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きっと面白い練習風景が見られるよ。そう言ってくれた不二君の言う通り海堂君や桃城君を始めとする中学生と高校生で練習をしているようで
「あ、不二先輩」
「なんで立海の人たちまで」
「敵情視察か?」
なんて口々に言われているけど
「でもあの子、氷帝のジャージ持ちながら立海のジャージ羽織ってるぜ」
「マジだ」
なんて声も聞こえて来ていて
「
「なんっすか?不二先輩」
「モモにお客さんだよ」
「俺に?」
桃城君があたし達の方を見てきて
「本当に珍しい人たちが来たんっすね。夢姫さんが来るなんて誰も想像しないっすよ」
「だろうね。氷帝に用があったからその帰りなんだ」
「そうだったんっすね。で?俺に」
「桃城君、合宿で貰ったバッジあるでしょう?」
「あるっすね」
「アレの返却をしてもらおうと思ってね」
ちょっと待っててください。そう言ってくれた桃城君は走って行ってしまって
「先輩」
「ん?」
「今度練習に付き合ってもらえませんか」
「何時でも構わないよ」
「ウス」
なんて話している先輩と後輩の関係
「やぱり青学の良さは大和君譲りだね」
「え?」
「大和君も後輩の面倒をよく見ていたでしょう?」
「確かに」
「あの合宿所でも良くあたしも面倒を見て貰ってたから何となく青学の良さはこういう所なんだろうなって思ったの」
「そっか:
「お待たせしました!」
走って持ってきてくれた桃城君の手にはバッジが握られていて
「ありがとう」
それを受け取ると
「取り合えず、これで後は大阪だけかな」
「大阪?」
「うん。遠山君の持っているバッジの回収」
「へぇ」
「でも大阪行った事ないなぁ。沖縄もだけど」
「そうなんだ」
「うん。皆はあるの?」
「大阪はね。沖縄はまだ行った事ないけど」
そうなんだ
「サブちゃんに案内してもらおうかなぁ」
「なんで毛利先輩?」
「言ってなかったっけ?サブちゃんが立海に入る前は四天宝寺にいたって」
「なんか言っていたような気もするが」
「ついでに言えば修ちゃんとカナ君は京都の舞子坂。ほー君とデューク君は兵庫の牧ノ藤学院に通ってたんだよ」
「マジか…」
「本当」
「大阪に行くときは種ヶ島も一緒に行くとは言っていたから」
「新幹線だね」
「だろうな」
「でもなんだかすごく嬉しそうだね」
「飛行機で行かなくちゃいけない遠征だったりする事もあるけど、新幹線や船で行くのも楽しいんだよ。飛行機じゃ観られない景色もあるし。それこそ修ちゃんが飛行機が嫌いで国内の遠征は新幹線で行ってくれているからこそ、一緒にいる時間も増えるわけだけどね」
「そうか」
「でもきっと今度はU-17のマネージャーがメインでさせられそうだから皆と一緒にいる時間が増えるね」
「そうだな」
なんて言っているもんだから
「それって切原は」
「教えてないよ。でもまぁそれを知るのはそう少し後になるかなぁ」
「どういう事っすか」
「そのままの意味」
帰ろうとしたときに
「そうそう」
「うん?」
「今年は地区も関東も全国も全部試合は見るつもりだから」
「な!?」
「でも『つもり』なら見ない可能性も有るんだろう?」
「ある。って言うのは今回のW杯の為に今の中学生もある程度見ちゃっているって言うのが大前提としてあって、観ていない人たちの方が少ない。それに今の中学生で代表合宿にすでに合流する選手も大半は決まって居るもの」
「つーことは」
「青学の桃城君と海堂君。そしてリョーマ君は高校生に上がると同時に合宿所入りが決まってる。それは立海だって赤也君が同じで、氷帝も日吉君や鳳君、樺地君だって同じこと。ジュウ君はすでに遠山君を育てる気満々みたいだし」
「それもスゲェ」
「だから大分決まってるの。その中に入らなければその先はあたしにも分からない」
「「分からない?」」
「だって今はU-25というデカい壁があってお兄ちゃんを含めた大人組がいる。その大人組の中に来年は大和君やカズ君が入って、次にサブちゃんが入る。きっと皆も同じ。でもその大人組の中にはお兄ちゃんみたくプロ選手が入り、サブちゃんの様にアマチュア選手も入ってくる。どうあるかなんて分からないでしょう?あたしもその名k内はいる可能性も有るけど、こればかりはどうなるかなんて誰も想像もしないしね」
「確かに」
「それこそ、皆の世代がテニス界の黄金世代だと言われている事にも納得は出来ているけど」
「「黄金世代?」」
「そう。だって皆が世界と戦えるだけの実力を兼ね備えている。そんな世代、なかなかある物じゃない」
「そうなんだ」
「じゃ、こんどこそ帰るね」
「ねぇ夢姫」
「んー?」
「なんで今氷帝に夢姫の見せたくないものを見せたの」
「今の氷帝なら向き合えるって思ったの。きっと景吾君たちは合宿所であたしと向き合ってくれていた。あたしがそれに若干気づいていただけで見向きもしなかった。だけどスペイン戦の時に」
「跡部が言った言葉がきっかけになった?」
「そう。お兄ちゃんがいて、亮君やがっ君、ジロ君がいる環境に甘えて、今までの氷帝を観なかったのもあたし。だけどきっと景吾君はあたしのその壁を1人で壊してくれたんだと、氷帝とあたしの為に」
「そっか」
「でも跡部の事を名前で呼べるようになったのは若干許せそうにもないけどね」
合宿所に戻ると
「随分と遅かったじゃねぇか」
「氷帝に行った後青学にも寄って来たから」
「へぇそれはまた」
「これの回収だよ」
あたしの持っているケースにはまだ持ち主を決めていない中学生が持っていたバッジ
「あと1個は」
「遠山君が持ってる」
「成程」
「そういや修二が夢姫と一緒に大阪に行くって言ってたっけか」
「寿三郎も一緒に連れて行くとも言っていましたね。夢姫にとってはいい気分転換にもなるでしょうからいいのではないですか」
「だろうな」