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翌朝起きると確かに修ちゃんがいて下のコートでは育人君が四天宝寺の皆のコーチをしているのが目に入ってきて
「おはようさん」
「おはよう。修ちゃん」
「昨日よりいくらかマシみたいやね」
「なの…かなぁ?」
下のコートに行くと
「やっと起きてきましたか」
「おはよう育人君」
「おはようございます。昨日よりはいくらかいいでしょうね」
「確かに」
「昨日は種ヶ島先輩の後ろに隠れとったもんなぁ」
うぅ…
「まぁ昨日はしゃーない。俺達が戻ってくる前日までは平気やったんや夢姫も」
「平気だった?それは一体」
「戻ってきたその日が問題やったんや。ツッキーの家に使用人がおることは知っとったやろ」
「言っていましたね。お爺様が越知グループの総帥でしたっけ」
「せや。そんでもって越知の家の中で越知の家の使用人に正面から肩を押されて後ろによろめいっとったわ。一歩間違えれば夢姫は階段に頭を打つところやった」
「という事は後ろには誰かいたのですね」
「ツッキーがいてくれてたわ」
「そうでしたか。ではされたのは午前中と言った所ですか」
「朝や朝。ツッキーが切原の壁打ちをしているときに丁度見えたらしくてな」
「なるほど」
「せやから、夢姫を実家から出して俺と一緒に戻ってきた。ちゅー話や」
「しっかし、随分と可愛い寝間着姿やな」
「これ?部屋着だよ?」
お兄ちゃんのお古だからTシャツ1枚でワンピースになってるけど
「相変わらず、越知の着なくなった服をお下がりで来ているとは」
「だって楽なんだもの」
「夢姫らしいっちゃ夢姫らしいわな」
「夢姫はここで」
「行く当日までここで自由にさせる。夢姫の好きにさせたらええ。此処に入るのは四天宝寺だけやし、戻ってくるとなれば徳川にコーチをしに行ってる奴等位やろ」
「でしょうね」
育人君と修ちゃんが揃ってあたしの方を見ているとなるとなんだか来た時の事を思い出してしまって
「修ちゃん」
「ん?」
「練習の見える所で立海で出されてる課題しててもいい?」
「構へんよ。夢姫の好きなようにしたらええ」
「そうですね。ここは実家ではないのですから夢姫の好きなようにやったらいいですよ。それに夢姫の事ですから分からない事があればすぐに聞いてくるでしょうし」
「ありがとう。夕飯は頑張って作るね!」
宿舎に戻ると皆が練習をしている様子が見える場所で課題を広げていると
「やはり戻って来たな夢姫」
「ほー君」
「越知や種ヶ島は聞いていた段階で戻らないと言うだろうと思っていたそうだが」
「確かに、戻らないって言う選択肢もあったの。でもお兄ちゃんや修ちゃん、サブちゃんがいるから何かをしてくるなんて事少ないだろうとは思ってたんだけどやっぱり早朝に1人で出歩いてたところで自分の体を押されるなんて想像もしてなかったしね」
「そうか」
「それにお兄ちゃんだって赤也君の練習を見てくれていたのにきっとそれも抜け出してきてくれたんだよ」
「それは」
「正面から押されても後ろは階段だった。後ろにお兄ちゃんが来てくれたから助かったけど、もしもいなかったらどうなるかなんてわからないもの」
「そうだな」
課題を広げて取り組んでいると
「相変わらず理数系は嫌いか」
「嫌い」
言語も中学に比べたら多少は
「ここの記号が違うぞ」
「え?」
ほー君が指さして教えてくれたのは少し悩んでいた問題で
「こうすればいい」
そう教えてくれるところは優しいんだよなぁ
「ほー君って意外と面倒見いいよね」
「どういう意味だ」
「誰もいない時にこうやって宿題って言うか課題をよく見てくれるじゃない。しかも間違っていれば今みたいに教えてくれるし分からなくても聞けばある程度教えてくれる」
「お前が妹みたいなもんだからだろ」
妹、みたいなもの?
「俺達からしたらお前は妹だ。妹が困っているとなれば兄貴としては黙ってはいられねぇ。何かあった時守ってやりてぇって思うんだよ」
そういうものなのかな…
「毛利も同じことだ。お前が氷帝を辞めていく高校を迷っているのを知って居たからこそ、立海と言う選択肢を与えていたが青学だっていう選択肢も与えていただろう」
「うん」
「お前が大事だからこそ、遠くで見ているよりも近くで見守って居られる学校を選んでくれてるじゃねぇか」
「あ…」
課題をしていた手を止めると
「今だってそうだ。お前がここで課題をしていてもお前は種ヶ島や君島が見えるこの位置で課題をしているが、見えない場所でしていればあいつ等だって中に戻って来るだろうよ」
「そう…だね」
「ま、ほどほどにしておけよ」
それだけ言うとあたしが解いていた課題の答えは確りと別の場所に書いてくれて行ったほー君
「不器用な人だなぁ」
答えを書き込んでいくと
「誰かと話でもしていたのですか」
「育人君?」
「えぇ」
「ついさっきまでほー君がここに居てくれてたから」
「珍しい。彼が高校生の課題を見るなんて」
「だよね?」
“妹みたいなもんだからだろ”それはきっと誰もがそう思ってるはず
「まぁ、課題もそこそこにしておいた方がいいですよ」
「え?」
「あまり根詰めても意味は無いですからね」
そう言ってくれた育人君のアドバイスをもとに今日の課題はこれまでにしたあたし
「い、育人君」
「はい?」
「英語のね?課題後で見て欲しくて」
「いいですよ」
そう言った育人君は四天宝寺の練習に戻って行ったのを見届けてあたしも自分の部屋に戻るときだった
「お、夢姫ちゃんやないか」
「え…っと」
「謙也や。忍足謙也」
「あ…」
「何もそない震えんでも。俺もそない近づかん」
「そっか。け、謙也君は練習しないの?」
「今は出る奴等メインで練習させとるみたいや。でも俺もウカウカしてばっかりもいられへんからな」
そっか
「夢姫ちゃんは大量な荷物の様やけど」
「これは立海の課題」
「へぇ。ほんまに真面目なんやね」
「そこまで真面目でもないけど、出されたものに関してはちゃんとしておかないとって思ってるから」
「さよか。でも今は学校に通って」
「通ってる。これは入学したときくらいの課題。あたしお兄ちゃん達と海外遠征に行ってて立海の最初の頃の授業に出られていないから」
「へぇ。でもやる場所なんて限られてるんとちゃう」
「此れはもう片付けるだけ。余りやっても意味がないって言うのを育人君に教えて貰ってるから
皆の練習が終わった後位に少しずつ片付けて行かないと」
「そら凄いなぁ」
「そんなことないよ。こうして勉強を見てくれる人がいる環境だってすごい事だけどね。育人君だけじゃない。ほー君も修ちゃんも見てくれることが多いよ」
「それはまた」
「じゃ、夕飯の支度もあるから」
「気ぃつけや」
「ありがとう」