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夢小説設定
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ドイツ戦は他の試合と重なるという事もあり、3日後に日本とドイツの試合となった。それまでは日本選手は休息という事になった
「なにしよーかな」
「ふふ。おはよう夢姫」
「おはよう。せーちゃん。朝早いね」
「もっと早くに起きている奴もいるよ」
もっと早くに起きている奴がいる?
「「俺達だ」」
せーちゃんの後ろから来たのは弦君とレン君で
「なるほど。確かに朝に強そうだもんね」
「夢姫もそうじゃないか」
「あたしはめっぽう弱いよ。出来る事なら寝ていたいタイプ」
「ほう」
「其れはいいことを聞いた」
今日の試合はスイスとアメリカかぁ
「中高生達の一部は見に行きそうだね。この試合」
「だろうな。あの合宿所から選ばれなかった中高生たちも見に来ているくらいだ」
「そうなんだ」
「おい」
声の主の方を見ると跡部君が来ていて
「おはよう跡部」
「あぁ」
「夢姫に客が来ている」
あたしにお客様?誰も呼ぶような人なんていないと思っていたのにだ
「お前への客は氷帝学園の連中だ」
「!!」
「話すことなんて何もない」
「俺達の時よりも淡々としているな」
「寧ろ我々と毛利先輩の関係よりも悪いかもしれないな」
「かもではないで。悪いんや」
「種ヶ島先輩」
「しゅうちゃん…」
修ちゃんの傍に行くと
「ある程度立海の奴等には話したやろ?夢姫が氷帝でどんな目に遭ったか。越知の家でどんな目にあってたかはみたやろ」
「そうですね」
「氷帝でも宍戸や幼なじみの3人は平気なんだがな。他の奴は自分が関わって来ていないせいか夢姫は無理なようだが」
「せやかて代表もれしとる中高生達がこの下に泊まっとることをしらん俺達でもないしなぁ」
泊ってたんだ…
「せやなぁ」
「なにが」
「先ずは幼なじみだけと話させたらどうや」
「宍戸達とって言う事か」
「せや。ツッキーの言う通り幼なじみは平気やって言うならまずはそこからやろ」
「そうだな」
「会いたくない」
「それが今のお前の本音だな」
「うん」
「随分と」
「酷い言いようだね夢姫」
「自分が会いたくない人と会うって言ったら皆だって会わないでしょう?それと同じだよ」
「先輩達と一緒に居ても駄目なのかい?」
「無理だろうな」
「何故です?ここまで先輩達に引っ付いているのなら」
「この状態で氷帝の奴等にあっても夢姫は何も話さへんよ」
「先ずはある程度氷帝学園とも距離を縮めて行った方がいいだろうが既に夢姫は氷帝の人間ではないのでな」
会うのは怖い…それはあの時幼稚舎に行けなくなってから何も変わっていない
ましてや今の氷帝学園のテニス部は合宿所や去年の全国大会で会ったような人たちばかりだ
「まぁお前らも出かけるんやろ」
「あぁ。宍戸と鳳はスイスとアメリカ戦を見に行くとは言っていたが」
「ならばそれが終わってから時間を作ろう」
「どういう事や」
「夢姫もそれなら文句はないな」
「頑張ってみるけど…」
でもきっと亮君たちに会うのだってあたしには怖くて仕方がない
「夢姫?」
「ううん、何でもない」
その後朝ごはんを食べてお兄ちゃんと恒例のお散歩に出かけると
「試合は見に行かなくてもいいのか」
「平気だよ?」
「そうか」
そんな中
「あれってデューク君とフランスの」
「カミュだな」
「あの2人が一緒にいる時のフランスも強かったよね」
「そうだな」
なんて話をしているとデューク君がこっちを向いて手招きをしてくれていて
「お前だろう。行ってくればいい」
「行って来る」
走ってデューク君の所に行くと
「日本にはこんなにもか弱いマネージャーがいるのだね」
「夢姫はマネージャーではなく一種のコーチと同じ扱いですからなぁ」
「へぇ。前回大会の時もお会いしましたが」
「覚えていらしたんですね?カミュ選手」
「えぇ勿論。うちの王子が大変貴方をお気に召していましたが」
「さすがに王子は一寸ハードルが高すぎてあたしには手に負えないので」
「だそうですよ王子」
!?
カミュ選手の後ろから出て来たのは白馬に乗った王子が本当に来ていて
慌ててデューク君の後ろに隠れると
「おや」
「夢姫には荷が重すぎましたかな」
「どうして隠れる」
「彼女は人見知りがあるのでどうしてもこうしてしまうのですよ」
「おや。それは失礼を致しました」
「いえ…」
王子に腕を伸ばされた瞬間
「ぁ…」
あっという間に馬に乗せられてしまったあたしは恐怖で固まってしまった
「王子」
「平気ではないか」
「デュ…デューク君っ」
「矢張り駄目ですか」
馬から降ろしてもらうと自分でも思っていた以上に固まっていたのがよく分かる
「震えていますな」
「怖かった…」
「男性恐怖症か」
「それに似たようなものですなぁ。所で夢姫は越知とは」
「お散歩」
「そうですか」
来た場所を見るとお兄ちゃんが其処にはいてくれていて
「デューク君、あたしお兄ちゃんの所に行くね」
「気を付けるのですぞ」
「うん」
お兄ちゃんの所に戻ると
「大丈夫だったか」
「怖かった…馬に乗せられるなんて想像もしなかったし」
「だろうな」
お兄ちゃんと歩きながら宿泊所に戻るとまだ誰も帰って来てはいなくて
「早かったな」
「あぁ。途中でデュークとフランスのカミュに会ってきたが」
「そうか」
「でもなんで夢姫がロボットみたいになってるんです?」
「フランスのあの王子に無理矢理馬に乗せられたからな」
「そういう事か」
「それと跡部や忍足が戻ってきたら夢姫と話す時間を作る」
「平気なのですか?確かに我々とは4年のお付き合いですが、事実7年くらいでしょう?氷帝学園の人たちと話すなんてことは」
「そうだな。無理だと思ったら無理やりにでも終わらせる」
「そうですか」
「お兄ちゃん、少し部屋で休んでくる」
「あぁ」
お兄ちゃんと離れて部屋に戻るときだった
「あれ?随分と早かったね?」
「そうでもないよ?ある意味濃いお散歩をしてきた」
「それはまた」
「なんで動物の匂いが付いているんじゃ」
「「動物?」」
疑問に思ったのはせーちゃんだけでは無くて不二君も同じだったようで
「あー…」
「はっきりと言いんしゃい」
「あのフランスの王子に」
「「フランスの王子と会ってきたのかい!?」」
「あったわけじゃないけど、遭遇しちゃった。それでその王子に馬に乗せられた」
「他人が触れるのを極端に嫌がるキミがねぇ」
「勿論直ぐに降ろしてもらったよ?デューク君に」
「それはまた」
「まぁあのナルシストな選手ではない事は確かだし、カミュ選手だっていい人っぽかったけど」
「夢姫ちゃんって海外の選手にあまり興味なさそうだけど」
「あまり興味ないっていうよりもほぼ無関心。っていうのもきっとこうやって関わり合うことがないからだと思う」
「そうなんだ」
「まぁ俺達高校生や中学生の中だったら仁王が一番平気そうだね」
「というよりもまー君もある意味強引なところがあるから」
「それは…否定できないね」
「でしょう?他の人たちがどうかは今のあたしには分からないけど、まず比嘉の人たちは自分でも無理だって自覚はしてる」
「そうなんだ」
「うん」
「なら誰なら平気そう?」
「毛利先輩や徳川先輩を抜いたら」
サブちゃんとカズ君を抜いてか…
「誰なんだろ…」
「話をするのは平気なら俺達で試すのもありだけど、夢姫だってそれじゃ怖いだろうし」
なんて話をしていると
「なんや、新手のナンパでもしとるんかいな。こんな宿泊所で」
「いや。夢姫に仁王以外で誰が平気そうか聞いてたんですけど、無理矢理やっても意味がないので」
「そうやろうな。でも」
でも?
「お前らは平気なんとちゃう」
「え?」
「俺もおるし座ってみたらええやんか」
修ちゃんがいてくれることを条件にせーちゃんと不二君の膝に座らされたあたし
「ほらな」
「随分と軽いね」
「か、軽くない…っ」
「十分軽いよ夢姫」
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