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夢小説設定
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育人君と出かけていると
「夢姫」
「うん?」
「種ヶ島からの伝言です」
「修ちゃんから?」
なんだろうと思っていると
「立海に行くぎりぎりまで私と一緒にいて良いそうですよ」
「え?」
「越知が急遽来れなくなってしまったらしいので」
その言葉に不安しかなくなってしまったあたしに
「その代わりに私が一緒に立海に行くことになりました」
「それなら…」
「夢姫」
「ん?」
「本当は行きたくないのでは?」
それはあまりにも的確にあたしの心中を当てて来ていて
「少し休憩しながら話をしましょうか」
「平気?」
「えぇ。今日は何も無いただの休みですから夢姫に付き合う1日も悪くは無いですよ」
「そっか」
近くのカフェに入ると奥の方の席に案内をしてくれて、育人君はコーヒーをあたしもカフェオレを頼むと
「育人君」
「ん?」
「あたし、立海に行くの本当はもの凄く怖くて」
「やはりですか」
「立海の皆が、氷帝の時みたくなったらどうしようって考えたら怖くて学校にも行けなくなって」
「それが今の夢姫の現状なんでしょう」
「あたしの…今の現状?」
「そうです。夢姫の今の現状は氷帝にいた頃…つまり我々の知っている4年前の夢姫とほぼ変わってはいません」
「!!」
「ですが、氷帝にいた頃…今の氷帝を知らなかったときの夢姫であればそれが
「今は違う?」
「えぇ。ですが今の氷帝を知ってちゃんと向き合えた。それが今の貴方です。ですがそれは立海も同じことでしょう」
「立海も同じこと…?」
お待たせしました。そう持ってきてくれた店員さんはテーブルに早々に置いて戻って行ってくれたけど
「夢姫は中学の氷帝も立海も知らない。知っているのは全国大会だけ。ましてや氷帝学園は高等部も知らない。ですが立海は通えている。立海の彼らのいい所もたくさん知っているでしょう」
「うん…」
「でしたらもう少しだけ彼らを信じてみてもいいのでは?」
「え?」
「それはきっと夢姫にとってはとてもいい成長に繋がると私は思いますけどね」
あたしの…成長?
「今日は私も立海の方に一緒について行くので彼らの事を見てみるのもいいでしょう」
「でも…」
「それでも怖いと思ったら私と一緒に帰って来るという事も出来ますからね。まぁそれでも1度合宿所に戻ることにはなりますが」
「確かに…」
学校に入るのならジャージか制服でだ
「まぁ息抜きをしながら帰りましょうか」
「そうする」
カフェを出てウィンドウショッピングをしながら合宿所に戻って来ると
「なんやもう帰って来たんか」
「あぁ。ここから立海に行くにも少し距離はある。それに夢姫も私服ですから結局1度戻ってこなければならなかったでしょう」
「さよか」
「種ヶ島」
「なんや?」
「少しいいですか?」
「構へんよ。夢姫はその間に着替えて来ぃ」
「うん」
部屋に戻って着替えてから出てくると
育人君も修ちゃんも既に着替えは終わっていて
「夢姫」
「修ちゃん?」
「立海に行く前に少しだけメンタルケアしてから行こか」
「え゛…」
「夢姫が嫌がるって分かってんねんけどな。でも今の状態の夢姫の為にはやっといた方がええやろ」
「したくない」
「そう言われるのも分かってたんやけどな。せやけど言うたやろ?今の夢姫はやっておいた方がええよ」
きっと育人君が何かを話してくれたんだろう。修ちゃんも育人君もこういう事に関しては的確に話をしてくる人たちだ
「それは夢姫がよぉ分かっとるやろ。今の夢姫がどんな状態か。俺達もよぉ知っとる夢姫に戻ってんで」
それはきっと4年前のここに来た時のあたしに戻って来ているんだろう
「立海も大事や。せやけど今は夢姫のメンタルケアが先やな」
出るギリギリまで修ちゃんとメンタルケアをしてから合宿所を出ると
「また大分疲れてしまっているようですね」
「まぁ夢姫がメンタルケアするの好きやないからな。こればかりはしゃーないやろ」
「そうですね」
ぐったりしたまま立海に着くと、既に練習を始めていた立海で
「ようやく来れた様だな夢姫」
「あー…」
「悪い悪い。少し遅れた」
「いえ大丈夫ですよ。まだアップしているだけなので」
「さよか」
修ちゃんから離れないあたしに
「珍しいですね。先輩達からこうも離れない夢姫を見るのは去年の全国大会と俺達が合宿所に入った時以来です」
「まぁな。ちょぉ色々あってなぁ」
それこそ3人で顔を見合わせていて
「舞子坂との練習試合も暫くは延期や」
「え?じゃあ舞子坂で」
「あったのは舞子坂ではないんですが同じ関西地区ではありますね。寿三郎は知っていますよ」
「「毛利先輩が…」」
「種ヶ島。呼ばれていた選手たちには話をしておいた方が良いでしょう」
「そうやな。お前ら練習の後少しだけ時間取れるか?」
「構いませんが…」
「夢姫が聞いても平気なのか?」
「大丈夫や。無理やと思ったらサンサンの所に行かせる」
あ、だから育人君はスタンバイなんだ
「分かりました」
「夢姫。マネージャーの仕事しと来ぃ」
「え?」
「見てても構へんけどマネージャーしときゃ気も紛れるやろ」
「そうする…」
マネージャーの支度をしているときだった
「手伝おう」
「あ、ありがとう…レン君」
「大丈夫だ」
飲み物を持ってコートの方に行くと、皆シングルスの練習をしていて
「あれ?育人君は…」
「準レギュラーの面倒を見てくれている」
「そうだったんだ」
修ちゃんは正レギュラーの面倒を見ているから余計かぁ
なんて思いながらもノートを取り出すと
「震えているな」
「え?」
「シャーペンを持っている手が震えている」
気付かなかった…
「きっと練習が終わってから話すと言われた事と何か関係があるのでしょう」
「そうだろうな。寧ろこの間あった時よりも酷くなっているような気もするが。とりあえずは今は練習に集中しよう」
「そうですね」
練習時間が終わりに差し掛かり
「その試合が終わったら今日の練習はそこまでにしようや」
「そうですね」
準レギュラーや部員たちは片付けが終わってからすでに帰宅している選手たちが多い。余り長居をしても仕方がないというお兄ちゃんの教えでもある
「珍しいね、ブンちゃんとジャッカル君のシングルスの練習だなんて」
「そうかお前はあの2人のダブルスしか見たことがなかったな」
「うん」
「立海が全員ダブルスが出来るのは」
「サブちゃんから聞いてる」
「そうだろうな」
「だけど、逆もまた同じで全員がシングルスも出来るんだよ」
そうなんだ…