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夢小説設定
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翌朝朝食の支度と飲み物を用意していると
「おはよう」
「おはよう白石君。良く寝られたみたいだね」
「あぁお陰様で。夢姫ちゃんのおかげや」
「其れは良かった」
朝早すぎてまだ誰も起きていない事もあって
「少し打って来るわ」
「そう?何か食べたいものはある?」
「食べたい物?」
「そう。試合の日はなるべく試合に出る選手の食事は好きな物を作るって決めてるの」
「そういや、他の奴等の時も同じ感じやったな」
「でしょう?」
「俺はチーズリゾットがええな」
「分かった」
リゾットかぁ。余り作らないと言うよりも皆リゾットなんて食べないから作らないけど
調べながら作ってみようかな
「そんじゃ、俺はテールスープが飲みたいぜよ」
!?
後ろを振り向くといつもと同じような格好で出て来たまー君がいて
「なんなら焼肉でもいいぜよ」
「しないよ」
「ケチじゃのぉ」
ケチでもいいけど
「それはそうと、何で柳と先輩がダブルスなんじゃ」
「まぁあの2人になんかのわだかまりがあることくらい知ってはいるけど、その原因はあたしも知らない
でもねサブちゃんはちゃんと皆のテニスを見てくれてるよ。だからこそのダブルスを組まされたんじゃない?」
「どういう意味じゃ」
「そうだね。其れは俺も気になるな」
朝ごはんを作り終ってから皆にコーヒーと紅茶を淹れて
「そうだね。去年の全国大会あたしが見に行ってたのは知って居るでしょう?ベンチに横になったあたしを見ていたから」
「そう言えば横になっていたね」
「人込みに酔ったとか言っていたような」
「あれね。別に人込みに酔ったわけじゃないんだけど色々とあってね。
あの全国大会の試合、サブちゃん立海の初戦で試合をしていない選手がいるのにもかかわらず合宿所の招致メンバーに皆チェックしていいって言ったんだよ」
「「は?」」
「マジ…?」
丁度起きてきたブンちゃんも驚いていて
「本当。でも初戦で誰かは確実に出られていないのに全員入れていいって普通は言えないのをそう言ったという事はサブちゃんは見てないようでちゃんと見てくれているんだよ。四天宝寺も立海の皆もいい先輩に恵まれたんだよ」
「何で四天宝寺もなんじゃ」
「立海だけならまだしも」
「そうだね。確かにそれはいただけないかな夢姫」
「何?もしかして知らない感じ?立海の皆も四天宝寺も」
次々と集まってくる高校生や中学生たち。練習を終わらせた白石君も戻って来て
「何や?」
「白石、夢姫が立海も四天宝寺もいい先輩に恵まれたって言うんだけど」
「原先輩か?」
「違うよ。サブちゃん」
「毛利先輩?四天宝寺には居らんかったけど」
「だって立海だからね」
なんて話をしている皆に
「本当に知らない感じなんだ?サブちゃんの出身中」
「え?」
「中学1年間だけサブちゃんは四天宝寺に通ってたんだよ?てっちゃんたちと
だから、サブちゃんにしてみれば四天宝寺も立海の皆も後輩なの」
「そんなん初めて知ったで」
「でしょうね」
椅子から立ち上がって白石君の前には出来上がっていたリゾットを出すと
「凄いなぁ。こんなんまで作れるんか」
「味の保証は出来ないよ?」
皆にも朝食を出すと
「相変わらず早いなぁ」
「修ちゃんおはよう」
「おはようさん」
「ねぇ修ちゃん」
「なんや?」
「バスに荷物載せるの手伝ってほしいなぁ」
「構へんよ」
「言ってくれれば俺達も手伝ったのに」
「ちゃうちゃう。荷物乗せて夢姫は朝の恒例の散歩に行くんや」
「朝の恒例?」
「ツッキーはまだ来とらんのかいな」
「サブちゃんと練習してるから」
「成程な」
飲み物や必要なものをバスに入れてくれた修ちゃんは
「そういや朝飯は」
「食べたよ?」
「ならええか」
宿泊所の所を歩いているとお兄ちゃんとサブちゃんが練習をしていて
「サブちゃんはさ、あの合宿所で練習サボってるのあまり見かけないけど立海とか四天宝寺にいた時はサボっていたって言うんだよね」
「驚きやろうな」
「でもさサブちゃん試合に負けた相手がお兄ちゃんでダブルスのパートナーもお兄ちゃんで、プロになるのを蹴ってまでサブちゃんを待ってくれているのもお兄ちゃんで。そのサブちゃんのサボりをあまりさせなくしたのもお兄ちゃんだなんて驚きだよね」
何事にもお兄ちゃんの傍にはサブちゃんが居て、サブちゃんの前にも傍にもきっとお兄ちゃんが居てくれているんだろう
「そうやろうな」
「聞こえているぞ夢姫」
「聞こえてたの?」
「聞こえないわけがないだろう」
流石はお兄ちゃん
「ここまでにしておこう。今日はお前も試合があるんだ」
「そうですね」
お兄ちゃんたちも練習を終わらせて室内に入ると
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「お前もきっと今日毛利の本気が見られるかもしれないな」
「サブちゃんの本気?」
「そうだ。毛利が本気にならないといけない相手でもあるという訳だ」
「そっか」
バスに乗り込んで試合会場に向かうと
「なんかフランスの選手ってナルシスト?」
「元々、そういう国ですからなぁフランスは」
「デューク君がいた時から?」
「そうですとも」
へぇそうなんだ
「さて…世界の度肝を抜いてやりますかな!」
「頑張ってね!」
「これよりU-25ワールドカップ準々決勝フランスVS日本の試合を始めます」
「義では世界を獲れないんじゃ?」
「当り前だ!これは
「アイツがアメリカから帰ってきて中高生達の目の色が変わりましたね」
「第1試合D2はフランス、トリスタン・バルドー、ティモテ・モロー」
なんて歓声が上がっていたけど
モデルの様な歩き方をしている相手に
「ナルシストだ」
あたしの苦手なタイプだ
「なんやパリコレにイケメンやて」
「どこがイケメンなの…」
「…ラ、ランウェイじゃねーの」
「羨ましそうやんな跡部?」
「バ、バカ言えっ忍足!」
「オシショーサマ!」
おししょーさま?なんて向こうの選手が言っているなと思えば向こうの選手は弦君を見ていて
「弦一郎。いつから弟子を取った?」
「書道のか…?」
「書道?」
「あぁ。粉骨砕身という文字を間違えていてな。其れを直しただけなんだが」
「そうなんだ?」
「いや。
「たわけ!」
「さて日本もイケメン対決でも負けてはならんのじゃ!君島!魅せて来い」
「やはりそうなりますか!」
育人君が出て行くともの凄い歓声が上がっていて
「もう1人は中学生のイケメン…白石蔵ノ介!出番じゃ!」
「はい…」
だけど白石君の表情は固まっていて
「白石はアレやれへんのー?」
「大丈夫かなぁ…」
4人がコートに入ると
「その節は世話になったなキミジマ」
「ああ…あなたがイケメン過ぎてフランステニス界を追放されかけた件ですね。お気になさらず」
「だが、試合の中では貸し借りはナシだ!全力でぶつかろう!」
「勿論です!ですが此方には高校生が入っているので集中攻撃などせぬようお手柔らかに頼みますよ」
「流石の君島」
「もう交渉に入ったね」
だけど相手の選手は変なポージングを取っていて
「なに、あれ」
「お前君島の方がいいと思ったやろ」
「勿論。ナルシストに興味ないの知ってるじゃん」
「知っとる。しいて言うのは夢姫の苦手な部類やって事やろ」
「え?」
「は?」
「夢姫にも苦手なもんがあるんか」
「あるよ」
よっぽどお兄ちゃんや修ちゃん達のがかっこいいもん
「テニスは年齢でやる訳ではないだろ?それにカレに失礼だよ」
「なら結構」
「そうそう」
「ん?」
「日本の例の彼女を頂きたいな」
「それは無理でしょうけど」
「ザ・ベスオブスリーセットマッチ。フランスサービスプレイ」
フランスからのサーブか
「修ちゃん、やっぱりフランスの選手は苦手じゃなくて嫌い」
「相変わらずやね」
コートでは珍しく育人君が左側に立っていて
「珍しいね。育人君が左側に立つの」
「そうやな。普段はアツと組んでることが多いからなぁ」
ゲームが始まってゲームを取りながらポージングを決めて行くフランスの選手に負けず劣らずゲームを取ってポーズを決める育人君
「おにーちゃんの後ろに隠れて見ないようにしようかな」
「相変わらずですなぁ」
「見てたくない」
「ゲームアンドファーストセットフランス6-2」