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夢小説設定
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せーちゃん達の所に行くと
「随分と早かったね?夢姫」
「あぁ」
「だが仁王も一緒にいるという事は」
「さっきの話の返事、しちゃおうと思って」
「随分と早いな。もっと悩むものだとばかり思っていたが」
「きっとそうなると思ってたよ」
あたし1人で悩んでたら、きっと今もずっと悩んでいたんだろう
「さっきの話の件、確かにサブちゃんや皆よりもきっと他のテニス部員も怖くなっちゃうところも沢山ある」
「うん」
「でも、立海のテニス部のマネージャーとして頑張ってみようと思う」
「そうか」
「分かった。でも無理だけはしないようにね」
無理だけは?
「跡部達氷帝とも向き合うって聞いてる」
「!!」
「夢姫に消えない傷があるという事も先輩からは聞いてる。夢姫が自分からきっとこの先見せることの無い傷だろうから、俺達は話を聞いている程度なんだ」
「そっか」
お兄ちゃんはそんな事を話してくれてたんだ
「きっとずっとは隠せないって自分でもわかってるの。知っているでしょう?あたしが泳げない事」
「そう言っていたな」
「でも此処に居る大人組の選手たちやコーチ、監督は知ってるの。背中の傷をすでに見ているから」
「「!!」」
「越知の家で探してもらっても見つからないものを育人君は海外で消えるかもしれないと探してくれていたことも知ってる」
「な!?」
「だから夏場は確かに足だけでもと皆がプールに連れて行ってくれてるし、それこそ育人君が撮影で使ったりした後に貸し切ってくれた後に入ったりすることもあったけど」
「まじかよぃ」
「皆が来てからはそういう事も無かったし、今年は入ってもないかなぁ」
「へぇ」
「それはいいことを聞いたな」
良いことを聞いた?
「でもだが何故氷帝だけその消えない傷とやらを見せるのだ」
「確かに。まだ通っている学校であるなら分かるのですが」
「それは…」
「氷帝だけと言うのは語弊がありますが、彼らは知っておいた方が良いでしょう。同じ氷帝に通っているという事ならば」
「え?」
「今後、夢姫ではない別の生徒が同じことをされたときに前例がないから対処が出来ない。というのは理由にはなりません。ましてや夢姫の様に女性という事であればその傷を一生背負う羽目になる可能性があるのです」
「!!」
「だから夢姫は自分についてしまった消えない傷を彼らに見せると言ったのですよ」
「でもまぁ、夢姫の事だ。その内お前らにも見せなきゃいけない時が来るだろうよ」
「あるんですかね?その見せなきゃいけない時が」
「あるだろ。夢姫が誰かの嫁に行くときとかな」
「「よ!?」」
「そうですね。夢姫はお嫁に行くのが速そうですし、種ヶ島にしろ君たちの誰かにしろ、見せることには変わりはないのですが、種ヶ島の場合は既に知っているので」
「後は俺達次第だという事ですか」
「そういう事です」
「それと夢姫」
「んー?」
「実家から送られてきてたぜ」
「実家?」
「今年も沢山あったぜ」
今年も…沢山…
「やった!」
「ったくなんでお前はそんなに果物大好き人間なんだよ」
「えー。美味しいじゃん。青森の果物」
「お前くらいだぞ。そんな喜んでんの」
「へへ」
「どういう」
「我々がU-17の代表選手だったころに1度遠征に青森に行った事がありまして夢姫も同行したんですよ」
「そん時だよな。青森の果物見て越知にねだって買ってもらって食ってたの」
「えぇ」
「合宿所に戻ってきたらそうそう行ける距離でもねぇことは知ってるからか取り寄せしようとしてたのを越知に止めさせたんだよ」
「そんなに好きなのかよぃ」
「飯より果物があればいいタイプだからな、コイツは」
「そこで遠野君が実は青森出身でご実家も青森だという事で毎年果物が定期的に送られてくるんですよ」
「ったく」
「でもあっという間になくなるんじゃ」
「無くなるぜ。だけどよよく考えろよ?コイツも遠征に行くとなれば今は自分で勝手に買ってくる事もあるぜ」
あ…そう言った立海の皆はなんとなく分かったようで
「でもなんだかんだ何処で買ってきても、貰って来ても夢姫は国内の果物が1番好きみたいですよ。特にこの時期からは美味しい林檎がたくさん送られてくるでしょうから」
「「林檎…」」
「青森の林檎美味しいんだよねぇ」
「どうせ入れて来てんだろうよ」
わーいっ
「夢姫少しいいか?」
そう来たのはお兄ちゃんと跡部君で
「珍しい組み合わせですね」
「あぁ」
「お前さえ良ければいつでも時間は取れるそうだ」
「!!」
「俺も一緒には行く。勿論中等部の人間にも同じものを見せることにはなるが」
「でもその前に」
その前に?
「お前が氷帝と向き合うってなら氷帝の今のテニス部を見てもいいんじゃねぇかって先輩とは話したけどな」
皆のテニス…
「俺のテニスはスペイン戦でも見ただろうが他の奴等は違ぇ。だから他の奴等のテニスを見てもいいんじゃねぇかと思っただけだ。夢姫の話はその後でしっかり中等部の連中や俺達も聞く」
!!
「今更なんて思うんじゃねぇぞ」
「え?」
「俺達だってお前のされてきた境遇から目を背けてみようとしなかったのも事実だ」
「でも!」
「氷帝でされたことを今、俺がいるうちにしなかったら俺が来年
「…っ」
この傷は跡部君たちのせいじゃないのに…跡部君はあたしのこの傷の事さえも背負うつもりでいるって言うの?
「コーチにも話は通してあるが中等部の奴等がすでにこの合宿所にいないという事もあって氷帝には行くことには確実になる。お前が氷帝に行きたくない気持ちも分からなくもないが」
「お兄ちゃんが一緒にいてくれるんでしょう?」
「あぁ」
「跡部君達氷帝の都合でいいよ」
「何?」
「いつでも氷帝に行けるようにしておくから」
「そうか」