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一体どうしちゃったって言うの?跡部君は
「どうやらお前の恐れの『
マテ?
「
「具現化…?」
「えぇ。種ヶ島は得意分野かも知れませんね。ある意味」
「修ちゃんが得意?」
「心理学的なもんかいな」
「そういう事です」
「お前に見えてるのはきっと仲間の姿だろ?それはお前自身の心の奥に抱く恐れや尊敬など…己の畏怖の念が作り出したマテリアリサールだ」
「!!」
「厄介やな」
「そんな人が5人もいるだなんて」
一体、今の跡部君には彼が誰に見えてるんだろう
「徳川カズヤと戦って『黒龍三重の斬』をやっとマスターした様だな真田!!」
「え?弦君?」
黒龍。と言った彼に
「面白ぇ見極めてやるぜ!」
だけど確かに弦君と同じ原理で動かしているようだけど
「七重の斬?」
「出来るわけなかろう」
そっか
「ゲーム4-3スペイン!」
「夢姫」
「うん?」
「用意だけしておいてやれ」
「え?」
「アイツの…氷帝を背負ったあの男の試合はちゃんと見てやるんだろ」
「そうだけど…」
「なら、マネージャーもしっかりとしてやれ」
「あ、うん」
「何か跡部の様子可笑しくないか?急に委縮し始めた様な…」
「
「何か俺達に見えないモノが見えてるんじゃ…」
「大丈夫かな、跡部君」
「ん?」
「深層心理には抗えないって4年前に修ちゃんに教えて貰ってる」
その言葉を聞いた乾君は
「やはりそうだ!ロミフェルは跡部に自分の心の奥に潜む畏怖の念を具現かさせ、それと戦わせているんだ!」
「自分が戦いたく無いと思っている相手が相手なんて…」
「5人いるとか言ってただろぃ?」
「最初に言ったのは弦君」
「今はどんな厄介な相手と戦ってるんですかね?」
相手の打ったサーブですら跡部君はラケットが吹き飛ばされていて
「な!?」
「木手の野郎…パワーが倍増している!?」
弦君の次は木手君なんだ?まぁあたしも木手君は苦手だけど
「ゲームスペイン5-3!!」
「
「そんな精神的に追い詰められれば劇的な体力消耗と思考力低下で混乱し自滅してしまうな」
「修ちゃんなら出て来なさそうだね」
「どうやろうな」
「自分の心理見せないでしょう?」
「当り前や」
「!!」
「現に予選リーグのカナダ主将も自滅し途中棄権している」
「ゲーム&1セットスペイン6-3!!」
「跡部の奴持久戦どころじゃねーな」
「精神的に相当削られてるみたいだ」
「それと同時に、体力も相当削られてるね。まぁ自分と戦いたくない相手なんてもっと沢山いるんじゃない?跡部君は」
「せやろうな」
「まだまだだね」
!?
戻ってきた跡部君にタオルとドリンクを置いておくと
「わりぃな」
「ううん」
「「ねぇ跡部君」
かなくんの言葉に顔を上げた跡部君は
「今から
「!?」
「カナ君、それって」
コートに戻った跡部君はきっとフェルナンデスの具現化している選手とまた戦う事だろうけど
「見えたぜ…可能性がな」
「ゲーム日本1-0!!」
「おおーっ跡部が2セット目選手した!!」
「流石だよ。跡部君」
「『マテリアリサール』の相手の強さの実を『インサイト』で…」
「強さを理解すれば考えや戦略が手に取るように分かり
「でもインサイト禁止って言ったのになぁ」
「そろそろテメェで来いよロミフェル?」
「そう焦るなよケイゴ。まだ2人残っているだろ?」
あと2人…
「一体誰なんだろう」
「さぁな。それは戦っている本人にしか分からん事だ」
「ゲームスペイン2-1!!」
「あくまで相手はロミフェルだ」
跡部君?
なんとか打ち返したボールの後に
「幸村ぁぁーーっ!!」
「え?」
「せーちゃん?」
「テメェの強さ見極めてやるぜ!!」
という事はいま跡部君が戦っているのはせーちゃんだという事?
「しゃああ!!」
観客席から聞こえてきている「JAPAN!!」の声に
「あん?」
戻ってきた跡部君に
「大丈夫そう?」
「あぁ」
「では夢姫」
「うん?」
「先ほどの話は確実に進めますよ」
「分かった」
「話?」
「貴方が率いる氷帝学園と夢姫はちゃんと向き合ってくれるそうですよ」
「「!?」」
「ただし、このオーストラリアではなく日本で、ですが」
「そうか」
座った跡部君に
「おい…お前だけ強さの可能性が見えなかったぜ。どういう事だ越前リョーマ?」
「どういう…だってせーちゃんの名前を出していたじゃない」
「幸村の前に現れたのが越前だ」
そう…
「ねぇ跡部さん。負けてもいいやって思ってないよね?勝つんでしょ今日も!」
「相変わらず生意気なヤローだぜ」
「ゲーム日本2-2!!」
「この試合に懸ける想いは随分と大きいんだなケイゴ…でも『足掻いても人は自分自身には勝てねぇ。良くて引き分け』…そうなんだろ?」
「!!」
「やっぱ因果応報ってヤツだな…」
因果応報って…
「来いよ…跡部景吾!!」
!?
「そうだ!!もっと来いよ跡部景吾!!」
跡部君が必死に打ち返していても其れを難なく返しているフェルナンデス選手
「跡部さんは今…自分の『マテリアリサール』と戦っているんじゃ…」
「彼の能力か」
「
「でも跡部君さっき『因果応報って奴か』って言った後に跡部君自分の名前言ってた」
「ホンマに厄介な奴っちゃ…ロミオ・フェルナンデス」
「何だ…あの打球痕?」
確かに…
「いつの間に打ち返していたの?彼」
「まさか自分の中の恐れの『
「恐ろしい男だ事で」
「そのようだな」
「ああ…どうやらテメェのお陰で俺は次元を超えちまったのかもな」
「次元を超えた?」
「どー言う事だ!」
「ほうやりますなぁ」
「す、凄い跡部君は…未来の自分の強さに追い付いたんだ」
「未来の跡部君?」
「あぁ。
「ゲーム日本3-3!!」
「やっと
「やっぱ、もっとちゃんと氷帝の皆を見ておけばよかったよ…修ちゃん」
「さよか」
「ゲーム日本4-3!!」
「ゲームスペイン4-4!!」
「追い越したと思ったら追いつかれる…やっぱり世界は強いね」
「あぁ」
3年前の時よりも皆格段に強くなってきている
「面白ぇ…ロミフェル」
「お前もなケイゴ」
「ゲーム日本5-4!!」
「ゲームスペイン5-5!!」
「そう言えば跡部君今朝早くに出かけてたね」
「確かに…」
「跡部の奴、自分の母親に呼び出されとっただけや」
「自分の母親?」
「せや。アイツ来年イギリス留学の話が出とるんや」
!?
「それを蹴って氷帝に残るっちゅー話や。テニスも続ける。でも家を捨てるつもりもあらへん。そう言ってたで」
「こりゃ、育人君と同じ道をたどるパターンかな」
「どうでしょう」
「どういう」
「後で跡部君にも話をしましょう」
「ゲーム&2セット日本7-5!!」
「しゃああ!!」
「お、王様取ったでぇ!!」
「2セット目は日本だぁ!!」
戻ってきた跡部君に
「跡部君…」
「あん?」
「頑張れとは言わないよ。楽しんできてね」
「さぁ