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夢小説設定
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「どうしてそう言い切れるのですか」
「なら試してみるかい」
試す…そう聞こえた瞬間絶望しかなくてでもお兄ちゃんがあたしを降ろした。という事は確実に実行する時だ
慌ててお兄ちゃんの後ろに隠れると
「マジかよ」
「夢姫ー?」
「夢姫」
「お兄ちゃん」
「1人だけだ」
「あ?」
「誰か1人やればわかるだろ」
その代表が真田君となり抱えられた瞬間、お兄ちゃんよりも身長は低いけど別の人間と言うだけで
「おい。震えるな」
「や…」
「「や?」」
「やだやだやだっ」
バタバタと暴れ出したあたしに真田君もどうしていいのか分からなくなったのだろう
「降ろす。降ろすから落ち着かんか!」
「やだやだ…っ」
未だバタバタと暴れているあたしを後ろから抱え上げてくれた
「しゅーちゃ…」
修ちゃんに抱き着くと
「分かったやろ?これがお前たちと俺達にある差や」
「だ、だが宍戸達のような幼なじみなら分からんだろう」
「同じ結果や。夢姫が俺にしがみ付いている状況じゃな」
「なら仁王とか平気そうだよね」
「ほう」
更にしがみ付いていると
「夢姫ー。ツッキーがそろそろ部屋帰るってさ」
「一緒に帰る」
「やろ。頑張ってツッキーのとこまで行き」
「うん」
修ちゃんから離れると一目散にお兄ちゃんの所へ行ったあたしに
「警戒心の強い小動物のようだね夢姫ちゃん」
小動物にちゃん!?
「そうだね。同じ学校なんだから少しは警戒心も解いてほしいな。俺達的には」
「ム…」
「む?」
「無理ぃ!!」
泣き出したあたしにおどおどしている高校生と
「あらら」
「夢姫」
お兄ちゃんに抱きかかえられると
「親子にしか見えないね夢姫ちゃん」
「きっと今の夢姫には幼なじみ君たちも受け付けないよ。それが今の夢姫の答えと現実だ。氷帝で起こったことを全部夢姫のせいにしようとしたことがこうなってしまった原因なのだから」
「「え?」」
「どういう意味だ」
「そのままの意味だ」
「これ以上ここに居ると余計に悪化させそうやな」
「あぁ」
そんな中帰って来たカナ君の姿
「あれ?どうかしたのかい?」
「色々とな」
泣いているあたしを見て
「随分と泣いたようだね」
お兄ちゃんの方に顔を埋めていると
「夢姫。なら寝る前にサックスでも吹いてあげようか」
「いい」
「珍しいね。いつもなら聞きに来るのに」
お兄ちゃんが皆に背を向けると一瞬あたしを見て直ぐに後ろを見ていると誰かをきっとつれて来るに違いない
なんて思っていたのは当たりだったようで、カナ君と修ちゃんが来てくれて
「夢姫」
声の主が分かって居ても怖くて顔を上げることが出来ずにいると
急にあたしの顔を覗き込んできた修ちゃん
「お前は大丈夫やなくても大丈夫やって言い切るからな。こうやって溜まってたもんが一気に出て来てもうたんやろ」
「そうだね。こんな状態の夢姫はこの合宿所に来た時以来かな」
「せやな。明日も来られるか分からへんな」
「行く」
「それは素直に返事をするんだね」
ピアノの前に座ってくれたカナ君は
「特別だよ」
そう言ってピアノを弾いてくれて、ゆったりした曲調なせいかあたしも気づいたら寝てしまっていた
次起きた時にはお兄ちゃんとサブちゃんの部屋で寝ていることに気が付いて
「おにーちゃん」
「起きたか」
「よぉ寝とったね夢姫」
「サブちゃん…」
「大丈夫や。俺達が誰も夢姫の事責めたりせーへんことくらい夢姫がいっちゃん分かっとることやろ」
「うん…」
「まだ時間があるな」
「そうですね」
「でも朝ごはん…」
作るのはあたしの仕事だ
「朝ごはんは今日はシェフに任せよう」
「え?」
「そんな状態でキッチンに立ってもこっちが落ち着かないからな。明日からまた頑張ればいい」
「いいのかな」
「問題ない」
「そっか」
お兄ちゃんがベッドから起き上がると再び目を閉じたあたし
「また寝てしまったな」
「ツキさんがいる安心感があるからやないですか」
「そうだと良いんだがな」
次に目が覚めた時にはお兄ちゃんもサブちゃんも朝ごはんは食べ終わってしまった後らしく
「問題ない。コーチたちも昨日の騒ぎは知って居るからか何も言ってこなかった。それとシェフからこれをお前に託された」
そう渡してきてくれたのは小さなお弁当のボックスで、お兄ちゃんを見上げていると
「お前の為に作ったそうだ。いつも頑張っているからとご褒美だそうだ」
「そっか」
「ベンチコートに持って行って食べても構わない」
「いいの?」
「その方がよっぽどいいやんね」
「酷くない?サブちゃん」
「酷くないやろ。寧ろ食べないでそのままにしそうで怖いから言ってるんやんか」
当たりすぎてて何も言い返せないあたしが居て貰ったお弁当を持って入り口に行くと中学生に高校生がぞろぞろと集まって居て
「夢姫。俺達は先に行っているぞ」
「あ、うん」
「入道コーチの差し入れ見たいっすよ」
入道コーチのね…
皆が自分の学校のジャージを手に取ると
「それ、俺達の死装束なんだって」
「誰が言うたぜよ」
「鬼十次郎。因みに1軍に加わった見たいっすよ。№5の人倒して」
「へぇ。ジュウ君がねぇ」
「夢姫ちゃん?」
「今日は先輩方と一緒じゃないのか」
「お兄ちゃんもサブちゃんも先に行ってる。昨日はみっともない姿を見せちゃったから」
「いや」
「みっともない姿というのはどういう事じゃ」
「そうか。仁王は見ていなかったな。昨日廊下で騒ぎがあっただろう」
「あったのう。騒がしいから見んかったが」
「その渦中の人物が夢姫だ」
「ほう」
「なぁなぁ死装束ってどういう意味なん?」
「死装束だとふざけやがって」
「まぁ落ち着け海堂」
「鬼さんはっきり言ってくれるぜ」
「ジュウ君だからはっきりそう言ってくれたんだよ。他の人たちじゃそんな事言ってくれないもの」
「なんやと」
「ならここではっきりと言っておくわ。今の貴方達じゃお兄ちゃんを含めてあの人たちに勝つことは不可能」
お兄ちゃんとここに来た当時見せて貰ったリストの実力はすごいものだったのを今でも覚えている
「どういう意味や」
「まずあなた達にこのジャージが死装束だと言った鬼十次郎は今は№5に戻ったけど此処に来た当時。4年前は№2の肩書。今でこそ修ちゃんが№2の肩書だけど来た当時は№5の肩書だった。
そしてお兄ちゃんはここに来た当時№4の肩書を持っていたけど今は№9。サブちゃんだってそう。来た当時は№20の肩書だったのが今じゃ№10。そして黒ジャージを着て戻ってきた選手は3人」
「あ?3人もいんのかよ」
「えぇ。なら上から言いましょうか。黒ジャージを着て戻ってきた人たちを」
ピクリとした人たちだ。気にならないわけがない
「1人目平等院鳳凰。今現在の№1バッヂ保持者。2人目大曲竜次。今現在は№6のバッヂ保持者。3人目は今は2軍だけど越前君は良く知って居る人よ」
「え?」
「徳川カズヤ君。皆それなりの実力者よ。それでも試合をすると言うの?」
「せやけど、そこまで言われて黙ってられへんな」
「果たして死装束となるのかいなや。奴等に分からせるには己自身で証明するしかあるまい」
皆がそれぞれ学校のジャージを着ていると
「越知お前は立海のジャージを着るべきだろ」
「まさかまだ立海にも通っていないのに立海のジャージを着る必要ってあるの?あたしはこっち」
赤のお兄ちゃんたちが着ているジャージと全く同じものを着ているのだ。
赤のジャージもお兄ちゃんと修ちゃんのお下がりもあるけど、ちゃんとしたサイズで作って貰ってもある。
「でもサイズ感大分違うよね。それ」
「確かに。越知のサイズでは全くないよね」
「そうですね。これはお兄ちゃんが4年前に着ていたジャージです」
「マジかよぃ」
「嘘を言う必要も無いでしょう?」
「じゃが兄貴のジャージを着る必要もないじゃろ」
「まぁ、見ている側はそうでしょうね。でもあたしにとっては必要不可欠。ましてやこういう試合となれば尚更」
いつだってお兄ちゃん達上位10名の試合となった時には必ずお兄ちゃんのジャージを着ている。それは皆だって分かって居るからこそ何も言わないでいてくれている
「なんで高校生なのに大人の方に」
「赤也。彼女には彼女の居場所がここにある。俺達はまだ彼女のそのテリトリーにすら踏み入れさせてもらえていない状況だ」
「はぁ!?」
「じゃあ皆。あたしは一足先にコートに行くから」
「お前も見ているのか」
「勿論。お兄ちゃんと修ちゃんがこの合宿所で同じ場所にいる。見ない理由にはならないよ」
皆と一足先に分かれてコートに行くと
「おはよう皆」
「おはよう」
「よく眠れたみたいですね」
「はい。昨日はご迷惑をおかけしました」
「もう大丈夫なのかよ」
「もう大丈夫」
「は、聞かへんよ俺達は夢姫」
「修ちゃん。本当に大丈夫だよ」
なんて話しているとここに来たらしい中学生を含めた高校生たち
「ちんたらしてんじゃねぇぞ!早く集まって来いや!」
「これで皆、収まる所に収まったか。さぁ時間だ」
「これよりU-25日本代表VS2軍選抜のシャッフルマッチ第1試合を始めます。U-25日本代表、№10毛利寿三郎。№9越知月光ペアによるダブルスです」
「お兄ちゃん、頑張ってね?」
「問題ない」
「向こうは誰が来るのかな」
「で?誰が来よるん」
「さしあたって戦局に影響はない」
「流石お兄ちゃん」
「夢姫。怖ければ目を閉じていろ」
「いや寧ろ越知のテニスを見ねぇ夢姫じゃねぇだろ」
なんて話していたら
「俺様がトップバッターだ」
「あ、跡部!?」
「ダブルスだぞこれは!?」
「奴がダブルスに?」
「相手は誰や~?」
「それは別にいいでしょう。恐らく彼は氷帝の人間。夢姫に今の氷帝の試合を彼の背中で見せたいのでしょう」
「別に今の氷帝にも今までの氷帝にも興味ない」
というよりも他の学校にもさほど興味なんて示していないけど
「行くぞ仁王」
「待っとったぜよ」
へぇ仁王君とかぁ
「面白い組み合わせだけど氷帝と立海ペアなんてお兄ちゃんとサブちゃん以来のペアだね」
「このダブルスの為だけやろうけど」
「だろうね」
「2軍選抜跡部景吾。仁王雅治」
「油断せずに行くぞ。跡部」
「あーん油断どこの言葉だ?」
「あれ?コートに立ってるのって、手塚君?」
でも仁王君のはずじゃ
「彼の異名はそういう事でしたか」
「おもろいやっちゃな。あれじゃ昨日の言ってる意味丸わかりやな」
「え?どういう?」
「仁王雅治。コート上の
へぇそうなんだ