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夢小説設定
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「ねぇ徳川さんも2年前崖の上のコートにいたって言ってたよね」
へぇカズ君そこまで教えてたんだ
「もしかしてあのヒゲに負けたの?」
ヒゲ?
「平等院のことだろう」
「あー。ほー君かぁ」
「越前リョーマ。お前には死んでも倒したい奴はいるか」
死んでも倒したい人?
「俺は5歳の頃から海外を拠点にプロを目指し日々努力を重ねていた。そして2年前。血気盛んな俺は連戦連勝怖い者などいなかった
そんな時初めてこの合宿から声が掛かった。当時日本ジュニアのレベルが世界には到底及ぶものでは無かった。正直俺にはここのやって居る事が幼稚に見えた。その位差は歴然だった」
初めて知ったかも。カズ君の事。海外にいたとはコーチから聞いた事があったし試合記録も申し分ないと黒部コーチは言っていたけど。まさか海外を拠点にしていたなんて言うのは初耳だ
「俺はこの合宿をなめていた。あの男にプライドを打ち砕かれるまでは」
ほー君と試合したことがあったのは知って居た。コーチからも組ませ得ているとは言っていたし。でもまさかカズ君がそう思うまでの事をしているとは思わなかった
「その時だ。夢姫と出逢ったのも」
「え?夢姫さん?」
「そうだ。2年前って」
「夢姫はその時既にこの合宿所に居て、平等院だけではない他の選手たちとも交流があった」
「え?あの人一体何歳なんすか」
「今年高1に上がって居る。その前はどこに居たのか俺も聞いたことはないが」
「へぇ」
散歩に行くはずがずっとカズ君と越前君のテニスを見ていたようで気づけばあたりは暗くなっていた
「今日は遅くまで付き合わせて悪かったな。飲むかい?」
「あ、どもっす」
「夢姫下がって居ろ」
「お兄ちゃん?」
お兄ちゃんの真横に立っていたほーくんに気づかなかったあたし
「散れ」
ほー君の打ったボールは越前君をめがけていてそれを庇ってしまったカズ君
「カズ君!」
「そんな小僧を庇うとは。愚かな奴だ」
「ねぇ、今ここでやんない?」
「フンッ滅びよ」
そう光った打球を打ったほー君
「危ないっ」
「いやよく見ておけ。彼奴が拾って来た素性の知れない男も来て居る」
「お兄ちゃんでもわからないの?」
「あぁ」
それを難なく打ち返した男の人は確かに帰って来た時と同じフードを被っているしよく分からない人はほー君がキャッチするのも分かって居たんだろう
「お前じゃ無理だ」
「てゆーか、アンタ誰」
「久しぶりだなぁチビ助。俺だよ越前リョーガだ」
「誰だっけ」
「おいおい。まさか兄貴を忘れちまった訳じゃないだろ」
「越前?」
あ、でも同じ顔をしてる
「どうだ」
「兄弟なのかも」
「かも?」
「分からないけどね。でも同じ表情をしてるだけじゃあたしも何も言えない」
「そうか」
「フンッ」
「ほー君」
「お前たちもあまり遅くはなるなよ」
それだけ言って去っていったほー君と別れて
「夢姫もあまり遅くなるなよ。いくら安全とは言え何があるか分からない」
「うん。もう一寸だけ夜風に当たりながら帰るよ」
カナ君の吹いているサックスの音もかすかに聞こえている。今日は気持ちよく夜のお散歩が出来そうだ
お兄ちゃんはカズ君を抱えて行ってしまったという事は医務室なんだろう
「デカ」
「お前もあまり遅くならないように」
「え?」
ベンチで座っているあたしを見て
「こんな時間に女の人?」
「じゃあ、お兄ちゃんあたしは夜の散歩しながら帰るね」
「あぁ」
夜風に当たりながら散歩をしていると、人一倍知って居る人を発見
「修ちゃん」
「あれ?ツッキーと一緒やなかったんかいな」
「さっきまで一緒だった。ほー君の打った打球を庇ってお腹に当てちゃったからお兄ちゃんが医務室まで運んでくれてる」
「なるほどな」
プハァと一気に飲み切った後
「ほーらよっと」
後ろも見ずに背後にあるごみ箱に缶ゴミを入れた修ちゃん
「なんや。楽しなって来たわ。夢姫も帰んで」
「流石だね」
トレーニングルームの中にいたお兄ちゃんたちを見つけて
「待っててくれる?」
「待ってるさかい。話して来ぃ」
「ありがと」
トレーニングルームを覗くと
「今年高校に上がった奴等と中学生と言えど明日は楽しみですわツキさん」
「夢姫はどうだろうな」
「え?」
「来ていることに気づかない俺ではない」
流石お兄ちゃん
「立海生としてはビッグ3と言われとった幸村・真田・柳ともう一遍やりたいわぁ」
「サブちゃんあの3人と試合したことあるんだ?」
「そらな。彼奴等もう当時から偉そうで」
サブちゃんが言ってることが目に浮かんできて
「偉そう言うたらツキさんと夢姫んトコ学校の跡部様っちゅー坊ちゃん?」
「さして興味はない」
「自分の後輩なのに」
「お前の元同級生でもある。それと先に種ヶ島と帰って居ろ。一緒にいることが分からないわけではない」
「はーい」
修ちゃんと一緒に中に帰ると
「え?桑原君?」
「どないした?」
「あ、いやブン太が」
ブン太?
「立海の丸井やろ」
「あー。丸井君がどうかしたの?」
「比嘉の奴と楽しそうにテニスをしてたって」
へぇ
「でも言ったでしょ?ダブルスを組むなら学校も問わないと」
「言ってたけどよ」
「せやな。毛利やって同じことやろ」
「毛利先輩?あの人が何で」
「お前らは知っとるか?毛利が立海に入る前どこの中学にいたか」
「え?ずっと立海じゃ」
「ないんだよ。サブちゃんは」
「マジか」
「だけど、今いる立海生はサブちゃんを含めたら今年呼ばれた立海生だけ。じゃあなんでダブルスが出来ているかって言うとお兄ちゃんがいるから」
「マジかよ」
「本当。この先立海に戻った時丸井君がダブルスでやるかシングルスでテニスを続けて行くのかは知らない
でも去年の全国大会を見てたら分かるよ。丸井君はダブルス専門なんだろうって。きっとこの先ダブルスをしていくのなら桑原君なんじゃない?」
「せやろうな」
「なんで」
「言い切れるかって?」
「ダブルスは信頼も信用も出来ないと組めないんだよ。丸井君だって桑原君を信用もして信頼もしているからこそ後ろを任せているんだろうし桑原君だってそれは同じじゃない?」
「確かに」
「ならそれで良いじゃない。桑原君が居なかった間も気にしてたみたいだし、でもそれを周りに見せることもしてなかったけどね。だからその分切原君や他の後輩たちの面倒もよく見てくれていたっていう話も聞いてるし見てもいるよ」
「流石はブン太」
「だから桑原君はもっと信用してあげればいいと思う」
「全国大会で青学がシンクロが出来たのを驚いとったやろ」
「あぁ」
「あれは、別にパートナーを組んだ年数じゃないねん」
「年数じゃない?確かにピンチの時に訪れる軌跡だとは」
「それもある。けどちゃんとした信頼と信用がないと出来ない技でもある」
「マジかよ」
「頑張ってね。明日の試合」
修ちゃんと一緒に部屋に戻っているときだった
「なんや随分と賑やかやな」
「そうだね」
脱落組が戻てきて一気ににぎやかになったのも事実だけどね
「修ちゃん達が来た時はこんな賑やかじゃなかったしね」
「そうやな」
部屋に戻ると
「そんじゃ、明日の朝は」
「勿論作るよ。修ちゃんの好きな韓国のりも出す予定」
「やり。じゃ、お休み」
「お休みなさい」
部屋のドアを閉めるとまさかの部屋にいたのが亮君やがっ君。ジロ君たち氷帝で
「あれ?部屋」
「お前の部屋で合ってる」
「だよね。修ちゃんも間違えるはずがない」
「何であんな人たちと一緒なんだよ。先輩はともかく」
「だって氷帝に通えていない4年もの間一緒だったんだから仕方がないでしょう?あの先輩にされたことはきっとこれから先も忘れない」
「忘れろなんて言わねぇけどよ」
「別に氷帝を辞める必要なんてねぇだろ」
「そうだC」
「じゃあ、あの学園で一生消えない傷を背負ったまま、また使わなくなったラケットやボールを使って暴力を振るわれるかもって言う恐怖と戦いながら通えって言いたいの?散々ボールを当てられて気を失っていたあたしにまた部室に閉じ込められろとでも?」
「そんな事は」
「亮君たちの言っていることはそういう事だよ」
「夢姫?」
「テニスをしている側からしたらそんな事は一瞬で、一時かも知れない。あたしにそんな事をしたことすら忘れているかもしれない。でもね去年の全国大会で木手君が青学の手塚君にしていたあの行動だって、平古場君たちのしていた監督にボールを当てたり当てようとしているのだって全部あたしにとっては同じこと
お兄ちゃんがここの合宿所を去る時にきっとあたしも去るし」
「何で!」
「あたしは将来お兄ちゃんとサブちゃんを食事面で支えて行きたいの。確かに黒ジャージを着てきた皆にも作ってたしジロ君にも作ったけど。でも明日からはシェフが作ったものをメインで皆は食べることになる。あたしが作るのは数少ないよ」
「嘘だろ」
「本当」
机の上にあったあたしのスマホが光って画面にはお兄ちゃんからで、連絡内容は育人君もあくと君も今からなら勉強を見てくれるという事だ
「来るならおいで。か」
「あ?」
「あたしこれから行くところあるから」
「行くところ?」
バックに立海での課題を入れ込むと
「明日からの試合楽しみだね」
笑顔でそれだけ言うと部屋を出て図書室に行くとお兄ちゃんと育人君たちがいてくれて
「珍しい。慌てた様子で来るなんて」
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