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夢小説設定
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その翌日の事
「夢姫」
「跡部君?おはよう」
「あぁ。急で悪いが今日でも構わないか」
今日?
「いいよ。大丈夫」
でもお兄ちゃんは
「先輩なら練習だけだからと言っていたが」
そうなんだ
「お兄ちゃんに話して来るね」
「あぁ。待って居る」
「先に氷帝に行っていても大丈夫だよ。向き合うって決めたのはあたしで、氷帝から逃げないって決めたのもあたしだもん」
「そうか。ならあいつ等と一緒に中等部のテニスコートで待って居る」
「分かった」
跡部君と別れてお兄ちゃんを探しに行くと
「跡部から聞いたようだな」
「うん。今日が良いって。跡部君達には先に氷帝に戻って貰ったけど」
「支度をして来い」
「え?」
「行くと決めたんだろう?」
「うん。中等部のテニスコートで待ってるって」
「そうか」
部屋に戻って立海のジャージにしようかここのジャージにしようか悩んでいると
「夢姫?」
「せーちゃん…にレン君も」
「珍しいじゃないか。ジャージを眺めて悩むだなんて」
「此れから氷帝に行って来るの。お兄ちゃんと」
「なるほどね。気を付けて行って来るんだよ」
「え?」
「跡部達の事だ。何か考えてはいるんだろうが、用心に越したことは無いからな」
「そっか」
「跡部君達には言ってないんだけどね」
「ん?」
クローゼットを開けると氷帝のジャージも入っていて
「氷帝には」
「これはね、お兄ちゃんが氷帝の中等部にいた頃に作ったジャージ。もう小さくなって着られないんだけど」
「だが隣のも似たようなものだろう」
「これは高等部の方のジャージ」
「まさか氷帝のジャージまで作ってあるとは跡部達も思わないだろうね」
「うん。でもあたしは見たくもなかったジャージ」
「どういう」
中等部のジャージを取り出して広げると背中についている落としきれなくてそのままになっている血の乾いた後
「この染みって」
「氷帝でやられたときに着いたあと」
「な!?」
「夢姫支度は出来たのか」
「うん」
中に入って来たお兄ちゃんが驚いていて
「それを見せたのか」
「見せた。まだ跡部君たちも知らない氷帝のジャージであの時のモノ」
「そうか」
「ならば立海にも其の儘見せたらどうだ」
「え?」
「それを見せるという事は立海にも近いうちに見せるつもりだったんだろう」
「そうだけど」
今じゃないとばかり思っていたのに…
「お前たちも聞いているんだろう」
お前達?
中に入って来たのは立海の皆と青学の皆も揃っていて
「ごめんね。聞こえてきちゃって其の儘聞いてたんだ」
「そっか」
「じゃが、ジャージにこれだけの跡が残るくらいじゃ」
「当時はもっと酷かった。洗っても落としきれなかった痕跡が其れだ」
「「!!」」
震える手でお兄ちゃんの腕を掴むと
「少しだけ待って居てやれ」
「どういう」
「夢姫もやっと氷帝と向き合うと決めたんだ。氷帝の人間に自分の傷を見せる。それが夢姫にとっては大きな1歩なんだ。お前達も夢姫の傷を見る覚悟はしておいた方が良い」
「どういう」
「夢姫がお前たちに背を向けたことがないのと同じ原理だ」
「でも夢姫は仁王の」
「あぁ師っている。大分気を許しているという事も。だがその後の1歩にはまだ届いていない」
「!!」
「今日は氷帝だけにしてやれ」
「え?」
「氷帝だけ?」
「あぁ。自分たちの学校で1人の元生徒が折った代償はこれだけあるのだと。俺達や君島が動いても消せない傷跡があるという事もあるという事を」
「分かりました…」
氷帝のジャージを持って部屋を出ようとすると、後ろからファサリとかけられた立海のジャージ
「え?」
「気を付けて行って来るんだよ」
「でもこれ」
せーちゃんの…
「夢姫は俺達、立海のマネージャーでもあるんだ。俺のジャージを羽織っていた所で何の問題もないよ」
「若干1名不服そうだがな」
フフと笑うと
「ありがとうせーちゃん。借りて行くね」
「あぁ」
お兄ちゃんと一緒に合宿所を出て久々に来てしまった氷帝学園中等部のテニスコートは、やっぱり少しだけ怖くて
「夢姫」
「お兄ちゃん…」
「大丈夫じゃなさそうだが」
なんて話をしていると
「ようやく来たのか越知兄妹」
「榊先生」
「だが妹の方は顔色が悪いな」
「1年ぶりくらいにこの学園に足を踏み入れているからな。無理もないですが」
「そうだな。俺は既に知っているからテニスコートにはいかないが跡部達全員テニスコートに揃っているぞ」
「ありがとうございます」
一緒に久々のテニスコートに行くと皆それぞれに練習をしていて
「おっ」
「やっと来たな」
「本当だC。でも何で氷帝のジャージも持ってるのー?夢姫」
ジロ君が言った言葉に驚いてあたしの手元を見た氷帝の人たち
「確かに」
「氷帝に通っていないはずの人間が氷帝のジャージを持てるはずがない」
「という事はあれはお兄さんの…という事でしょうか」
「だと…思います」
なんてそれぞれに思い思いの事を言ってくれるなぁ
「夢姫」
「うん」