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夢小説設定
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育人君が一緒に来てくれると言う条件の元、来ている人に会うと言うことを決めたあたしは一緒に来ている人の元へ行くと
宿舎のお客さんが来ている部屋に案内されると、来ていたのは母親だと言っていた人と男の人
「夢姫?」
「やっぱり帰りたい」
「ならばすぐに済ませましょう」
育人君と一緒に中に入れば
「越知の家の人間じゃないのね」
「ですが夢姫は僕の妹であることにも変わりはしませんが」
「どういう」
「夢姫?」
「い、いやっ」
育人君の後ろにすぐに隠れたあたしを見た男の人は
「本当に君の娘なのかい?」
「えぇ。12年前越知の家の前に置いてきた私の娘。あの人が欲しがっていた娘でもあるけれど」
私の娘…ね…
「夢姫と越知からは話を聞いていますよ。氷帝の榊先生同伴の元会っていると」
「それは」
「ですが」
「「ですが?」」
「12年前越知の家に夢姫を置いて行っている時点で貴方がすでに夢姫の母親では無いでしょう。そんな人間が今更夢姫に会って何をしようとしているのですか」
「何って」
「貴方方には既にご子息もご令嬢もいるのでしょう。それに最初旦那さんの方は子供は男の子だけいればいいと言っているでは無いですか。U-25ドイツ監督、ケン・レンドール」
「あぁ確かに12年前彼女にそう言った。だがその時は知らなかったんだ」
「知らなかった?夢姫がいることを?」
「あぁ。娘の存在までは知らなかった」
「貴方は知らなかったのではない。知ろうとしなかっただけでしょう。現に夢姫を越知の家の前に置いて行っている母親は夢姫にそう言っている。それを今更来て自分が母親だと言われても夢姫は嫌がるでしょう」
「え?」
「現に夢姫は僕の元から離れようとしない。しかもこの日本代表宿舎にまで来て夢姫に会うなんて一体何を」
「その娘も引き取ろうと考えている」
そう言われた言葉に育人君のジャージを掴む手が自分でも強くなったのが分かる
育人君が外に目配せをした時点でお兄ちゃんと修ちゃんも来てくれて
「貴方達は」
「彼女だって本当の母親と一緒に居た方が幸せだろう」
「だが君島の後ろから出て来てへんしなぁ夢姫は」
「そうですね」
「こりゃあんたらに手なずけられる前に家から脱走して帰って来るのが見え見えやな」
「そうだな」
「もしくは部屋から一切出ず、部屋の一角で引きこもってしまうタイプですね」
「何?」
「どういう」
「そんな状況を我々はすでに見ている」
「そして俺達は誰よりもはるかに夢姫の事を分かって居る。越知の家に来て12年。同じ日本代表という看板を背負ってすでに4年」
「夢姫がアンタ等やなく俺達の傍から離れんのが何よりの証拠やろ」
「それなのに夢姫は顔も覚えていない、ほぼ初対面に近いのにいきなり引き取りたいと考えているなんてムシが良すぎるやろ」
ワナワナと震えている男の人と実母だと言った人
そんな中育人君のスマホに連絡が入ったようで
「夢姫」
「育人君?」
「貴方が決めていいそうですよ」
「え?」
「ドイツにこの方たちと一緒に行くのも日本で越知として生活をするのも」
あたしは…
「お兄ちゃん達と一緒にいたい。お兄ちゃんや皆と同じ場所で生活をしていたい」
「だ、そうですよ」
「越知は分かる。でもたった4年しか一緒に生活をしていない我々を選んでいる。夢姫の決めたことに我々が反対をしたことも1度もない」
「な!?」
「貴方方にその隙間すら見せていないのも現状だという事もお忘れないよう」
男の人は諦めたようだけど、母親は違っていて
「わ、私が!苦労して、お腹を痛めて産んだと言うのに!」
!?
「おい」
「一緒に来なさい!私と一緒に居た方が!」
あたしの腕を育人君から強引に引きはがした瞬間
「や…やだ!やだやだやだ!」
「全く」
「無理矢理すぎるやろ」
「修ちゃん…っ」
「夢姫から手を離せ」
「な!?」
「お兄ちゃん…」
「嫌がっている妹の手を掴むなんて言語道断」
「母親が娘の腕を掴んで何が悪いと言うの!」
「その娘である夢姫はもの凄い拒否をしてアンタから離れようと必死やけどな」
そう言っても手を放してくれなさそうな女の人に
「あ、あたしのお母さんは…今のお母さんだけっ」
「!?」
「越知にいるお母さんだけなのっ」
その瞬間にあたしを掴んでいた手が緩んだすきにお兄ちゃんの所へ戻ると
「震えているな」
「しゃーないやろ」
「全く。4年前と同じ状況はごめん被りたい所ではありますけどね。ですが、これではっきりしたでしょう。夢姫は貴方を実母どころではなく母親として全く見ていないという事。それは赤の他人と全く同じだと言うことを示している」
「ま夢姫もそろそろ限界やろ」
「そうだな」
「限界?」
「夢姫はここに来るまでにも散々拒否している。貴方方に会うのを」
「!!」
「その結果がこれです。当然限界が来て当然でしょう」
「そんな…」
「貴方方に子供がいるのならばその子たちを大切にしてあげればいい。越知の家で夢姫が大切にされている。我々と同じ場所で夢姫が自由にできている環境を貴方方に壊せるはずがない」
「ん…」
「そしてその環境を貴方方に作れるはずがない」
入り口まで見送るという事になり一緒に行くとドイツの選手たちも来ていて
「1つ聞きたい事がある」
「なんだ」
「その子は本当にただのマネージャーなのかい?」
「如何いう事だ」
「彼女の情報は未だに全く何も出てこない。出てくるのは誕生日と家族構成だけ。それ以外は何も」
「えぇ、ではこう言っておきましょう。彼女は我々の妹であり、日本代表のマネージャーですので忠告だけ。夢姫を無理矢理連れて行ったり行こうとするものならば我々も容赦しないという事を覚えておくと良い」
「そうか」
母親たちを見送った後、部屋に戻る時に
「なんや随分と」
「疲れているような」
「だけどよ?いつもの夢姫とは少し違くねぇ?」
「そうですねぇ」
「夢姫は今の今まで実母とその旦那さんに会っていたんですよ」
「は?」
「言ってたやろ。実母がこっちに居るって」
「そう言えば」
「その実母が今度は旦那まで連れて来たんや。疲れへんわけないやろ。それにめっちゃ警戒しとったしな」
「!?」
「なぜ実母にまで」
「4歳で捨てられたも同然で越知の家の前に置いて行かれているんです。その母親が今更夢姫を引き取りたいなんて言っているんです。警戒するに決まって居るでしょう」
「は?」
「じゃあ夢姫は日本には」
「日本に我々と一緒に帰りますよ。実母の所に行くのを拒否しているので。それと夢姫の実母が連れて来た旦那さんですが…まぁ夢姫からしたら義父ですね。ドイツの監督でした」
「な!?」