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「それじゃあの2人最悪のダブルスじゃないっすか」
「どうだろうね」
あたしの言葉に反応したのは立海の人たちだ
「サブちゃんが立海の高等部に入った年唯一勝てなかった人がいる」
「は?」
「毛利先輩が勝てなかった相手なんているのかよぃ」
「いるよ。自分たちの傍に居るじゃない」
「「え?」」
「夢姫は
「どういう」
「サブちゃんは氷帝と立海の試合でお兄ちゃんに負けてるの。サボっていたから負けたわけじゃない。それでも皆もあの合宿所にいたから分かるでしょ?お兄ちゃんとサブちゃんのダブルス」
「確かに」
「ザ・ベストオブ3セットマッチ。ジャパンサービスプレイ」
話しているとレン君のサーブから始まったダブルスはあっと言う間に1ゲームを先制
「流石柳さん」
「蓮二は医療班に居ても各国のデータを集め1日たりとも練習も欠かしてはいなかったからな」
「2人の域はバラバラだろぃ」
「お兄ちゃんとダブルスを組み始めた当初みたいだね」
「せやなぁ。せやけどお前らが見ただけのモノが事実とはちゃうやろ」
「だね」
「どういう意味っすか」
「確かにあたしとサブちゃんは2年近く一緒にいるけど皆はさ中学の時のサブちゃんも知ってる。部活をさぼって居てもテニスをしていなかったわけじゃないんだろうけど」
「どういう」
「サブちゃんはお兄ちゃんとの試合で怪我をしたの」
「「は!?」」
「まー君は試合をしたから分かるでしょう?サブちゃんが関節を態と外すの」
「あぁ」
「だけどよ?」
「あれ、最初にしたのお兄ちゃんとの試合なの。負けたことによる悔しさで1度テニスを辞めると言ったそうだよサブちゃん。だけどその病院ではある立海テニス部の選手を見たって言ってたよ?」
「俺達テニス部の選手?」
「そう。サブちゃんとは対照的に諦めていなかったって。毎日リハビリをしていたのも知ってるんだよ?サブちゃんは」
「一体…」
「あたしは名前までは聞いていないけど。合宿所に来て年が近いっていう事もあって色々と話をしてくれたんだよね。立海の」
「まじっすか」
「本当。あたしが氷帝の中学を出て別の学校に行くと決めた時にも皆に会っているでしょう?」
「そう言えば」
「あの時も高校自体は迷っていて丁度サブちゃんも立海に用があるから見学すればいいって連れて行ってくれたのはサブちゃんだよ」
「じゃあ、立海じゃなかったら」
「都内では大和君の通っている青学か関西の京都にある舞子坂に行く予定だった」
「だった?」
「俺が京都に戻らん言うたからやろ。京都に行くの辞めたんは」
「マジかよ」
「というか大分距離があるじゃねぇか。京都と神奈川や東京じゃ」
「それでも立海に決めたのはきっとサブちゃんのテニスをずっと見て来てたからだと思ってる。
サブちゃんは、U-17日本代表に選ばれたのは少し遅かったんだよ。それでも」
「どういう」
「俺達がU-17に召集されたのは秋ではない。春先だ」
「春?」
「そう。皆も春先だったでしょう?あれは中学での試合経験や実績を見て貰っているの。跡部君が言ったように舞子坂は全国には出て来れるけどそこまでの実力じゃない。だけど、修ちゃんやカナ君のように選ばれる選手だっている。それは他の学校にだって同じことが言えるでしょう?
育人君のように中学は日本の学校だけど高校はハワイの学校だったり、カズ君は逆で中学は海外の学校だけど高校は日本の学校だったりする選手もいる」
「ん…」
「そういう選手を強化、育成しているのがこの強化選抜のメンバー
話がそれちゃったね。サブちゃんが秋に強化選抜に呼ばれたのは高校の秋の新人戦で1セットも落とさず優勝してきたの
それをあたしとお兄ちゃんが見に行ってコーチと監督に日本代表の候補として話を出した。あたしたちはそれだけ」
「じゃあ、先輩がここに居るのは」
「サブちゃんの努力のたまもの。合宿所でもシャッフルマッチに勝ち続けてたよ。色んな選手と試合をしながらね」
あと1ゲームで日本が取れるゲーム
「夢姫」
「はい」
飲み物をベンチに置いておくと
「夢姫」
「はい」
1本はサブちゃんに手渡しをしておく
「ん?」
はっとした顔をしたレン君はサブちゃんの用意してくれていたドリンクを見ていて
「なぁ柳」
驚いた顔を押してサブちゃんの方を向いているけど
「やっと気づいたかな。レン君は」
「え?」
「最後まで1人でそない飛ばす気かいや。お前の本来のダブルスはパートナーを上手くコントロールしてこそ発揮されるんやろ?あの赤目君をコントロールしてたように」
「はっリハビリ中の精市のことも、昨年の全国大会でもずっと毛利先輩は我々を見守ってくださってたんですね」
慌てて立ったレン君に
「すいません、毛利先輩。俺…」
「お喋りはもう止めんせーね」
「ふふ」
「夢姫?」
「さ、セットポイント。リラックスして行こうかや」
「はいっ」
せーちゃんの隣に行くと
「あれ?見覚えがあるでしょ?」
「ん?」
ベンチを見たせーちゃんも気づいてくれたようだ
「お前をリハビリの時励ましていた例の小人って…」
「あぁ」
コートに入ったサブちゃん達を見ていると次々とポイントをとられて行く
「エドガー・ドラクロワ。コートの上のアーティストと言われている」
「アーティスト?」
「彼のアートテニスはこの5ゲームの間にジョナタンがとった蓮二たちのデータに裏付けられているに違いない」
「ふーん。ただの目くらましじゃなさそうだとは思ってたけど」
「データマンの蓮二がお株を奪われるとはな」
あっという間に5ゲーム取り返された日本
「ゲームフランス、7-5」
「5-0から逆転されるとは」
「やばぁ…なんちゅー爆発力や!エドガー・ドラクロワの『
「けれどそれを可能にしているのは我々から易々とデータを奪い彼に伝えているジョナタン・サン・ジョルジュですね」
「お前はどう見ている」
「まだサブちゃんは本気でテニスをしてないよ」
「どういう意味じゃ」
「何を言っているんだい?」
「関節を外すだけがサブちゃんの技じゃない。ね?お兄ちゃん」
「そうだな」
2年も同じ場所にいるんだ。其れなりにサブちゃんの本気のテニスも見てきている
「毛利先輩」
「ん?」
「この柳蓮二、日本代表として、そして立海大附属高の参謀として負けるつもりはありません」
「ほな。データ集めは頼むわな」
「え?」
「立海の皆は良く見ておくと良いよ。サブちゃんの本気のテニスが見られるんだから」
「どういう」
「そうだな」
「俺は寝やる」
「アイツ今『寝る』って」
それこそ、知らなかった選手もいて驚いてはいるけど
「えぇ~!?試合中に寝るってどういう事っすかぁ」
お兄ちゃんの隣に戻ると
「久々に見るね。サブちゃんの本気」
「久々に本気モードを見せるつもりか」
レン君からのサーブで始まった2セット目
「お前らも見ておけ。これがお前たち高校生U-17日本代表のNo4のバッヂを取った男の実力だ」
1-0と寝たままポイントを取っていくサブちゃん
「すっげぇ」
「エドガーのアートテニスを変則的な体制から次々と打ち破って居る」
「よくゾーンに入ると言うだろう」
サブちゃんの今の状況を教えてくれるのだろう
「ゾーンに入ると集中力が増すがゆえ相手の動きや球種が瞬時に分かり思いのままにショットを決めることが出来る」
「彼の場合もそれと似たようなものですな」
「でもコーチたちが脳波を科学的に調べてビックリ。なんと深い睡眠状態の中にいるらしいんだ」
「てことは」
「寝ているって事ですか!?」
「睡眠状態ゆえ雑念など皆無。自然体で極限の集中力を見せる」
「お兄ちゃんが大石君にさせようとしていたのとほぼ似てるね。まぁサブちゃんの場合それをしたら本当に寝ちゃうけど」
「そうだな」
「そして奴はその状態に僅か数秒で到達した」
「今高校生や中坊共がこれから何人ジーニアス10に入れる?毛利寿三郎。奴は次代の日本代表を背負う逸材だ!」
「修ちゃんとお兄ちゃんはすでに決めてるみたいだけどね。そのバッヂを渡す逸材」
「ほう」
「ふーん。やるじゃん」
2ゲームを取った直後
「フランスの選手雰囲気が変わった」
「あぁ」
「あのエドガーのアートテニスは蓮二も事前に情報を得ていた。蓮二なら1セット目が終わったところでおおよそのデータは取れていたはずだ」
「けど、パートナーまで塗っちゃってけど」
「うーん…あれは予選でも全く見せていなかっただけに蓮二も想定外のはず。まるで別人と戦っているようなものだろう」
「もう1回データを取り直さなきゃいけないなんてメンドイ相手っすね」
確かにフランスの試合であんなのは見せて来ていない
「夢姫さん」
「どうかした?」
「俺、アップに行って来るっす」
「そう?気を付けてね」
「うぃっす」
越前君はアップに行ってしまったけどこっちはまだ試合が続いていて
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「アイツ敵の情報を取っているという訳じゃなさそうだ」
え?
「良く見てみろ。毛利の方を見ていることが多い」
サブちゃんのデータをレン君は取っているというの?
「フランスは世界を獲るためにlpmっま秘策を用意していたのか?」
「先輩の動きで蓮二もデータ収集に集中できているね」
「そうこなきゃ!柳先輩!データテニスでも負けるわけがねぇ」
「ゲームフランス5-4」
「あ、起きた」
「え?」
「柳、データは取れたんか」
「はい」
「次のゲームは必ず取るぞ!」
「おいおい、俺らのデータを取れた気になって言うようだが」
そう言った矢先に顔を塗り替えた相手の選手
「無駄だぜ!俺の
「!!」
「ご苦労なこった。また1から俺らのデータの」
「誰があんたらのデータを取っとるって言ったんね?」
「「ん?」」
きっと気づいているのはごく僅か
「夢姫?」
「お兄ちゃんは早々に気づいてたみたいだよ。だからあたしも分かったけどね。データを取るのにレン君は最初から相手選手なんて見てなかったもの」
「な!?」
「柳が取ってたんはあんたらのデータやない。俺のや!」
其れにはフランスの選手も驚きだろう
「言ってたでしょ?レン君の本来のダブルスはパートナーを上手くコントロールしてこそ発揮されるんだろうって」
静かに頷いていたレン君は
「あのデータ集めを頼んだあの時から既にレン君はサブちゃんのデータ集めに集中していたよ」
「マジかよ…」