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翌朝、前日にコーチ達にも話をしていただけあって、コーチ達にも何も言われないまま部屋に閉じこもって窓を開けて読書をしていると
「今日も響いてるなぁ、コーチの声は」
「今日は俺達の試合…なしですか」
「ま、そんなに焦ることないんじゃね?少しは先輩を見習えよ」
センパイを見習えなんて声がしているのも分かって居る。でもここでは今中高生だけで知って居るのは数知れず
「修ちゃんがいてくれたらよかったんだけど」
修ちゃんに関しても昨日から試合でこの合宿所にいないのも事実だ
「と言うか、あの部屋今日は窓が開いていると言うことは誰かいるんでしょうか」
「さぁな。今まで空いている所を見た事はねぇけど」
なんて話している声も聞こえてきているが、自分の時間も大事だ
「夢姫」
「ジュウ君にカズ君?」
「やはりな」
部屋に来てくれたと思ったらジュウ君とカズ君と一緒に外に出されて
「ちょ…」
「お前、寝ないで本読んでただろ」
「うん」
「『うん』じゃない。それで倒れたりしてみろ。過保護な奴等が余計に過保護になっちまうだろうが」
「ジュウ君だって十分過保護…」
「言うようになったじゃねぇか」
「本当の事だもん」
「しっかし、お前と越知。兄妹で読書好きなのは知って居るがこうも呼んでるジャンルが違うのは驚きだな」
「お兄ちゃんの呼んでる本が難しすぎるの」
「そう言ってやるな。越知からの連絡だ」
お兄ちゃんから?
「『寝るなら好きにして構わない』だとよ」
「じゃあ、今日からお兄ちゃんの部屋で寝る」
「そうしてやれ」
なんて話をしていると
「俺達も練習はしているが、たまには外の空気吸った方がいい」
「それと」
それと?
「修さんからの伝言だ」
修ちゃんから?
「『ここにいる中坊や高校生達とも少しでもいいから交流を取れ』と言っていたが」
「流石修ちゃん。あたしの性格上をよく理解してるよね」
「そうだな」
「ジャージではないから普段通りとまではいかないけど、少しだけ彼らのテニス見てくるよ。せっかく外にも出て来たし」
「俺らが出さなかったらずっと部屋に閉じこもってただろう」
「うん」
なんて話をしているうちについてしまったコートでは今日も今日とてシャッフルマッチを行うようで
「しっかしいきなり6番コートと試合とはなぁ。コーチ達は何考えてんだ」
「相手が誰だろうと、俺絶対に勝ちます」
なんて話も聞こえてきて
「流石は亮君の後輩って所かな」
「「!!」」
「え…っと」
「あーっ夢姫じゃん」
「おはようジロ君」
「おっはよー」
「慈郎先輩と本当に知り合いなんですね」
「まぁ、幼なじみだし。それを言ったら亮君やがっ君もそうだけど」
「あ、そうなんですね」
「つーかお前山の方の」
「昨日で終わってる。向こうのコーチからもそう言われてるし、しばらくはオフかな」
「うっらやまC-」
「だから私服なのかよ」
「これ?部屋義だよ」
かといってまだまだ温かいわけじゃない
「部屋行ってパーカー取って来よ」
「つって出て来なかったりして」
「出てくるよ。何もない日のこういう日もある訳だし。部屋に閉じこもってると強制的に出してくる過保護な人たちがいるし」
「「過保護な人たち?」」
「ここに来た翌日に会ってるでしょ?桃城君と試合をした」
「あぁ」
「あのデカい人か」
「そ。彼に強制的に外に出されるから」
「マジか」
「本当」
部屋のありかを教えたくないあたしにとって一緒に来てもらう。なんてのは論外で
「だから今日は何もしない日。本当は読書でもしてようかなって思ってた日だけど」
「お前本なんて読むのか」
「読むよ。人並程度には」
「円城寺和輝」
「へぇ鳳君は円城寺君とか。中々に手強いかもね」
「え?」
「和輝に勝つ気…で頑張れ」
「夢姫」忘れ物だ」
そう持ってきてくれたのはジュウ君で
「ありがとう」
「構わねぇよ。で?どうかしたのか」
「鳳君の相手、円城寺君なんだって」
「知ってるんっすか」
「まぁな。だがお前よりは手強い事は確かだぜ。せいぜい頑張りな」
それだけ言うとまた行ってしまったジュウ君
「お前は行かねぇのかよ」
「行かないよ」
持ってきてくれているパーカーはお兄ちゃんが中学生の時に着ていたものだ
「随分とでけぇパーカーだな」
「だってお兄ちゃんが着ていたパーカーだもん」
「あの先輩パーカー着てるイメージがないC」
そりゃないだろうね
「これより本日のシャッフルマッチを行います」
「始まるよ」
「あれが円城寺和輝。まるでプロレスラーみたいな体格やな」
「フン」
「1セットマッチ鳳トゥーサーブ」
「15-0」
「ゲーム鳳1-0」
「なんやアイツ、やる気あるんかいな」
鳳君の試合を見ているのは同じ氷帝学園の跡部君と忍足君だ
「ゲーム円城寺1-1」
2-2ゲームオール。そう言われていて
「この試合どちらかが先にブレイクした方が勝つ」
こんな方法しかないから1番コートに上がっても来れていない
「なら鳳が勝つに決まっとるやろ。相手はネオスカッドサーブに手ぇも足もでぇへんのやからな」
「いやソイツは分からねぇぜ」
鳳君のサーブを打ち返した円城寺君
「なんやて?ネオスカッドサーブを打ち返したやと?」
それこそ跡部君も驚いているけど
「見極められるよね。当然」
「夢姫」
「うん?」
天根君と丸井君も現存の選手に勝ったとの報告もある
「そ」
「それと」
それと?
「種ヶ島からの伝言だ」
「めずらしいね」
「例の物があるから食べたいだとよ」
「じゃ、お昼前くらいからキッチンに入り浸りかな」
「お前なぁ」
「しょうがないじゃん。時間がかかるんだもん」
それでも
「種ヶ島のリクエストには答えるんだな」
「残念。お兄ちゃん達のも答えてるよ。国内でも国外でも」
「相変わらず」
「ちなみに、お頭とデューク君のリクエストが1番無難だからね」
「アイツらはそういう奴だろ。じゃーな」
「うん」
その間に鳳君はラケットを振り落とされていて
「ちょっちょ…ちょっと跡部!これどういう」
「どうもこうも見たまんまだぜ。すでに鳳の右手の握力はねぇはずだ」
「せっかくの休みなんだけどなぁ」
ベンチコートから出ようとすると
「仮にも自分の後輩の試合も見ねぇつもりか」
「処置道具を取りに行って来るの。桃城君の二の次にはしたくないでしょ」
「どういう」
「そのままの意味」
その瞬間ラケットを落とした鳳君
「こうなったらもう狙い撃ちだぜ」
「ゲーム円城寺6-2」
丁度いたスタッフうから
「夢姫さん」
「うん?」
「これを」
そう渡されたのは治療箱で
「よく分かったね」
「鬼さんからですよ。『夢姫がやるだろうから』と」
「さっすが。よく分かってるよ」
ジュウ君も。コートに入ると、横たわっている鳳君は涙を流していて手当をするとそのままキッチンへと向かうあたしに
「あの」
「はい?」
自主練をしたいからと室内コートは空けてあると話をしてキッチンへ向かい夕食の支度をしているときだった
「おい」
「なんですか」
「なんであんな状態の鳳に」
「なら」
「ん?」
「何も処置もせず、あの状態のまま鳳君を放置していたらどうなるか分からないわけがないでしょう?同じテニス選手で同じ学校の人間なら」
「そこにお前もいたんだろうが」
「あたしは既に氷帝学園の人間ではないので」
ピクリとしたのは跡部君達の方だ
「確かに昨年の全国大会で氷帝戦は見ました。あの時の様な選手が今の氷帝にいない事も理解はしています。でもそれでもあたしがされてきたことが消えるわけじゃない」
「なんやねんそれ」
「そのままの意味でしょ」
「夢姫ちゃん」
「ちょっとよろしいですか」
「あ、はい」
コーチ達に呼ばれてキッチンから出ると
「監督からの連絡がありまして」
「今度はどんな要望ですか」
「明日からも暫くは休んでいてよいと。彼らが帰って来るまでは。との事です」
彼等とはきっとお兄ちゃん達の事だ
「分かりました」
「それと、今日は早めに休むように」
「えー…」
「昨日寝ていないと鬼君から連絡を受けていますよ」
ジュウ君めぇ…
「ということで早めに休むことを勧めます」
「はぁい」
「よろしい」