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「鬼!?もうその手首じゃラケットを持つことさえ!」
「棄権しろ十次郎!」
「また夢姫を泣かせるつもりか!」
そう言っている大人組の言葉に固まっている中高生達
「夢姫」
「ジュウ君…」
「俺がそんな簡単に諦めるような男だったか」
「思ってない。思ってないけど…」
「なら最後まで見ていろ」
「え?」
「俺はかつて
「!!」
あの合宿所でジュウ君と最初に対戦している
「ソイツに覚悟を教わっちまったからよう」
固定し終わったジュウ君は
「そんな顔をしてんじゃねぇよ夢姫」
「でも」
「お前は俺達のマネージャーでもあるだろうが」
「でもやっぱり、棄権して欲しいよ」
「このドイツ戦が俺の今回最後に出る試合だ。ちゃんと見ておけ」
それだけ言ってコートに戻って行ってしまってジュウ君
「先輩の言ってた相手って」
「青学の桃城運の事だよ。合宿所に来てすぐの試合今のジュウ君と同じ状況だったじゃない」
「確かに」
コートに戻って行ったジュウ君はQ・Pに左右に走らされていて
「驚いているようにも見えるね彼」
「あぁ」
「でも、中学生2人も驚いているようだけど」
遠山君も越前君もジュウ君のテニスを見て驚いていて
「
「修ちゃん」
「ん?」
「ドイツの監督の、あの驚いた顔」
「ほんまや」
「キサマも地獄へ道づれだ!!」
「ふふ」
「夢姫さん?」
「越知のねーちゃん?」
「地獄への門が開いちゃったようだね」
「せやな」
「右手首折れてて試合すること自体無理なのに…」
「もう無茶だ。これ以上やったら」
なんて話している大石君達
「キサマら両眼にしっかりと焼きつけておけ」
そう言ったほー君の言葉に中高生達は緊張が走っていて
「あの男の不器用な死に様を」
あちこちで打ち返していて
「あんな状態でまだ返すのか!?」
「鬼先輩もういいです!」
「十分に戦ったっす!」
「俺が…」
ジュウ君?
「俺が負ける訳にはいかねーんだよ!!!」
!?
「全く」
「夢姫?」
「カズ君が合宿所に入った年、ジュウ君海外遠征に行かなかった事があったでしょ」
「あったな」
「あれね、カズ君の為だっただよ」
「ほう」
「ジュウ君が
「そういや、鬼がお前まで残していたな」
「うん。あれねカズ君の為だったんだよ」
ジュウ君の打ったボールに
「チャレンジ!」
「Q・Pがチャレンジを申請した!?」
「チャレンジって」
此処に居る選手ですら知らない選手がいるなんて
「教えてやれ夢姫」
「チャレンジシステムとは審判の判定が不服な時にビデオ判定で再ジャッジが出来る制度の事」
「さあ映るぞ」
ジュウ君の打っていたボールがコートの外に出ていて
「ア、アウトだー!!」
「判定が覆り…ゲームセット!」
戻ってきたジュウ君に
「フン…無様だな鬼」
「ん?」
「だがこの責任は取って貰うぜ」
そう言ったほー君の言葉に、中学生や高校生たちは
「奴等の
「泣かせんじゃねーよ」
「お疲れ様」
「おうよ」
「ドイツVS日本第2試合D2を始めます」
コートに入って来たドイツの選手は
「ドイツ代表は現役プロの登場だ!!ダンクマール・シュナイダー&ベルティ・B・ボルクペア!」
「じゃあ、行ってらっしゃい」
「対する日本代表D2はデューク渡邊&仁王雅治ペア!」
入って行ったデューク君たちに
「おいおいここであんな高校生かよ!?」
「現役プロ相手じゃ捨て試合にするしか無いだろ」
なんて言われている中
「酷い言われようだなぁ」
「だが、アイツは」
コートに入ったのはほー君にペテンをしたまー君で、それこそドイツの選手は手塚君とボルク選手以外は驚いていて
「会場もどよめいてるね」
「せやな」
「ワシら日本が出せるジョーカー…これが最強のダブルスじゃ」
「暴れますかな…
「ああ!」
「ザ・ベストオブ3セットマッチ!日本サービスプレイ!」
ほー君にイリュージョンしているまー君のサーブから始まった試合
「行くぞおー!テメェらも体感しておけ!!」
その気迫に一瞬怯んだドイツのプロ選手
「ゲーム日本1-0!」
「やっぱお頭ハンパねぇ!!」
「流石は平等院。プロ選手相手に先制した!!」
「…違うでしょ。ハンパないのは」
「面白いね彼のテニスは」
「夢姫」
「どこまでほー君になれるのかな」
「イリュージョンが進化した仁王さんっす」
「アウトー!ゲームセットドイツ!2-2!」
「ちっ焦ったか」
「アイツらプロ相手に互角にやり合ってる」
「信じられねぇ」
「流石は日本の絶対的柱のほー君と元フランス代表で
「ゲーム&1セット日本デューク・仁王ペア6-3」
「スゲエ嘘だろ…」
「プロから1セット奪っちまった」
戻ってきたまー君とデューク君
「1セット目お疲れ様」
「ですなぁ」
「プリ」
ドリンクを用意すると
「助かりましたぞ」
「そうじゃのう」
「喜作が見事にハマりおったか。だが」
「だが?」
コートに戻って行った2人に
「プロもガキ相手には本気モードに入りづらかったのも事実。1セット目を奪われなりふり構わず次のセットに実力を出して来るじゃろう。そこを凌ぐことが出来たらアイツらにも勝機があるかもな」
「セカンドセットダンクマールサービスプレイ!」
ボールを下に打っているドイツの選手は
「え…」
「デカ過ぎんだろ…」
相手の選手のサーブで後ろに飛ばされてしまっていて
「あのデューク君でも飛ばされちゃうだなんて」
その後もほー君の技が通用しなくて
「ゲームドイツ3-0!!」
「やっぱり本気出して来たね」
「あぁ」
「ほー君の技が何1つ通用してない」
「この展開…完全に主導権を奪われおったか。バカ共め!」
「これで彼らの勝率は限りなく0%になります」
「今大会最強ダブルスを怒らせちまった代償は高くつくかもな」
「やっぱり懲りないんだね日本人」
ん?
「ちなみにボク、あんた達日本代表全選手との戦い方をインプット済みだよ」
「それがどうした?」
「あの女の子のマネージャードイツのマネージャーになってくれればさらに強くなれそうだ」
なんて聞こえて来ていて
「絶対に行くはずがないのに」
「行かせるわけがないだろう。そうやすやすと俺達が放すわけがない」
「だよねぇ」
「ご苦労な奴じゃのう。やるなんて言葉はないぜよ」
「…っ」
「ベルティ・B・ボルク通称『テニスAI』今年で16歳にしてダブルス専門の現役プロ選手。対戦相手の過去の試合データや得意技・戦略・癖、そして性格までも全てインプットしプロファイリングに基づく攻略法に携え試合を優位に展開させる」
「13歳でドイツの名門大学を卒業した経歴を持つ秀才で実兄でドイツ主将のユルゲン・バリーサヴィッチ・ボルク選手いわく
デューク君のホームランですら後ろのデカくなった選手にキャッチされていて
「ホームランも対策済みか…」
「ゲームドイツ4-0」
「奴等、わざとデュークにホームラン打たせやがった」
「力の差を見せるために」
「ゲームドイツ6-0!!1-1ファイナルセットプレイ!」
ペテンをといたまー君は
「平等院鳳凰ってのも意外と…使えんぜよ」
「あ゛」