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夢小説設定
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「じゃ…じゃあ」
「ん?」
「なんで立海に」
「そうだね。見学していなかったら分からなかったかもしれないけど。去年サブちゃんと見に行った時翌年…つまり今いる選手で高校生のいる学校となると氷帝を抜いたらサブちゃんのいる立海。大和君のいる青学。あとはカズ君が通っている慶習院高等部、後は原君たちのいる四天宝寺くらいかな」
「マジか」
「うん。でもサブちゃんが用があるから見に来てもいいって言われなかったら立海にも見学なんて行ってなかった。だからこそ普通の日に見学まで行って立海に決めたって言うのもあったけど。ちょうど同じタイミングで資格の試験もあったりもして忙しくしてたしね」
「ほう」
「でも合宿所に来て実家にも全く帰ってなかったから、帰るってなった時もすごく悩んだの」
「え?」
「祖父母や両親、お兄ちゃんが問題なんじゃない。むしろお兄ちゃんは皆も一緒に生活をしていたから分かるでしょう?両親や祖父母もあたしを大事にしてくれているのは良く知っているの。もんぢ亜は使用人」
「確かに先輩は夢姫が部屋から出ないかもとは言っていたけど」
「言ったでしょう?使用人の子供が氷帝に通っていたこともあって実家に帰ればどうなるか分からない。でもお兄ちゃんも帰るんだからと気が緩んだのも間違いじゃない」
「な!?」
「だからあの時一緒に家にも帰ったの」
「でもその結果のアレか」
「そういう事。結果的には合宿所に戻っちゃったけど」
でもそれは其れで善かったのかもしれない
「で、この間榊先生にあたしの実母の居場所が分かったと、そう言われて今日会ってきた」
「な!?」
「まさか1人で!?」
「まさか。そんな勇気あたしにはないよ。お兄ちゃんと榊先生同伴の元で母親に会ってきた」
「そうか」
「世間一般的には不倫相手が生んだ子。それがあたしだと思われても仕方がないとそう言って来た。其れだけの事をしてしまったと。本当はもっと一緒にいたかったと」
「都合よすぎじゃねぇ?」
「そうだな」
「でもあたしはあたしで自分の気持ちも言って来た」
「え?」
「あたしは別に会いたいと思っても無かったし、現にあたしには両親がいて祖父母がいてお兄ちゃんがいる。だから別に会いたいなんて思わなかったの」
「そうか」
「あたしを捨てた母親なんてどうでもよかった」
「!!」
「お兄ちゃんが聞いていたわ。なんで4歳の時に越知の家の前にあたしを置いて行ってしまったのかと」
「越知らしいが」
「お金がなくて、あたしを育てるのにも精一杯になってしまったと。それでどうしようもなくなって、本当の父親で女の子が欲しいと言っていた越知の両親の元にあたしを置いてきたと」
「ん…」
「その言葉が本当かどうかは知らないけど、あの人は今は結婚もしているわ。ただその人に子供は男の子だけでいいと言われたと言ってた」
「という事は少なからず夢姫の存在も知っていたのか」
「というよりも4歳の子供のいる母親に言う台詞でもねぇだろ」
「そうですね」
「でもその人との間には男の子と女の子の子供がいると言っていたわ」
「でもそれって」
「あぁ。確実に自分の子供じゃねぇからいらねぇって言ってるのと変わりはねぇだろ」
「俺もそう思う」
「それと皆にはこれが1番重要かも。あの人はU-25のドイツ関係者に旦那さんがいるって言ってた」
「!?」
「じゃあ、住んでるのも」
「オーストラリアじゃなくてドイツ。でも幸せかと聞いた時、あたしがいない寂しさもあったけど幸せだと答えていたわ。きっとあの人にとってもあたしの存在ってその程度だったんだろうなぁって思っちゃった」
「な!?」
「で、帰って来るときに、あの人にお兄ちゃんがこう言ってくれたの。『越知の家にあたしを連れて来てくれたことには感謝をする。だけど越知の家でされてきたこと。氷帝学園でされてきたこと、言われてきたことを考えたら夢姫の方が辛い思いを貴方以上にしてきているという事を忘れない方が良い』ってね」
「まぁ越知ならそう言いそうですが」
「本当にそんな台詞を言うとはな」
「でもあたしお兄ちゃんがそんな風に思ってたなんて知らなくて嬉しかったの」
「そうですか」
そんな話をしている中
「あ、いたいた夢姫ちゃん」
「珍しいな」
「そうですね。コーチ達が夢姫を探しに来るだなんて」
「まぁちょっとな」
ちょっとな?なんかイヤな予感がするんだけど
「夢姫。貴方にお客さんが来ているそうですが」
「会いたくない」
「でもお客さんは夢姫に用があると」
それでも首を横に振ったあたしに
「越知は」
「今は毛利君と練習をしていてね。種ヶ島君も今は大曲君のダブルスの練習中なんだ」
「だったらもっと会いたくない」
「ここで出すか?お前の我儘」
「だって…」
「夢姫」
「育人君?」
「私が一緒に行きましょう。それで話しだけでも聞いて来ましょう」
それでも嫌で首を横に振ると
「どないしたん?」
「夢姫が首振ってるなんて珍しいじゃねぇか」
「お客さんが来ているらしいですよ。ただ」
「「ただ?」」
「夢姫が会いたくねぇんだと」
「なるほどな」
夢姫ー?ってあたしの顔を覗き込んできた修ちゃんに
「こりゃ4年前の再来やな」
「全く。海外に来てまで再発するとは想定外ですよ」
「なにも夢姫に話せと言っているわけでは無いでしょう」
「でも」
それでも
「私と一緒にいればいいだけの話です」
「下手をしたら夢姫が立海に通っていることがばれてまうかもしれへんしな」
「それでも会いたくないんだもん」
「サンサン」
「なんです?」
「ツッキーも一緒に連れて行ったらどうや」
「そうですね」
「そのかわり俺も待機しとくさかい」
「夢姫」
「ジュウ君…」
「越知もつれて来る。お前は君島と種ヶ島と一緒に行ってこい。もしそれでもダメなら早々に帰ってくればいいだろ」
「それに夢姫が駄目だと気づかない我々でもないでしょう」
そうなんだけど…
「しゃーない。先にツッキー呼んでくるわ」
「そうしましょう」
「夢姫のこんな状態初めて見る気がするよ」
「そうだろうな。だが4年前あの合宿所に来た時もこんな感じだった」
「え?」
お兄ちゃんと修ちゃんがすぐに来てくれて
「何かあったのか」
「夢姫にお客さんらしいのですが、我々も同行するtぽいっているのですが会いたくないの一点張りの様でしてね」
「あぁそう言う事か」
「だって…」
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「今の内に会っておけ」
「え?」
「お前に会うためなら越知の家に来る可能性も高いぞ」
「それはヤダ」
「だろうな。だったら俺達もいる今のうちに会っておくべきだろう」
そっか