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白石君がシングルスの準備にコートの方へ行くと
「んふふ」
驚いてしまっている白石君と向こうの余裕の表情の選手
「あれ、ギリシャの主将だよね」
「あぁ」
「儂の相手はお前か?」
未だに固まっている白石君
「きっと今までいなかったのかもね」
「だろうな」
「どうしたんだ?白石君は」
「固まっちゃった」
「え?大丈夫なのかい?」
修ちゃんがラケットバックを持ってここに来たという事は
「夢姫はどうせ、近場で見るんだろう?」
「行って来る!」
「は?」
保冷バックから修ちゃんの使う飲み物を出して監督のいる所まで行くと
「お前はまた」
「修ちゃんがあたしにボールを当てて来ない事もあたしが修ちゃんのテニスやお兄ちゃんのテニスを1番間近で見ることも知ってるでしょう?監督」
「相変わらず、種ヶ島が出るとなればそうなるな。お前は」
「勿論」
監督の横に座ると
「夢姫、ここでちゃんと見ておき」
「うん」
既にコートの中にいる向こうの主将tp固まっている白石君
「儂が相手をしてやろう」
「
いきなりじゃんけんを始めた修ちゃんに負けた白石君は
「へ?」
と気の抜けた声を出していて
「あっちむいてホイ☆」
修ちゃんの指先と同じ方向に向いていた白石君
「俺の勝ち。先にやらせてもらうわ」
「修ちゃん、出るかもしれないって言ってたけどこういう事だったんだ」
あたしの隣に来た白石君は驚いていて
「どういう」
「昨日、赤也君達と別れて上に戻ってきた後」
「少しだけ大人たちだけで話はしたんだよ」
「成程な。空き部屋から声がするかと思えば」
「ギリシャ代表のゼウス・イリオポウロス。高校2年生にしてギリシャの主将。圧倒的な威圧感を持っているが故にシングルスは間違いないって修ちゃんが言ってて。ただどこで出てきて誰と当たっても彼と対戦するには今の中高生じゃ難しいからどこでも変われるようにはしておくってそう言ってた」
「じゃあ」
「そう。白石君と当たっても修ちゃんは変わるつもりでいて、白石君を2。カズ君を1で出すって言ってた」
「相変わらず…なんのためにこの前に1つ試合を付けたと思って居やがる」
「海外の試合を嫌がる修ちゃんに日本で当てていたのは監督でしょう?ま、そうそうに終わらせてきてくれてはいますけどね」
「一体…」
「だってここに来る前に試合1つやって来てるんだよ?試合だって出る確率なんてものすごく低いでしょ」
「そうやけど」
「相手に圧倒されない力。其れを付けて欲しいんだよ白石君には」
「な?」
こんな中始まった修ちゃんのシングルス
「なんか夢姫先輩、嬉しそうっすね」
「出てんのが種ヶ島だからだろう」
「へ!?」
「夢姫の初恋で片思い中の相手だからな。彼奴は」
「マジ?」
「あぁ。全部スルーされているらしいが夢姫はそれでも種ヶ島がいいらしい」
主将同士の試合で大きな歓声が盛り上がっている会場内
「でもよぉ」
なんて声が聞こえてきて
「白石さんの完璧なテニスなら勝てそうだったのに」
「あの種ヶ島って人派手だしきっと自分で勝って目立ちたいんだぜ」
なんて話声は聞こえて来ていて
「ありゃ青学の子たちやな」
青学の…ということは大石君たちの後輩か
「大丈夫か」
「あそこでも修ちゃんは見えますよ。それに」
というところで彼らの所について
「修ちゃんがあたしにテニスボールを当てて来るなんて馬鹿なヘマ1度もしたことがない事。知っているでしょうに」
「「!?」」
「そうだな」
「あれ?なんで女の人がこっち側に」
「あたしは一応マネージャーなので。それと、修ちゃんへの悪口は全部聞こえていますよ」
「げぇ!?」
「まぁ、呼ばれていない中学生たちは修ちゃんが派手だと思うでしょうね。でも彼はちゃんと周りを見て今の判断をしてくれていますよ」
「で、でもよぉ。白石さん位の実力なら」
「勝てなかったでしょうね。白石君では」
「な!?」
「おま…」
「言っておきますけど、あたし高校生なので」
「「えぇ!?」」
なんでそこには驚くんだろうか?なんて思っていると
「このチームの主将を任されているだけあって修ちゃんはちゃんと周りもみているし、登録メンバーの中であれば直前で選手の変更も可能
それを知っていたからこそ白石君を負けさせずに済んだのは修ちゃんのお陰でもある」
なんて話していると
「なんじゃ、お前たちのカノジョは違う男の傍におるぞ?」
「かまへん。それにアレは浮気やない。どうせ話が終われば中坊たちからも離れんで」
なんて言ってくれた修ちゃん
「きっと今の白石君に必要な人材がこのメンバーに多く居て、その中の1人が修ちゃんなの」
「どういう」
「完璧なテニスなんてものは存在しないって事よ。修ちゃんのテニスを見てたらそれが分かるかもしれないわね。何で白石君と修ちゃんが変わったのかも」
ベンチに戻ると
「お前は相変わらず」
「修ちゃんは分かってましたよ?」
「そうか」
「儂の相手を自ら買って出るとは勇敢な男じゃ」
「おーきに☆」
「そういや、夢姫ちゃん自分のジャージは着ぃへんのか?」
「着ない事はないんだけど、今日はお兄ちゃんも修ちゃんもどっちも出る試合だったから修ちゃんのお下がりを着てるだけ」
「へぇ」
「ザベストオブ1セットマッチギリシャサービスプレイ!」
言われた直後に撃たれたサーブを凄い反応で返した修ちゃんに対して既にネット際に来ていたギリシャの主将
「いきなり先制パンチ」
「安心していいよ。修ちゃんはどんな打球も『無』にして返すことが出来るから」
「そういや、合宿でも同じような事言うてたよな」
「あの試合での事ね。そっかその後の事を話してなかったね。修ちゃんは視覚から伝達された回転の情報を瞬時に手首へと伝えられる天賦の才を持つ男だから」
「そないな人間がおるんかいな」
「今目の前で試合をしているじゃない。立海の皆は修ちゃんにコーチをしてもらって居る間誰も点を入れることも出来なかったしね」
「ほんまかいな」
「本当。あの赤也君がデビル化をしても点を入れさせてもらうことが出来なかった」
「な!?」
「きっと今まで皆はさ、パワーにはパワーを当てれば勝てるかもしれない。そう思ってたかもしれないけど、そうじゃないんだよ
合宿所で弦君がダブルスで修ちゃんと竜君を試合した時だってあれだけのパワーテニスをしていて汗をかいていたあの2人に対して修ちゃんっ値は全くかいていなかった。パワーがあるからパワーを当ててたって意味がない事は修ちゃんがすでに証明していたじゃない」
なんて話をしていると
「おいおい大丈夫か」
ベンチに一度戻って来た修ちゃん
「参ったね☆」
なんて言いながらも全然参った様子も見せていなくて
「修ちゃんがここまでポイントを取れないのも珍しいね」
修ちゃんにペットボトルの飲み物を渡すと
「悪い悪い」
「大丈夫?物凄い汗の量」
「全てはゼウス様の掌の上ってか」
修ちゃんを見ていると目つきが変わっていて
「全てを
修ちゃんが飲み切って行った水のペットボトルを片そうと思った時だ
ペットボトルのふたがない事に気が付いて、クスクスと笑っていると
「夢姫?」
「どないして」
「監督。久々に見られるかもしれないですよ。修ちゃんの本気が」
「そうか」
「どういう意味や」
「久々に本気にならんとヤバい相手やって事や。まったく高校ん時もこない本気にならんかったで」
「修ちゃんに迄回してこなかったくせに」
「どうやろうな」
頭に手を当ててコートに戻って行く修ちゃんはコートに座っていて
「あ、アイツ諦めたのか!?」
「白石君。良く見ておいた方がいいよ」
「え?」
「そうだな。大石や切原もよく見ておけ」
「どういう」
「あれがお前たちの目指す№2のバッヂを持ち夢姫がここに何の迷いもなく見に来た男の実力だ」
ギリシャのサーブを難なく打ち返した修ちゃん
「ほう、心を無にしたか」
ラケットを今度は左手に持ち返していて
「なんと!?アイデアはいいが」
「馬鹿だなぁ」
「どういう事っすか?」
「修ちゃんは立海でも合宿所以下の実力しか見せてない、現に左手でボールを無にして返したことなんて1度もないでしょ」
「そういえば」
もう反撃をし始めた修ちゃんはあっという間にゲームを取って行って
「まさに閃きテニスや」
「ゲームセットウォンバイ日本7-5!」
「やっぱ、テニスをしてる時の修ちゃんもカッコ良くて好きだなぁ」
「相変わらず」
「今日の夕飯は修ちゃんの好きな物にしよー」
「マジかよ」
「でも一体…」
「修ちゃんの手を見ておくと良いよ」
「見事であった」
掌を開けた修ちゃんから出て来たのはペットボトルのキャップで
「あんなもの」
「おかげでどこに打球が飛ぶのか俺にも分からへん」
「よく儂を欺いた…褒めてつかわす」
「これはこれはゼウス様☆ありがたき幸せ」
「ただし2度目はないぞ」
「でしょーね」
戻って来た修ちゃんはきっとこれから先白石君の道しるべになるのかもしれない
「
「はい!」
「夢姫ちゃん」
「ん?」
「教科書通りに行かへんことばかりや。俺の目指すテニスがやっと見つけられた気がするで」
「其れは良かった」
「Bブロック1回戦ギリシャVS日本の結果は3勝0敗で日本チームの勝利!」