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夢小説設定
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翌日、氷帝に着くと見慣れた制服姿の人影があって
「おはよう。せーちゃん」
「あぁ」
「珍しいね?学校のある日に氷帝に来るだなんて」
「まぁちょっとね。夢姫の顔を見たかったって言うのもあるけど」
「そっか」
「取り合えず元気そうで良かったよ」
「元気だって言ったじゃん」
「そうだけど、やっぱりちゃん顔を見て元気だって分かれたのは安心材料にもつながるよ」
「それは良かった。そう言えば、昨日の連絡に『そろそろ仁王が』って書いてあったのは」
「中学の時の仁王に戻りつつあるんだよ」
中学の仁王君…か
「ねぇせーちゃん」
「なんだい?」
「あたしね、仁王君に海原祭の最終日に告白されたのも、嘘なんじゃないかって思っちゃった」
「仁王に壁を作り始めているのか」
「仁王ではない誰かがぶち当たるしかないのかもしれないが」
「朝から偵察か?幸村」
「そんなわけないじゃないか。夢姫の様子を見に来ただけだよ」
「ほう」
「だけど、俺達もウカウカしていられに状況になりそうだね。早めに手は打つことにするよ」
早めに手は打つってどういう事?
「どういう…」
「俺達もっていうよりは仁王がうかうかしてられねぇってとこだろ」
「跡部の言う事の方が正解に近いかな」
ふぅん…
==
少しばかりの体調のだるさがあったものの氷帝に着くと
「「夢姫?」」
「んー?」
「なんか、顔真っ赤じゃね?」
その言葉に反応をしてくれたのは景吾君と亮君で
「確かに顔が赤いね」
「大丈夫だよ?」
「と言うが、座って居るのもやっとだろう」
え?
ベンチコートで座っていたあたしを無理矢理立たせてきたのは景吾君で
「ありゃ?」
そのままフラフラっとふら付いて景吾君の方に倒れ込んでしまったあたしに
「言われるまで気づかなかったのかよ」
なんてぶっきら棒に言いながらもあたしを抱え上げてくれた景吾君が連れて来てくれたのは保健室で
「あの…」
「なんだ」
「皆には…」
「言わねーよ。どうせ立海の奴等にも言ってほしくねぇんだろ」
「うん。特に仁王君にだけは知られたくない」
「なぜ仁王には言わない?お前が仁王を避けている理由にもありそうな気がするが」
「海原祭…」
「あん?海原祭っていや立海の文化祭だろ?」
「うん。その海原祭での告白の返事を待っててほしいって伝えたの。W杯も終わってからも暫くは大丈夫だったんだけど、試験が始まるちょっと前くらいかな、仁王君が毎回違う女の人と歩いてることが多くなって、きっとその中に本当に好きな人がいるのかもしれないって」
「その違和感に気づいたのは」
「あたしが名前を呼んでも返事をしてくれなくて…最初は本当に気づいてないだけなのかもって…だけど、朝から放課後まで別の人がいて、終いには部活中も目線を合わせてくらしてくれなくなって…どうしていいのか分からなくて」
「それで幸村が俺達にお前を託したわけか」
その後には言って来た亮君は
「夢姫、先輩には連絡したぞ」
「え?」
「ただ、先輩は今日は試合で少し遅くなるかもしれないってさ」
「そっか」
「宍戸、アイツらには黙っとけよ」
「何をだよ?」
「仁王の事苗字呼びに戻してやがる」
へぇなんて言った亮君は興味なさそうだけどね
「取り合えず先輩達が来るまでは寝てろ。っつってもどうせお前はこんな所じゃ寝られねーか」
保健室でアイスノンと飲物を持って再びあたしを抱きかかえると
「ちょ…っ」
「少し静かにしてろ」
静かにって言われても…なんて思っていても連れて来てくれたのは生徒会室で
「あ…あの…」
「ここなら誰も入って来ねーから安心していい」
誰も入ってこない?
生徒会室の奥にあるベッドルームに横にしてくれた景吾君は
「そのまま寝てろ」とだけ言って出て言ったけど確りと鍵まで閉めて行ってくれて
「夢姫は」
「ベッドルームにいる。俺も今日はここで生徒会の仕事をしている」
「その方が無難かもな」
「あぁ」
「ったく仁王の奴は何を考えているんだかな」
なんて声が聞こえて来ていて
「…そんなの、あたしが知りたいよ…」
目を閉じて寝て起きた時には既に夕方になっていて
「よぉ寝とったな」
「ふぇ…」
目を開けた時に真っ先に修ちゃんがいてくれたことへの驚きと安心感があって、自分でもどうしていいか分からず突然泣き出したあたしを黙って抱え込んでくれた修ちゃんは
「取り合えず帰んで夢姫」
「うん…」
部屋を出て直ぐにいてくれたのは景吾君と氷帝のテニス部の皆で
「ツッキーから連絡を貰った時には驚いたけどな。連絡してくれてて助かったわ」
「ですが」
「大丈夫や。色々とため込みすぎたんやろ。夢姫は暫く合宿所で安静にさせたるわ」
「そうですか」
「夢姫が熱を出したこと、立海の奴等は」
「幸村と毛利は知っとる。まぁ熱を出す原因もなんとなくアイツらも気づいとるみたいやしな」
「へ?」
「夢姫次第で仁王と話す機会を与えんとホンマは駄目なんやろうけど」
「今の夢姫にそれが出来るとは」
「ん?」
「夢姫の奴散々仁王の事名前で呼んでたのにこの間から名字で呼んでて」
「仁王ちゃんに壁でも作っとるんか」
今は仁王君の名前を聞きたくなくて修ちゃんの体に顔を埋めていると
「フッ」と笑っていたのは景吾君で
「夢姫」
「景吾君?」
「しっかり休んで来い」
「え?」
「今のお前に必要な事は休息だ。マネージャーとして俺達も気づけなかった事には責任はあるが、今はとりあえず体をゆっくりと休めてまた戻て来い」
「あ、ありがと」
氷帝を出てすぐに
「なんや、やっぱついて来てたんかいな」
うん?
少しだけ顔をずらすと仁王君がそこにはいて慌てて修ちゃんの方に顔を戻すと
「なんで先輩と夢姫が氷帝から出て来るんじゃ」
「それは今のお前には関係のない事やろ仁王」
「な、なんじゃと?」
「夢姫がこないになってる原因が誰か。分からんうちは夢姫とも喋れへんわな」
「な!」
スタスタと歩く修ちゃんの心音が心地よくて、すぐにバスの扉が開く音がしたかと思えば
「寝てるのかよ」
「しゃーないやろ。寝てる時の夢姫の顔はもっと真っ赤やったで」
「久々ですね夢姫が熱を出すなんて」
「ツッキーは分かってたみたいなんやけどな。ただ氷帝の奴等には何も言ってなかったみたいやし」
「マジか」
「あぁ」
「氷帝の朝練には俺と確かに行ったが、その後に気づいたってのか」
「多分な」
「でも保健室に夢姫が1人でいられるとは思わないけど」
「生徒会室の奥に入ってるベッドルームで寝ておった。起きて早々俺を見て泣くくらいや。相当なんやろうな」
「だな」
「泣くほどの何かが立海であったってことか」
「多分な」
バスの中でも修ちゃんから離れようとしないあたしに
「全く」
「原因が立海なのは分かった」
「立海全員が悪い訳やない。原因は仁王や」
「「は!?」」
「まさか氷帝の入り口にまで来てるとは思わんかったけど、仁王を見た途端に顔を隠したっちゅーことは」
「完全に仁王が原因ってことですね」
「やろうな」
合宿所についてすぐに医務室に運ばれたあたしは