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修ちゃんはあたしにラケットを振りかざして来た比嘉中の部長と試合をすることに
「どっちが」
「修ちゃん」
「え?」
「何で試合をしてないのに」
「分かるんだい?」
「分かるよ」
ずっとあの合宿所で、お兄ちゃん達が高校3年間過ごしてきたように、あたしも中学3年間。同じ場所に一緒にいるんだもん。分からないわけがない
「そないなこと言われたら1セットマッチと行こうか」
「な!?」
「そんな大口叩けるのも」
「お前のサーブからでええよ」
修ちゃんは本気だ
「おいおい。何で中坊と修二が試合してんだよ」
「夢姫にラケットで暴力を振るおうとした。未遂だったがな」
「なるほど。それで自分よりも上がいることを見せつけんのか」
「あぁ」
「それと、お兄ちゃんもするんだ1セット」
「は?」
「ツキさんが?」
「うん。六角のコーチの顔面目掛けてボールを当ててる」
「ひでぇなおい」
そんな中修ちゃんは1ポイントも落とさず相手に勝ってきてくれて
「お帰りなさい」
「やっぱええなぁ」
「それじゃ、俺も行って来るとしよう」
お兄ちゃんがコートに入ると先ほど六角のコーチの顔面にボールを当てた選手が入ってきて
お兄ちゃんがあたし達の方を見ているという事はリミッターを解除する時の合図だ
「お兄ちゃんの本気が見られるのも久々だ」
「せやなぁ」
お兄ちゃんのマッハを返せる中学生がいる筈がない。その答えはすぐに出てきて
「嘘だろ」
「氷帝の鳳よりも早いサーブ」
「しかも、ちゃんとにコートの中にボールが入ってる」
「流石お兄ちゃん。氷帝学園の現役の部長なだけはあるね」
「「な!?」」
「あの人氷帝の人なのかよ」
「そうよ?まぁ、皆は見た事無いかもしれないね。今の氷帝学園の人間がどうかは知らないけど、まぁ貴方達は知っておいて損は無いでしょうね。越知月光。氷帝学園高等部3年で部長をしているわ」
そんな中お兄ちゃんも最後の最後で相手の選手の顔面すれすれでボールを打っていた
「な!?」
そして1ゲームも落とさないで戻ってきたお兄ちゃん
「六角の人に伝えておけばいいよ。あのお爺さんの仇は打ってあるってね」
「え?」
コートから出ると
「お帰り」
「ただいまっ」
その翌日だ。コートに再び行くと青学の選手を見るや否や「負け犬」とコールをしている比嘉の選手たち
「あれ?あの小さい子」
「あぁ。青学のルーキーだろ」
へぇあの子が青学のルーキーか
「あの子の試合を見てみたいかも」
「同感」
「ならここで青学の試合を見ておくとしよう」
あたし達の声が聞こえたらしい比嘉の選手たちでも怯まなかったのは褒めておこう
そんな中行き成りあたし達の方へボールを打ってきた選手に対し
「昨日ので懲りないとは」
思いっきりお兄ちゃんに打ち返されていた比嘉の選手たち
「ねぇお兄ちゃん」
「なんだ」
「あの人たちがこの段階で来ちゃったら最悪かも」
「そうだな。だが問題ない」
問題ない?
「俺よりも上の種ヶ島と試合をしていてもお前にボールを当ててくる度胸はあるようだ」
「それはまぁそうなんだけど」
そもそもお兄ちゃんだって元々は今のバッジの数字よりもはるかに上の実力者だ。ダブルスが不向きなお兄ちゃんがダブルスを組んでから落ちてしまっただけの事で
青学はルーキー。比嘉中は3年生。体格差も結構ある。リストには一応名前が挙がっているとはいえ正直昨日の今日で本当は決めたくないというのも事実だ。
青学ルーキーの越前リョーマ君…ね。彼がコーチの言っていた見て来いと言っていた選手ね
「へぇツイスト打てるんだ」
「せやけど攻略されたら打ち返せん球でもないやろうな」
修ちゃんの言葉は本当の様で比嘉中の子に打ち返されていた
「あのステップって」
「あぁカリオカステップ。テニスに限らず他のスポーツでも使えんで」
「だよねぇ」
なんて試合を見ながら話していると
「お、種ヶ島君に越知夢姫ちゃんじゃないか」
後ろから声がしたと思ったら
「お久しぶりですね。井上さん」
「そうだね。でも氷帝の中等部では全くと言っていいほど見かけないけど」
「あー…」
「夢姫は俺達と一緒におるからなぁ」
「井上さん彼女たちとお知り合いなんですか」
「あぁ。彼女よりも彼女のお兄さんを知って居てね。ついでに言えば種ヶ島君の事もちょっとくらいは知って居るよ」
「「え?」」
「彼女は氷帝学園の中等部の生徒なんだよ。お兄さんは氷帝学園高等部に通っている」
「へぇ」
「なら其処の彼は」
「彼も高校生だよ。6年前の関西の大会も全国大会でも相手から1ポイントも取らせなかった天才だ」
「天才だって。流石だね?修ちゃん」
「そうでもないやろ」
「今回の大会には一応出てるけど、昨日の初戦で敗退しちゃったしね」
「え?」
「種ヶ島修二。京都にある舞子坂中学校出身。高校も同じ舞子坂出身だよ。6年前もう1人テニスが上手い子がいたはずだけど」
「奏多やろうな」
「あー…カナ君か。同じ場所にはいますよ」
「そうだったんだ」
「井上さんとも顔なじみなんだ」
「お兄ちゃんの影響ですよ。というよりもお兄ちゃんも来ていますよ。今は氷帝の試合を見に行ってますけど」
「おや」
「え?彼女お兄さんいるんだ」
「あぁ。越知月光氷帝学園の中学、高校と3年間部長を務めている男でね。確かプロのスカウトも来ているって聞いているけど」
「来ていますよ。ただお兄ちゃんはまだプロ入りの話が確定をしていないので何も言っていませんが」
「へぇ。そんな人もいるのね」
「居ますよ。まぁあの合宿所ではシングルスよりもダブルスを組んでいることの方が多いですけど」
「へ?」
「越知君のダブルスの相手って」
「井上さんも知って居る選手ですよ」
「それはまた」
そんな中でもバウンドすらしない球をだしている越前君
「おもろいな」
「高校生になるまでももっと彼化けるかもしれない」
「せやな」
「でも、君たちは高校の部活じゃなく、テニスの強化選抜選手で合宿所に居るって」
「強化」「選抜」
「選手…」
「まぁあの合宿所におることは事実やで。せやかて今日は来年入れる選手がどんな奴か見に来てるだけや」
「へぇ。今の所いい選手はいるのかい?」
「六角にはおらんわけでもない。でも青学も比嘉も分からん。せやからこうして見に来とる訳や」
「そうだったんだ」
彼、あのボディーバランスの割に体のバランスがいいのか直ぐに動きが出ていて
「バランスええなぁ。反射神経も良しと来た」
「確かに。でもあたし的には越前君も化ける気はするけどなぁ」
「それは同感」
そんな中比嘉中の選手田仁志君はボールを上げるのと同時に飛び上がって
「へぇ。あの巨体で飛べるんだ」
「何の問題もないやろ。あんだけの身体能力が在って反射神経もええんや」
「まぁ、そうだけど」
そのサーブでラケットをはじき返された越前君
「ビックバンって今言った?」
「言ったなぁ」
「ビックバン!?何つーサーブだ」
その後も同じ技を打ち続けられているにもかかわらず
「彼善い目をしているね」
「せやな」