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修ちゃんの所に行くと
「最後のは『更互無』か?」
「って言ってたね」
「まさかこの試合で4つの『無』まで完成させるとは…No1の座は諦めてなかった様だな種ヶ島」
「3年前死ぬほど悔しかったんやろ?勝ちや!」
コートにはプロのボルク選手が入っていて
「たとえ相手が世界最強の相手やとしても」
「そのつもりだ!!」
立ち上がったほー君の背中は頼もしくて、
「ねぇ修ちゃん」
「ん?」
「ほー君背中ってあんなに大きかったっけ」
「そらやっぱり日本代表を背負う男やからな」
「見ろ。会場に各国の選手や関係者がどんどん集まり始めた様だ」
「このU-25W杯世界最強の現役プロ選手の試合を観る為に」
「ビビってんじゃねーぞ平等院!!」
「頑張ってね」
「あぁ。今夜は最高の晩酌させてやっから黙ってなヘボ監督」
「監督にそんな事言えるのほー君だけだって」
コートの中に入って行ったほー君を見ていると
「ユルゲン・バリーサヴィッチ・ボルクVS平等院鳳凰のS1の試合を始めます!」
「こんなに緊張してる試合を観るのも久々だけど」
「あぁ、幸村と手塚の試合と同じくらい空気が張り詰めている」
ほー君のサーブから始まった試合は
「いきなり『
「プロも平然と打ち合ってる…」
お互い一歩も引かないラリーが続いていて
「一昨年の大会の終了後から世界のテニスを荒し回っている
一昨年の大会…
「一昨年の大会って」
「ほー君が怪我をした年」
「「!!」」
「あの年に、ほー君が一緒に連れて来てくれたのがデューク君」
「え?」
「目的は果たせたかね」
「『
「貴様を倒せばたどり着けるかもな」
「手首を持っていかれてない!?」
「バケモンか…」
「なんて握力なの…」
「俺や徳川でも握力90Kgがいいトコだぜ」
いやいや握力90もあるのも凄いと思うけどね
「でもほー君と一緒にどこかに行ってたよね?デューク君」
「いやはや流石夢姫。其処も気づいていたのですかな」
「気づいてたよ」
「お頭と行った国はいくつかありますが、フィリピンを筆頭に」
インド・アフリカ・中国の猛者を倒し、
「あの時お頭は『今戦いたい奴が3人いる』そう言っておりましたぞ」
戦いたい人が3人?
「夢姫は既にその内の2人を知っておるはずですぞ」
「あたしも知ってる?」
「えぇ。『戦場の
「スイスのアマデウス選手?」
「との再戦。カムバックを果たした
!!
じゃあほー君は今戦いたい相手と試合をしているという事?
「あの打球は!?」
まずは挨拶代わりだと言ったほー君の打った打球はすさまじくて
でもその打球すら返されてしまっている状況だ
「次だああ!!『チャンゴーホーロンチャー』!!」
そう見せてくれた技も他の打った技も
「あたし…あんなの見た事無い」
「「!!」」
「俺との試合は……やはり6割
「仁王が見せたイリュージョンも奴を半分も再現できてはいねぇよ」
「プ、プピーナ」
「ゲーム2-2!!」
4-4とゲームを取っているほー君達
「勝負はこっからやな」
「お帰りなさい」
「あぁ。1Pのミスが勝敗を分ける世界や」
「ゲームドイツ5-4!!」
「ボルクプロの鉄壁の守備…そしてカウンターの餌食だ」
「あり?お頭のオッチャン、また同じこと言うとるで」
!?
「やっぱ何か変だ」
「お頭が効かない技を何度も繰り返している」
「「まさか…」」
「平等院は
「ゲームドイツ6-4!!」
意気が上がっているほー君に対し息一つ乱していないボルク選手が其処に居るのも事実で
「目的は果たせたかね?」
「汗1つかかずに
「これが今大会最強現役プロ
「ユルゲン・バリーサヴィッチ・ボルク…」
「ゲーム&1セットドイツ6-4!!」
戻ってきたほー君に
「自分まるでタイムループの様に効けへん技繰り返しとったで」
「いかん…」
「ほー君?」
「平等院の脳が記憶の上書を拒否してタイムループを起こしている」
コートに戻って行ったほー君に
「ゲームドイツ1-0!!」
「2セット目もいきなりブレークされた…」
「信じられねぇ…うちのお頭の
「じ、次元が違いすぎるやろ」
「こんな所でお前は終わんのか!?世界を獲るんじゃないのか!?」
取れないボールまで拾いに行ったほー君
「弱すぎる…どうした海賊。立て!!」
「ゲームドイツ2-0!!」
「平等院とてあれ程の選手との対戦経験は初めてかもしれんわい」
「打つ手はないんですか!?」
「あんなほー君…4年ぶりに…ジュウ君と試合して以来久々に見た」
「あぁ」
「如何いう事だ」
「夢姫は話していないんですね」
「竜君が崖の上にいたのはうっすら話した。けど、ほー君の事までは」
「そうか」
「だから一体…」
「話しても平気だろ。奴とてそんなことで怒りはせん」
「4年前、お兄ちゃんとあたしが合宿所に入った年、代表合宿でほー君が対戦した相手がジュウ君。激闘の末ほー君はジュウ君に負けてしまったけど、メンタルコーチに合宿を去りたくなければ崖を昇って来いと言われたと言っていたの」
「それじゃまるで」
「俺達と同じ状況じゃの」
「そして、あたしも皆の時と同じようにあの時も崖の上で食事を管理してた。その時にいたのが三船監督。ほー君とジュウ君がテニスに関しても環境が違いすぎていて、Jr大会を勝ち進んでいたほー君は教会からも一目置かれて様々な海外留学を摘んでいたって聞いた事がある」
「その点俺は山奥に育ち、使い古しの道具で特訓。数々のスクールの誘いを断って地元の中学を全国優勝に導いた」
「「!!」」
「驚いた?立海が全国で優勝する前にジュウ君のいた場所が優勝していることに」
「あぁ」
「でもね、ほー君は監督に負けて悔しいか聞かれたときに『別に悔しくなんてねぇな。俺はいちいち負けを引き摺る性格じゃねぇ!!』ってそう言ったんだよ」
「マジかよ」