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夢小説設定
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あたしがキッチンでテーブルに向かって課題をしているときだった
「夢姫が先輩と一緒に居るって珍しいよな」
「って言うか何かやってんな」
「マジ?」
あたしのしている者を覗き込んできた立海の人たち
「ここにまで課題持ってきてるんっすか」
「苦手科目だけね」
あたしが持ってきていたのは数学だ
「数学苦手なんか」
「苦手というよりも嫌い」
悩みまくりながら解いているも流石はお兄ちゃんで
「間違っているぞ」
うぅ…
「そういや、何で」
「夢姫はね、皆が中学に行っている間僕たちと同じ合宿所にいたわけだけど中々勉強が出来る時間があまりなくて出来なかったんだよ。まぁ学校でいろいろとあったって言うのもあって、学校に聞きに行くことも出来ないで今日は越知だけど」
「よぉ君島や三津谷にも見て貰ってんで。丁寧に教える君島や三津谷と違うてな?ツッキーはあまり口を出さないタイプなんよ」
「分かんない…」
「なら仁王に教えて貰えばいいじゃないか」
「!?」
「そうじゃの。俺は数学は得意分野じゃき」
「やだ」
「ほう…」
「柳も得意だよね」
「俺に苦手科目はない」
それはそれで凄いんだけど
「夢姫?」
「もーやだ…」
「出たで。夢姫の我儘」
「は?」
「数学なんて必要ないもん。食事面のサポートもしなくちゃいけないのにぃ」
「我慢しろ。遅れるのが嫌だと言ったのはお前だろう」
「そうだけどぉ…」
「随分と可愛い我儘だね」
「可愛くないぃ」
「十分可愛いよ」
なんて言う不二君に
「せやなぁ。立海は別として」
「何で俺達は別なんじゃ」
「お前らも夢姫に名前で呼ばれたいと思わんか」
「!?」
「絶対キャパオーバーする奴じゃん」
「へぇ」
「それは是非とも名前で呼んでもらいたいな」
何だろう不二君からはせーちゃんと同じタイプの匂いがする
「絶対に嫌!」
「僕たちだけ名前で呼んで夢姫ちゃんが名前で呼んでくれないのはずるいじゃないか」
「そうだな」
「ならばここで1つ面白い事を教えてやろう」
「「面白い事?」」
なんか立海で面白いと思う話なんてあったっけ?能天気に考えていると
「夢姫はな弦一郎がどうしても苦手でな」
「あぁ。あれか」
レン君の言いたいことが分かったのだろう。まー君とブンちゃんも爆笑していて
「なんや随分と」
「楽しそうじゃねぇか」
「夢姫に名前で呼んでもらおうって話をね」
「そしたら柳が面白い事を教えてくえっるって言うから」
「聞こうとした途端に丸井君と仁王君が大うけしたって訳や」
「そらまた」
「跡部達も聞いたら面白いかもよ?真田の呼び名の言い方」
「なんて呼んだんだい?」
「弦ちゃん」
「え?」
「もっかい言ってもらってもええか?」
「ふふ構わないよ。夢姫は真田を弦ちゃんって呼んだんだよ」
弦ちゃん呼びをしたせーちゃんたちと噴出したまー君とブンちゃんたち
「まさか真田がそんな風に呼ばれていたなんてね」
「あ…あぁ驚きも驚きや」
「でも真田がその呼び名はやめろと言ったんだよ」
「夢姫は半泣きじゃったけどな」
「むしろほぼ泣いてたじゃねぇか」
「そ、それはだな!」
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
椅子から立ち上がったお兄ちゃんを見上げていると
「それくらいにしておけ。勉強は其れからでも出来る」
「あ、うん」
「それにたまには自分と同い年の人間との交流も必要だ」
「なんか先輩」
「怒ってないよ。お兄ちゃんは」
「え?」
「逆やな。むしろやっとここまで普通にできるようになったんや。少しくらい自分が離れても平気やろって考えや」
「まじっすか?」
「どうだろうね?」
自分じゃそんな事考えたことも無かったけど
「でも何で3人なんじゃ」
「1人でも」
「3人やろ。負傷した石田と大石。負けたら帰国っちゅー平等院との話をしていた阿久津。その2人分の穴埋めや」
リストを見ると誰が出ても可笑しくない人材ばかりだ
氷帝にしろ、立海にしろ…
「そんじゃそれが終わったらこいつらの名前で呼ぶ練習な」
な!?
「楽しみにしているよ夢姫ちゃん」
「皆して意地悪だ」
「意地悪?人聞きが悪いな。意地悪なんかじゃないよ夢姫と俺達の間にある壁を徐々に削っているんじゃないか」
削ったりしなくてもいいのに…
少し離れた所で修ちゃんとお兄ちゃんが話をしているのが聞こえて来ていて
「なんや、随分と驚いとるなツッキー」
「そんなに驚いてはいない」
そんなにって事は少しは驚いたんだ?
「夢姫の事になると心配いらん事でも心配になるもんなぁツッキーの場合」
「まぁ幼稚舎や中等部での一件もあるからな」
「せやなぁ。夢姫がここまで普通でいられるんは立海の奴等のお陰もあるんとちゃう」
「恐らくな。夢姫もとってはいい環境なのかもしれないな」
あたしにとっていい環境?なんて思っていれば
「先輩たちの話ばっか聞いてねーでこっちの話も聞けよぃ!」
「ちょっ」
ブンちゃんにわしゃわしゃとされながらも皆の方を向いていると
「丸井君と夢姫ちゃんって兄妹みたいだよね」
「まじかよぃ」
「いやだよ。ブンちゃんと兄妹だなんて」
「お前地味にひでぇこと言うなよ。これでも男3人兄弟の長男なんだぜ?俺」
あ、そうなんだ?
「意外…」
「どういう意味だ。コラ」
「長男って言うよりは次男とか末っ子かなぁと」
「ひでぇだろぃ」
「夢姫にはそう見えたんだろう」
「越知先輩の妹なだけあって夢姫の場合、お姉さんって感じはしないね。寧ろそのまま妹って感じだ」
「どーせ、妹だもん」
「なるほど」
「そういう事か」
「なにがそういう事だというのだ蓮二」
「夢姫の好みのタイプを聞いただろう」
「そう言えば先輩たちのような人だと言っていたな」
「あぁ。あれは要は夢姫を甘やかしてくれる人だと言ってもいい」
「「甘やかしてくれる人?」」
「そうだ。源一郎のように自分にも厳しく他人にも厳しい人は夢姫は好きにはならないだろ」
「うん。全く」
「越知先輩や種ヶ島先輩のような人がいいと言っていたのはお前に特段優しい先輩たちだな」
「当たり。お兄ちゃんも修ちゃんもあたしに怒るなんてことはしないよ」
「夢姫そろそろ片付け」
「もうそんな時間?」
「あぁ。夢姫も久々に同い年の人間と話してるし掘っておこうかと思ったけどな。そろそろ夕飯の時間になんで」
課題を片付けてキッチンに入ると既にほとんどの支度が終わっていて
「ありがとうございます」
「いいえ」
「此方としても大分助かっているのですよ」
そうキッチンの中にいるシェフ達に言われてしまった
「お嬢様が提供するお料理を我々が他のお客様に真似をして提供する。日によって出す物も違い味も変えているとなるとお客様も飽きなくて済むというものですよ」
それならいいんだけど
夕飯を食べた後
「夢姫ー。部屋戻んで」
「はーいっ」
「お前らも夢姫がこうなるくらいには気を許せるようになるとえぇな」
「どういう意味じゃ」
「多少は気を許しとるけど、何かの言動で夢姫はすぐに壁を作んで。そうされんよう気ぃつけや」
修ちゃんと一緒に上のフロアに戻ると
「一緒に戻って来たのかよ」
「うん」