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夢小説設定
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お昼近くなって
「お兄ちゃん、ご飯作ってくる」
「あぁ」
「お蕎麦でもいい?」
「構わない」
「分かった」
キッチンに行くとまだ作って居なさそうだったのもあって
「あ、夢姫ちゃん」
「お久しぶり、でもないですね。大人組と雅君のお昼ご飯はあたしが作るので他の人たちの分をお願いしますね」
「畏まりました」
部屋に戻って、乾麺の蕎麦を取り出して、お湯を温めている間に薬味を用意していく
「おまっとさん」
「サブちゃん?あれ?練習してなかった?」
「ツキさんが夢姫が蕎麦を茹でるって言うから天ぷらでも揚げるだろうって俺を先に上がらせてくれたんや」
そうなんだ
「お兄ちゃんには何でもお見通しだね」
「お?」
「天ぷらを揚げるのはサブちゃんのが上手だからどうしようか悩んでたんだよね」
なんて話していると
「さよか。ほな俺が天ぷらをあげちゃる」
「ありがとう」
お蕎麦を茹で終わらせた後、天ぷらを始めたサブちゃん。
「冷たいのがいいでしょ?」
「せやね。動いた後ってのもあるけどなぁ」
「そうだね」
結構な量のあるお蕎麦を冷やしてザルにあげて行くと
「これはまた」
「すごい量じゃの」
「お疲れ様。今天ぷらも上がって来るよ」
「毛利を先に上がらせたんはこれがあったからかいな」
「あぁ」
天ぷらもテーブルの上に置いて行くと、あっという間に消えたお蕎麦と天ぷら
「相変わらずだね」
「久々に夢姫の手料理を食ったわ」
「あぁ」
「そっか」
「氷帝の奴等にはドリンクだけ用意してたみたいやけど、立海に戻ったんなら今まで通りの生活に戻した方がええな」
「其れがいいでしょうね。特に立海生は夢姫さんには選手の栄養面もサポートしてもらいたいですし」
そっか
「ですが彼にとっては手ごわい相手もいるようですが。それはまぁ夢姫も同じでしょう」
「どういう」
「彼は夢姫と生活を一緒にしたいのでは?」
育人君の目線の先に居るのは雅君で
「なんで雅君?」
「我々と一緒にいるようになって今の高校生。寿三郎と徳川を抜いたら仁王君が初めてでしょう?夢姫が名前を呼べる男の存在と言えば」
「まぁ、宍戸は論外だとしてもそうだな。仁王が初めてかもしれないな」
午後はお兄ちゃんも修ちゃんも立海の中に入るという事もあって雅君も練習はせずに合宿所の中で自由にしている
あたしはというと修ちゃんと一緒に合宿所の中をお散歩中だ
「ねぇ修ちゃん」
「んー?」
あたしが止まったのと同時に修ちゃんも止まってくれて
「なんや、偉く不安そうな顔をしとるなぁ」
「雅君に好きかもしれないって伝えた」
「なんや。かもしれないって」
「修ちゃんの事は好きだよ?もう4年も一緒に居ればそれ位分かる。でも雅君は違う。去年の全国大会で少し顔を見合わせて同じ学校に入って初めて接点を持った人だったから、好きかどうかが分からなくなっちゃった」
「さよか。でも夢姫は仁王ちゃんが他の女と一緒におるのを見るのが嫌やったんとちゃう」
「いやだよ…雅君の隣に誰かがいるなんて」
「夢姫のそれが答えやろ」
「え?」
「夢姫は仁王ちゃんが好きなんよ。夢姫が思っている以上に夢姫の心は正直みたいやしなぁ」
あたしの心が正直?
「仁王ちゃんの隣に自分以外の誰かがいるのが嫌やと思うんは夢姫がしっかりと仁王ちゃんを見て仁王ちゃんを好きになってる証拠や」
「!!」
「でもそれは夢姫がそう思うように仁王ちゃんも夢姫に対して同じように思ってるって事なんやで」
そうなの?
「夢姫も本当に恋する年頃になったちゅーわけや。ずっと俺達に引っ付い取った夢姫がなぁ」
「ずっとじゃないもん」
「ずっとやろ」
「ぶぅ…」
「むくれてもホンマの事やろ?夢姫」
修ちゃんとのお散歩を終わらせた後、合宿所に戻ると
「あれ?ほー君たちこれから遠征?」
「あぁ。国内だがな」
国内なんだ?
「珍しいね」
「あぁ。そういや夢姫」
「んー?」
ほら。と投げ渡された四角い箱をあわわとキャッチすると
「水筒?」
「お前が欲しがって奴だろうが」
箱を見ると確かにあたしが欲しがっていたものだけど
「まだ欲しいって思ってたの分かってくれてたの?」
「妹の欲しいもんが分からねぇ俺達じゃねぇんだよ。そんじゃ行って来るな」
「気を付けてね」
「あぁ」
ほー君たちを見送った後
「修ちゃんは行かなくて」
「平気やろ。日本各地飛ぶみたいやしな。ツッキーもほぼプロと大して変わらんし」
そっか
「それに俺には立海のコーチもあるしなぁ」
「ねぇ修ちゃん」
「ん?」
「立海のコーチって」
「夢姫たちが卒業するまでの期間はやるで」
3年間修ちゃんと放課後もいられるんだ?
「随分と嬉しそうだねぇ夢姫ちゃん」
「種ヶ島君がいるからだろう」
「コーチ」
「まぁ夢姫ちゃんが元気そうで何より」
「ありがとうございます」
「俺が出るまで夢姫も自由にさせといてええよな」
「構いませんよ。なんせ仁王君も来ているようでしたから」
「まぁ夢姫と仁王ちゃんの痴話喧嘩みたいなもんや」
「ち…!?」
「そろそろ出るで」
そう言った修ちゃんの言葉に支度を始めた雅君とあたしは合宿所の車に乗って立海へ戻ってきた
「仲直りしたみたいだな」
「その様だね」
「しかし、なぜ合宿所なのだ」
「夢姫絡みやからなぁ。合宿所やったら怖けりゃ夢姫が逃げてくる可能性が非常に高いやろ」
「そんなものですか」
「せやで」
雅君がジャージに着替えてきてあたしもジャージでいると
「それ着ときんしゃい」
そう渡して来たのは雅君のジャージの上着で
「ようやく元に戻ったか」
「なのかなぁ」
「仁王がお前に普通に接している事、その逆も然り。ジャージを渡したこと。元に戻ったと言わず何という」
そうなんだけど
「さぁて。毛利も知っとることやし先にお前らには話しておくわ」
そう言った修ちゃんはあたしの隣に来ていて
「先ずはお前らが卒業するまでの3年俺が立海のコーチ兼監督になる」
その修ちゃんの言葉にざわついた立海の皆
「それと再来週前回同様選抜強化合宿所から招集がかかる。ただ前回と違うんはお前ら高校生だけが招集されるっちゅーことや」
「では切原君が呼ばれる事も他校で言えば越前君や日吉君たちが呼ばれる事も」
「あらへん。もともとは高校生の選抜強化合宿所や。ワールドカップっちゅー例外な場所で出来ただけ凄い事やしなぁ
確かに。前回のワールドカップの時には高校生だけだった。その時に出ていたのは確かに今のメンバーだけど
「そう言えば、その召集時期って言うのは」
「再来週やね」
再来週…
「青学と練習試合をしてからの招集や」
「試合をしてから…というのは」
「そのままの意味や。練習試合はする。合宿所に戻ればシャッフルマッチ。誰とどう当たるかなんてのは俺も知らんからなぁ。コーチと、ここにおる夢姫以外は」
「確かに彼女は以前選抜強化合宿に居ましたが、女である以上入れないのでは」
「何言ってんのや。夢姫はお前たちの食事面をサポートするマネージャーや。夢姫にも召集は既にかかっておる」
「そうですか」
「ま、今日の練習も無理しない程度には行うがトーナメント式で行ってみよか」
トーナメント式?
「お前たちレギュラーや準レギュラーも含めてシャッフルしてそのチームでの試合をしてもらう」
「今までとは違った練習の様ですが」
「試してみるんも悪くないやろ」
「確かにそうですね」