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夢小説設定
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ファイナルプレイは手塚君のサーブから始まって
「!?」
「零式サーブだ!」
「ゲームドイツ1-0!」
皆が息をのんで見守っているこの試合で
「ゆ…幸村君!!」
「な…なんて気迫だ…」
「この空気感も久々だね」
「せやな」
「彼はテニスを諦めない」
「まだだぁ!!」
「せーちゃん…」
あんなせーちゃん初めて見た。合宿所にいる時も立海の彼もあんな姿を見たことがない
「ゲームドイツ4-0!」
次のゲームで
「手塚のラケットがすっぽ抜けた!?」
「15-0!」
「ようやくイップスになってくれたのにな…」
そう言ったせーちゃんは手塚君のラケットを取っていて
「そう言えば夢姫さんは」
「うん?」
「前回大会も知ってるんっすよね」
「知ってるよ。此処に居る大人組と一緒にいたから。この緊張した空気感も知ってる」
「ん…」
「そしてこの張り詰めるような緊張感も。でもそれは皆が中学生の時に既に体験しているでしょう?あたしは全国大会しか見てないけど、皆は地区大会、関東大会と駆け抜けてきているんだから」
「せやなぁ。お前らは覚えとんのやろ?去年の全国大会の決勝。あれよりも緊張感があるんは事実やけどお前らが諦めるような奴等やないことも俺らはよぉ知っとるで」
「確かに」
「たとえ1%でも望みがあるんなら幸村さんは決して諦めないでしょ!!」
「…だな」
きっとあたしよりも皆の方が立海の事も、せーちゃんの事も知ってると思うよ
「幸村…この試合お前の勝ちだ」
「ん?」
「湿気った導火線にも火を着けたのだからな」
そう言った弦君の目線の先にはせーちゃんの試合を食い入るように見ている赤也君の姿があって
マッチポイントを迎えたせーちゃんと手塚君の試合
「デュース!」
「流石は手塚国光…この
せーちゃんがコートから立ち上がると
「手塚…キミの未来奪わせてもらう」
そう言って逆サイドに打ったボールを打ち返したせーちゃん
「言ったはずだろ」
せーちゃん…
「
「ゲーム日本1-5!!」
「1ゲーム返した!!さあこっからだろぃ!幸村君!!」
「まだまだ日本は諦めねぇ!」
「夢姫」
「育人君?」
「例の結果は彼らに話して?」
「まだ話してないけど。せーちゃんが自分で話すと思って」
「そうですか」
「どういう意味だ」
疑問に思ってるのは立海の選手だ。弦君やレン君だけじゃない
まー君達だって気になってるはずの検査の結果だ
「育人君、話していいの?」
「ええ」
「だから」
「せーちゃんの病気…実はね」
あたしが話をすると
「幸村が完全完治…!?」
「本当ですか君島先輩!?」
そう言われた育人君は頷いていて
「昨日せーちゃんを探していたのはこの検査結果の報告をする為。あたしも昨日せーちゃんの隣で育人君から聞いているから間違いはないよ」
「ゲーム日本2-5!!」
「同じ結果だ…」
「手塚は未来を上書きできない」
「まさに対戦相手のテニスを奪うテニス」
「あれが」
「
「ゲーム日本3-5!!」
「そうか、アイツだったのか」
「え?」
「神奈川のJr大会14歳以下の部に僅か10歳の子がいたと聞いた事がある。お前が10歳俺が氷帝の中等部にいた頃だ」
「うん?」
「年上の選手を相手にソイツは笑っていたそうだ。4ゲームを取られているにもかかわらずだ」
「「!!」」
「その相手はソイツの笑っている姿を見てからミスを連発。そして見物客が呟いたのが
「そう言えば氷帝でそんな噂あったっけ」
「あぁ」
「おい」
「うん?」
「氷帝の中等部に通えていない奴が」
「俺と一緒に通っていた。コイツは中等部で幼稚舎で出されていた課題をしていたがな」
怒号が響いたと思ったら
「ゲーム日本4-5!」
「まさか精市は今」
「ああ」
戻ってきたせーちゃんにドリンクとタオルを渡すと
「悪いね夢姫」
「ううん」
タオルを置いてコートに戻って行ったせーちゃんは
「恐ろしい子たちですね」
「はい」
「あの年で既に国を背負ってしまっている」
「そろそろ追いつかせてもらうよ」
「そうはさせない」
お互い負けず嫌いだし
「勝負だからどちらかが勝利してどちらかが負けるけど、この試合はどっちも勝ちだね」
「あぁ」
「「来い!!」」
激闘が再び始まると
「幸村が逆転するのか、手塚が逃げ切るのか。勝敗は神のみぞ知る」
打ち返したボールは
「嘘でしょ!?」
「し、正面ボディ狙い!?」
「夢姫よく見てみろ」
「え?」
そんな中でもせーちゃんは笑っていて
「幸村が一歩上だ!」
「ゲーム日本5-5!」
「しゃああ!」
「とうとう幸村がファイナルセットで追いついた!!」
「信じられない事が起こるぞこれは!!」
「さあ続けるぞ」
「面白い」
サービスゲームを決めてきた手塚君に
「ゲームドイツ!6-5!!」
「最後まで諦めるなよ幸村」
「俺も今
あの時?せーちゃんと弦君は立海の中でも特段仲が良いとは思っていたけど、そんな前からの中だったんだ
「色々諦めなくて良かった」
そう言ったせーちゃんは
「夢姫」
「うん?」
「夕飯のリクエスト」
「戻ってきたら聞くね」
「ありがとう」
せーちゃんのサーブから始まった試合
「攻めが速い!!」
「0-15!!」
「お互いの駆け引きがエグいわ…」
「種ヶ島先輩!?」
「修ちゃん」
「
結局最後のボールを拾えなくて
「ゲーム&マッチ…ウォンバイ手塚!」
「いい試合だった。皆に君を倒して来いって言われてたのに…残念」
「笑えないな」
「キミと戦えてよかった。ありがとう手塚」
戻ってきたせーちゃんに
「お疲れ様」
「あぁ」
ジャージを渡すと
「悪いね夢姫」
「ううん。あたしなんかよりも皆の方が大変なんだから」