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「だが今更夢姫を引き取りたいと言って来る理由はなんだ」
「確かに」
「恐らく、あのドイツ選手の中から夢姫の結婚相手でも決めようって魂胆でしょう」
「け…!?」
「海外では今の夢姫の年頃で結婚している人材がいても可笑しくはない。ましてやあの監督の義理の娘ともなれば」
「あの中からは選びたい放題やな」
「そういう事です。夢姫がはっきりと拒否を示してきたおかげでそれを防ぐことが出来ましたが」
「さよか」
「ですが夢姫の今のメンタルは4年前」
その言葉に雰囲気が変わったのは大人組だ
「あの4年前とほぼ変わっていないと思って良いでしょう」
「マジかよ」
「でも夢姫やってスペイン戦が終わるまではここにおるんやろ」
「あぁ」
「難しいですね。夢姫がこの状態でスペイン戦を見られるかどうか」
「確かに」
「サンサン」
「なんです?」
「スペイン戦は俺も出えへんし、サンサンも出えへんからまだええやろ。問題はその後や」
「えぇ」
結果がどうなるか分からない状況では、きっとお兄ちゃん達も上手く動けないのだろう
==
スペイン戦当日
「お待たせいたしました!これより…U-25W杯決勝戦スペインVS日本の試合を始めます!!」
「久しぶりだなサムライ南次郎」
「いいチームを作ったじゃね~か
「世界一を狙っているようだが、
「あぁ。ずっと観てたぜ」
なんて話している監督を他所に
「修ちゃん、あの人確か」
「あぁ去年も見たなぁ」
「へぇ、去年も見てるんだ?」
「去年の全国大会決勝の青学と立海の試合で」
「そう言えば来てはいたけど」
戻ってきた監督に
「
「腐れ縁じゃ」
腐れ縁ね…
S3の試合…つまりは跡部君から始まるこの試合に
コートに入った跡部君と同時に聞こえて来た氷帝コール
「乗り越えたようですね?」
「まだ…地獄の入り口に立っただけだぜ」
「第1試合S3ロミオ・フェルナンデスVS跡部景吾の試合を開始します!!」
んー…何か話してるように見えるけど聞き取れないのはあたしだけだろうか
「ザベストオブ3セットマッチ日本サービスプレイ!」
「ガラスの雨に気をつけな」
ガラスの雨?
「いきなり『氷の
だけど呆気なく返されてしまっていて
「決勝に来るくらいだからかなりの実力者揃いって所かな」
「あぁ」
「アウト15-0!」
だけど次々と出している跡部君に対して冷静なスペイン代表
「これが『破滅への
「随分と俺様に詳しいじゃねーの?」
「跡部君に詳しい?」
一体それって
「悪いね…ボクは気になりだすととことん突き止めたくてさ。特に」
「特に?」
「アイツか」
試合中だと言うのにもかかわらずこっちを見てくる余裕がスペインにはあるようで
「アイツは止めておけ」
「へぇ。それは一体」
「アイツはそんな安い女じゃねぇし…な!」
!?
「成程」
「育人君?」
「彼は彼なりに夢姫の事を見ているようですね」
「それは…」
「学校うんぬん関係はないとは思いますが、きっと夢姫よりもはるかに早く彼は夢姫を見てくれていたのでしょう」
そっか
「ねぇ育人君」
「ん?」
「跡部君が見てくれていたと言うのならあたしも。もっと早く…ちゃんとに跡部君や氷帝の皆を見ていれば良かったのかな…」
「おや」
「亮君やがっ君ジロ君がいて、お兄ちゃんがいてくれている環境に甘えて今の氷帝を見て来なかったのも事実だもん:
「そこまでの物事を考えられるようになって居れば日本に帰った時氷帝との時間を作りましょう」
「え?」
一体…
3-3でゲームをお互いに引かない跡部君とフェルナンデス選手
「どうしたケイゴ。『失意への
!?
「彼、跡部君の技全部調べて来てるつもりなのかも」
「ほう」
「攻めなきゃ勝てないぜ!それとも…
跡部君が持久戦を得意としていることは全国大会を観てから知ったけど…彼までそれw祖言っているなんて言うのは驚きだ
「…やっぱりな」
「「やっぱり?」」
「お前の持久力の秘密は披露リカバリーメソッドに用いられる…『IAP呼吸法』によるものだね」
IAP呼吸法?
「おや自分じゃ気づいてなかった?おそらく天性によって身についていたか…いや環境がそうさせたのかもな」
「!?」
「なんや本人以上に跡部を把握してるわ」
「確かに」
跡部君、無意識にやっている気がするけど…
「でも持久戦は止めとけ」
持久戦は止めとけ?
彼には何か索が…
「長年の人体の研究とヨガの体力回復法を極めた僕は無限に体力をリセットできる!!」
「な!?」
「入江に1ゲームすら奪えなかった野郎を使うからだ!!」
「と、遠野君!?」
「チームの士気が下がる発言はナシや!今は彼を信じてやらな…」
「そうですね。夢姫が跡部君を…氷帝を背負って立っている彼を見ている前で」
「みんな全然分かって無いなぁ」
「風多…!?」
「そういえば」
「あのオーダー決定戦自分審判やったな風多…そしてコートにおったんはメガネ忍足のみ…あの持久戦で一体何があったんや?」
「あ…待って」
「どうかしたんか?」
「どうした…跡部の動きが可笑しい?」
「うん。いつもの跡部君の動きとは違うような気がする」