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夢小説設定
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上に戻ってくると
「ただいま?」
「お帰り。修さんの事だけど試合が終わったばかりで日本を出ていないらしいんだ」
「へ?」
修ちゃんがまだ日本に居るって言うの?
しょんぼりしていると
「三津谷君なら何かしら連絡を貰っていると思うけど、夢姫は既に眠そうだからね。今日はもう休んでおいで」
「気になって眠れない…」
「大丈夫だよ。修さんからはこれを預かってきているから」
そう渡されたのはこの間の水族館で買っていたあたしが気になって居た縫いぐるみだ
「なんでぇ?」
「夢姫が場所が変わると寝られないの知らない俺達ではないという事だ。種ヶ島もそれを分かって居てこれを入れていたんだろう」
そっか
「越知」
「何だ」
「夢姫に3人目の男が出たぞ?」
「ほう」
「我々でも嫌がると言うのに」
「しかも立海の人間だ」
「そうか」
ヒョイッと抱えて来たお兄ちゃんは
「お前が誰を選んでも俺は文句はないがな。孫馬鹿な爺さんと親父たちは分からん」
「そしたら修ちゃんを選ぶかもしれないよ?」
「それはそれで複雑だが夢姫が選ぶ人間は俺に反対する理由にはなれないからな」
「まぁ、今日は疲れてるだろうからゆっくり休んでおいで」
「うん。そうする」
お兄ちゃんに抱えられたまま廊下を歩いているときだった
エレベーターが開いたと思ったら
「夢姫」
「仁王か。このフロアまで来るとは珍しいな」
「ちっとばかし夢姫を借りたいんじゃが」
「明日にしてやれ」
「どういう」
「半分寝てるんだ。明日なら夢姫も話を聞けるだろ。それにお前たちも早めに休んだ方がいい」
「そうするなり」
すんなりと戻って行ったまー君を見届けた後、お兄ちゃんに部屋に送り届けられた後
「お兄ちゃん?」
「種ヶ島や君島から聞いている。合宿所で四天宝寺の奴等にも食事を作って居た事。少しはあいつ等も平気になったか?」
「分かんない…でおきっとあの合宿所で修ちゃんや育人君、ほー君がいてくれる安心感があったのかもしれない」
「そうか。明日のエキシビジョンは早い。お前も休んだ方がいい」
「そうする。お休みなさい」
「あぁお休み夢姫」
お兄ちゃんが部屋を出てあたしもベッドにもぐりこんで修ちゃんが入れてくれていた縫いぐるみを持って寝てしまった
翌朝
「おはようございます」
「おはよう…」
「まだ眠そうだな」
「まだ眠い…」
出来る事ならもう少し寝ていたかった
大人組のいるフロアに集まってきた中高生達
「「おはよう…ございます…?」」
「おはよう」
「夢姫も大分眠そうですけど」
「寝付けなかったんだろうよ。コイツはベッドが変わる度になかなか寝付けない奴でな」
「なるほど」
目を擦ってでも起きていようとするあたしに
「随分と子供っぽいんだな。立海にいる時や合宿所で見ていた姿とはだいぶ違うようだ」
「だろうな」
「夢姫。中坊や高校生たちが見ているぞ」
「眠い…」
「駄目だなこりゃ」
「もう少し寝かせてくる」
「そうしてやれ」
お兄ちゃんに抱きかかえられながら部屋に入ってベッドに寝かされると
「また起こしに来る」
「うん」
目を閉じて次に起きた時には本当にお兄ちゃんに起こされたあたしは皆のいる場所に行くと
「おはよう」
「おはようさん」
「やっと目が覚めたか」
「うん」
「寝坊助な夢姫ちゃんも可愛かったけどなぁ」
寝坊助!?
「ど…どういう」
「眠い状態で起きてきて、ここで会っているからな」
あー…そういうこと
「変な所見せちゃった」
「いや。俺達としては夢姫の新しい一面が見られたなぁって思ってただけだから」
「そう?」
そう言えば皆もうジャージだ
「まだ時間はある。夢姫、朝飯を少しでも食べておけ」
「俺が付いて行こう」
「そうだね。それがいい」
宿泊所のホテルには一応シェフも付いていて、それは選手の他にも応援に来ている日本人が多く宿泊しているのも関係しているのだろう
「人がいっぱい…」
「仕方がないだろう」
選手や選手関係者は奥の方に席を用意されていて、あたしもお兄ちゃんに連れられそっちへ行くと
「おはようございます。お嬢様」
お嬢様…?
久々にそんな言葉を聞いたと思って顔を上げると、越知の家にいたシェフがここに在中しているとの事で
「坊ちゃまと相も変わらずな様でワタクシも安堵しましたよ」
そう言いながら出してくれた朝ごはんは
「あたしの好きな物ばかりだ…」
「それは良かった」
頂きます。そう伝え朝食を食べると昔と何も変わって居なくて
「この味はあたしでも出せないなぁ」
「でしょうな。お嬢様にこの味を出されてしまうとワタクシも困ってしまいます」
なんて久々に越知の家の味を食べた後、ジャージに着替えに部屋に戻り皆の所へ行くと
「随分と早かったな」
「そうだろうな。夢姫は今日の夜からシェフに教わるつもりなんだろう」
「「何を?」」
「越知の家の味を」
お兄ちゃんの言葉に
「どういう意味だ」
「ここのシェフに1人。昔越知の家にいたシェフが在中している。夢姫の朝食はそのシェフが作った夢姫の好きな朝食だ。
夢姫が越知の家に居て平気な人間の1人だった」
「「だった?」」
「あぁ。今は越知の家を出てしまっているからな。ただ夢姫にとっては思い出ともいえる味なんだろう」
「そうか」
「教えてくれるかな」
「夢姫になら教えそうだな」
「そうだと、いいなぁ」
なんて話していると出発の時間になってしまい
「それじゃ行くぞ」
ほー君を筆頭にバスに乗り込んだあたしたち
今まで修ちゃんが間に合わなかったことがないだけに不安要素が多すぎて1人で座っていると
「大丈夫じゃねーな」
「竜君?」
「修二がいねーのがそんなに不安か」
「そんなんじゃないんだけど、今までこんな感じの事がなかったから」
「確かにな」
「君島悪いが」
「えぇ。結構ですよ」
あたしの隣に座ってくれたのがまさかの育人君で
「隣に失礼」
「いいえ」
あたしの持っていたノートを見ていると
「珍しいですね。貴方のメニュー表ならぬメニューノートを持参してくるとは」
「なるべく試合に出る選手の好きな物をその日に出してあげたいんだけど、今日は誰が出るかあたしは聞かされていないから」
「そういう事ですか」
「うん。でもシェフからも教えて貰おうと思って。越知の家にいたシェフから」
「それは越知にとってはいいかもしれないですね。そしてあなたにもいい傾向だと言えるでしょう」
あたしにとってもいい傾向?
「誰にも作る気がないと言うのに立海の選手や合宿所に居る間は四天宝寺の彼らにも作って居た。私はいい傾向だと思いますけどね」
「そっか」
自分じゃそんな自覚なかったけど、きっとこのメンバーであたしの事も良く知って居る育人君だから言えることなんだろう
「そう言えば種ヶ島さんはワールドカップには間に合うんですよね?」
「既に試合も終わっているし船でこっちに向かっているらしいよ」
あくと君の言葉にホッとしていたのに
「沈没してたりしてなひゃっひゃっひゃっひゃー!」
「遠野君。流石にそれでは夢姫が酷でしょう。ただですら種ヶ島君がいない状態の夢姫は情緒不安定なんですから」
「でも、プレワールドカップって大人と中学生か高校生のダブルスなんやろ」
「ってあたしは聞いてるけど。エキシビジョン以外でも確実に大人は選出しなくちゃいけないし、中学生も入れて行かなくちゃいけないらしいから」
「それはまた」
「ボクは跡部君と組みたいな」
「俺はごめんだぜ」
「嘘だ―――!」
うるさ…っ
「おい、お前と組んでやろうか?」
「けっ」
「おいリーゼントメガネお前と組んでやるぜ!」
「遠慮させていただき…」
「でもお前直ぐに裏切るから駄目だな」
なんて大人たちとの会話はダブルスの相棒決めとなっているようで