5
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「よう青メッシュ先輩。元氷帝なんだってな。氷帝学園を全国区にした実績礼を言うぜ。だが…」
「…」
「おい聞いてんのか青メッシュ!?」
「やっぱりさすがだよね」
お兄ちゃんは跡部君が放している間に綺麗にサーブを決めてしまっていて
「というか跡部は知らんかったんかいな。ツッキーが氷帝の中高両方部長をしとることも」
「知ってる人なんて数知れてるよ。亮君とがっ君、ジロ君はあたしと幼なじみだし、家もそれなりに近いって言うのもあってお兄ちゃんがテニス部に入っていたのも知ってるし。と言うかあたし教えたはずだけどなぁ」
「なんや教えて来たんかいな」
「そうだよ。勝てる見込みなんてないってね」
「ヒャハっそれは当たりだぜ夢姫」
「夢姫見てみろ。氷帝の部長は驚いているようにしか見えないぞ」
「唖然としてると思ってもよいのでしょうな」
「だろうね。あたしはここで散々お兄ちゃんのテニス見てるし、あれで制限掛かってるなんて想像誰も付かないのかもしれない。そもそもがこの合宿所に呼ばれている時点でそれだけの実力がないと呼ばれないという事も気づかないといけない」
「確かにな」
「夢姫。その弁当食っておき」
「いいの?」
「ツッキーと毛利やで?夢姫に当てるようなへまはせん」
確かにそうなんだけど
「お喋りはもうやめんせーね。集中して構えらんとあの人のマッハは止めれぇへん」
「お兄ちゃんの制限を解除したマッハだったら今の高校生は誰も止められないね」
「やな」
「一昨年の全国大会の準決勝で四天宝寺の忍足君に圧勝してる実力者でもあるわけで
立海の強みは個人プレーのスキルが高い事でも有名だけど、サブちゃんは立海での強さは折り紙付きだもんね」
「だな」
「つーか向こうを見てみろよ。知るはずのない人間が何でそれを知ってるんだって顔をしてやがるぜ」
「だってねー。お兄ちゃんに相棒なんて呼ばせるくらいだもん。サブちゃんは」
「流石」
「なぁ夢姫」
「はい?」
「向こうのガキどもの感想聞いて来い」
「面倒だなぁ」
「1セット目で分かるやろ。あいつ等の感想」
「はーい」
お弁当を食べ終わると
「修ちゃん。じゃあ、行って来るね」
「すぐそこやけどな。来ぃつけて行き」
「はーい」
空になったランチボックスのごみを持って高校生サイドの方に行く途中にあるゴミ箱にそれを捨ててから行くと
「こっちに来たのか。越知夢姫」
「すぐに戻りますけどね。この1セット目での感想だけを聞いて行こうかと」
「1セット?それが普通」
「あぁ、先ずはそこから?1軍との試合は3セットマッチが1試合となりますので普通の試合よりもはるかに体力の消耗もするんですよ」
「!?」
「そして、試合に途中から割り込んでも規定違反で離脱確定。強制退去になります」
「マジか」
「あとで此処に残るかどうかは監督判断ですけどね」
「は?」
「ここってコーチしかいねぇんじゃ」
「いますけど監督はちゃんと。ただしここのコーチではないですけどね。でも多少は調べたのでしょう?お兄ちゃんとサブちゃん達の事も」
「あ…あぁ」
「U-25日本代表No9越知月光。昨年までのU-17代表。カウンターパンチャー226cmの身長を生かしキレのいいショットと鋭いサーブを武器に相手の弱点を突いてくる超技巧派」
「元氷帝学園の部長にして氷帝の名を全国区にした第一人者だ」
「落ち着きのある物腰。冷静な判断力。油断した途端に空いての
お兄ちゃんの事はそこまで調べ上げていたのね
「じゃあ問題です。お兄ちゃんは中等部と高等部どちらの部長をしていたでしょうか」
「え?それはもちろん」
「中等部だろう?」
なるほど。中等部での情報が頼りになっているのか
「残念。中高両方とも当たってる。でもお兄ちゃんは中等部の3年間も高等部の3年間トータル6年間氷帝で部長をしていたんだよ」
「「!?」」
「跡部と同じだな」
「U-17日本代表毛利寿三郎。オールラウンダー191.63㎝。我々立海大附属高等学校に在籍している。立海の中等部にいた当時から練習のサボり癖は強かったが実力は折り紙付き」
「一昨年の試合で四天宝寺の謙也を全く寄せ付けんかったばいね」
「そこまで調べ上げてたんだね。でもサブちゃんはちゃんと立海も四天宝寺も見てたよ。全国大会だけじゃなくてね」
「どういう意味や」
「四天宝寺の人間なら分かるわよね?原君と平君。なんなら忍足謙也君はこの合宿所で試合をしたでしょう?」
「あぁしたけど。それとあの赤髪と」
「サブちゃんは、中学1年間だけ四天宝寺に通ってた。原君とも平君とも面識があるし、四天宝寺の事も気にかけてた。だから毎年全国大会は見に行ってる」
「ほんまかいな」
「本当」
なんなく2本目を決めたお兄ちゃんに
「な…なんだよ今の」
「全く球筋が見えませんでしたねぇ」
「226㎝という身長から繰り出される完璧なフラットサーブ。データによると彼の成功率は100%。何人たりとも返すこと…いや反応することすら不可能」
「返した!」
「けどこれはダブルス」
だけど跡部君の返した球をあっという間にとったサブちゃん
「おっとっと…アレ返すんやぁ」
次のサーブも綺麗に決めたお兄ちゃん
「さしあたって戦局に問題はない」
「さっすがお兄ちゃん。じゃあ1つだけ良い事を教えてあげるよ」
「1つだけ?」
「そう。昨年の関東高校生のテニスの試合は中学生で見に行った?」
「いや」
「行った事ねぇっす」
「素直だね。高校生の試合に去年サブちゃんはお兄ちゃんに完敗したの。1ポイントも取れないまま。同じ合宿所に居て、同じ部屋でダブルスを組んでいるのにサブちゃんはお兄ちゃんに完敗」
それこそ、立海の選手たちも驚いていて
「ゲーム1軍。1-0」
「随分と安心してみているな」
「当然。7年間ずっとお兄ちゃんのテニスを見て来てる。氷帝学園中等部でも高等部でも。お兄ちゃんと修ちゃんの出る試合だけは欠かさずに見てる。そして4年前お兄ちゃんと一緒にここに来たんだから」
「どうやって見てたんだよ?」
「言わない」
「でも確かに他の選手でも妹や姉は入れないよな」
「そう。本来は入れない場所。だけど修ちゃんが気付いていたの。あたしがお兄ちゃんの氷帝のジャージを掴んで離さなかったあたしに」
「ほんまかいな」
「本当。だからこそ今も此処に居られるわけだけどね」
「やはりあのマッハ…防ぎようがあらへんな」
「あれがある限り越知のサービスゲームを奪う事は出来ないよ」
「圧倒的に違うからね…ビッグサーブが有ると無しでは」
手塚君に扮している仁王君のサービスゲーム
「へぇ。打てるようになっていたんだ?彼」
「15-0」
「零式サーブ!?」
「仁王は既に零式サーブを打てるようになっていたのか」
「仁王のイリュージョンは限りなく本物に近づいている」
コートにいるお兄ちゃんたちを見ると
「サブちゃん面白そうだなぁ」
「は?」
「嘘だろぃ」
「先輩の表情変わってないじゃないか」
「変わってるよ。コートに立つことの楽しさをちゃんと理解してくれているもの」
「え?」
再び仁王君のサーブを
「おもろいな。そないプロ級な球打ちよるんけ」
零式サーブを打ち返したサブちゃん
「打ち返した!?」
「手塚ゾーン」
「うほぉ。器用なやっちゃ」
「体制を整えろ。攻めるぞ」
「遅え…」
なんて言っている間に取られてしまったポイント
「此れが最強のペアだ」
これがねぇ
「へぇお兄ちゃんたちに追い付こうとするのは流石だね。じゃ、あたしも向こうに帰ろ」
「は?」
「このゲームこっちで見りゃいいじゃねぇか」
「無理だよ。跡部君はきっとネットすら超えさせてくれない」
「は?」
「
「どういう」
「お兄ちゃんとサブちゃんを見ているといいよ」
なんて話していると
「跡部が止まった?」
「出ちゃったなぁ。
「え?」
「確かに雰囲気は変わった気がしたが」
コートに入った跡部君のサーブはフォルトのままお兄ちゃんたちにポイントを取られていて
「嘘だろ?あの跡部がダブルフォルトかよ」
「夢姫は何か知ってんだろ」
「知ってるよ?」