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夢小説設定
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「でも」
まー君が告白をしてくれたようにあたしも修ちゃんに告白をしたら何か変わるのかもしれないけど
「でも何です?」
「お兄ちゃんが今日話すと決めたようなので、かなり怖いですけどお兄ちゃんを信じて立海の皆を少しだけ信じてみようかと思っているんです」
「そうですか。其れはとても喜ばしい事です」
「でも、実家に帰るのはまだ怖いので」
「大丈夫ですよ」
「え?」
「貴方がこの合宿所を出る時は越知君が出るときだろうと我々は思っていますよ」
そうなんだ
「まぁ貴方がここに残りたいと言う時は其れを尊重するという事も踏まえていますが」
「どういう」
「監督からもお墨付きをもらっていますよ。選手たちの食事面のサポートが上手だと」
!!
「なので越知君がプロ入り後の生活は夢姫さんが決めておいてください」
「はい」
「コーチ」
「どうかしたのですか?」
「お兄ちゃんに言われたんです」
「越知君から?」
「集合場所が変わったから実家に2週間前から皆と一緒に行くと」
「それはまた」
「でも怖いんです。お兄ちゃんがという訳ではなくお兄ちゃんからは両親も祖父母も信じてやれと話は言われましたけど、やはり一緒にいない生活も長いので」
「そうですね。もし苦痛に感じるようでしたらここに戻って来てもいいようにしておきましょう」
「え?」
「その期間であれば恐らく四天宝寺にいる人たちが揃っているとは思いますが」
そうだよね
「でも何事にも夢姫さんが決める権利を持っているのもまた事実。ゆっくり考えれば宜しいですよ」
ある程度の事も終わったころお兄ちゃんとサブちゃんだけ戻ってこなくて
「越知なら今毛利と打っていますよ」
「はい?」
「夢姫の事だからてっきり修さんが居ればいいと思ってたけどね」
「そんなことはないよ」
越知の家に拾われたあの日に両親やお兄ちゃんが居なかったら、お兄ちゃんはお爺ちゃんやお婆ちゃんも女の子が欲しかったと。だけど2人がどう思っているかはわからないと言っていたけれど
あの日拾ってもらったあの日からお爺ちゃんたちも優しくしてくれたのを今でも覚えている。
「夢姫?」
「修ちゃん…あのね」
何かを察してくれたのだろう
「柳生、お前ちーっとばかしあくとと一緒に練習しといてや」
「分かりました」
修ちゃんがあたしの手を握ってベンチコートから離れると、上のフロアにあるリラックスルームに行くと
「夢姫今なら誰もおらへんよ」
「どうしよう…怖いの」
「そら怖いやろ。あん時だって大分震えとった夢姫がいくらツッキーが話すと言った所で当事者は夢姫や。怖くないなんて事在らへんやろ」
「うん…」
「でも、他にもあるんやろ」
「実家に帰るの…悩んでる」
「ん…」
「確かにお兄ちゃんも修ちゃんも立海から選出された人たちが来ることも知ってて越知の家に入れるという事は知ってる。でもあたしは迷ってる。祖父母や両親が原因じゃない。使用人の方がちょっと」
「さよか。でもツッキーはなんて」
「あたしに任せるって。実家に帰るのもここに戻ってくるのもその判断をするのはあたしだって。黒部コーチにも同じこと言われた」
「なら、俺も何も言えへんな」
「え?」
修ちゃん?
「ツッキーも黒部コーチも知っとるとなれば俺は何も言えへん。決めんのは夢姫自身や。せやかて俺もツッキーと一緒におるけどな」
「修ちゃんも実家に行くんだ」
「せや。今日話すとき俺も一緒におったる。夢姫がそれでも怖いゆーなら俺と一緒におればええ」
「いい?一緒に居ても」
「かまへんよ。ツッキーも其れを分かってるからあいつ等に話す時間を与えてる」
そっか
「それでも夢姫の場合、怖いもんは怖いんやろ」
「うん。怖い」
これを話して立海の皆がどう思うかなんて、きっと離れて行くんだろうなってそう思ってしまい自分でしかいない
「きっと夢姫が思ってるような奴は居らへんと思うけどな」
「え?」
「其れだけの時間もあいつ等とは過ごしとるやろ」
「うん」
「夢姫がもっとあいつ等を信じてやり」
「うん」
修ちゃんと一緒に戻ると
「まだ不安なんだろうね」
「せやろ。あんだけの事があって此処におる訳やしな」
「確かにね」
「一体…」
「ツッキーが話すって言ってるんや。待っててやり」
お兄ちゃんがサブちゃんと練習を終わらせて戻ってきた時
「なんだ。来ていたのか」
「だって…」
「今日話すことが不安か」
「うん」
「種ヶ島と話していたんだろ」
「話した。お兄ちゃんが話してくれる間も一緒に居てくれるって言ってた」
「修さんなら嘘なんかつかんのとちゃう?」
「修ちゃんは嘘なんて言ったことないもん」
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「種ヶ島と一緒に居ても構わないがまだ立海の奴等が怖いのか」
「そういう訳じゃないけど…」
やっぱり修ちゃんの様な安心できるような人はまだいないのも事実で
なんて話しながら談話室の方に行くと立海の皆がそろっていて
「随分と早いな」
「こいつ等も今来たばかりや」
お兄ちゃんの隣から修ちゃんの隣に座ると
「相変わらずだね」
「カナ君に言われたくない」
「修さんと離れてもいいんだよ?」
「イジワル」
「奏多。あんま夢姫を虐めてやんなや」
「どういう」
「夢姫に意地悪する特権を持ってんのは俺なんやから」
「そんな事無いじゃん」
「さよか?」
お兄ちゃんが家の事を始めると驚いていて
「嘘じゃろ」
「本当だ。俺と夢姫は異母兄妹。夢姫に関しては母親の顔すら覚えていない。4歳なんてそんなものだ」
「マジかよぃ」
「でもどうして」
「母親も祖父母も父親である親父が大学教授という事もあって、大学で手を出したんじゃないかと考えているが、俺たち家族はあまり気にしていなくとも
使用人という立場の人間は違う。自分たちが使えている人間以外の血が流れている夢姫は使えるべき人間ではないと勝手に判断して夢姫の言葉も行動もすべて無視をしている。
引きこもっていた所で彼らは無関心なんだ。幼稚舎であった時もそうだ。大怪我を負って帰って来た夢姫の手当てなんて一切する人間たちではない。だからこそ夢姫が実家に帰ることも躊躇している」
「そんな中俺達が行くのは」
「種ヶ島や毛利、お前たちは俺の客人として扱われるからむげにはされないだろう。だが夢姫は越知の苗字を背負っている人間でもあるからな」
「俺の考えやと実家に帰った途端引きこもるんとちゃう」
「その可能性が1番高い。夢姫が唯一信頼していた使用人も一昨年定年で仕事を辞めているんだ」
「最悪なシナリオやな」
「夢姫が当日立海の入り口に止まるバスの前に居なければいかないと判断する」
「分かった」
越知の家に行く当日、学校終わりに学校の前に止まったバス
「すげえ」
バスの中から出て来たお兄ちゃんと修ちゃん、それにあくと君
「決めたんだな」
「うん。でもいつまで持つかはわからないけど」
「それでいい。お前が無理さえしなければな」
「うん。ありがとう」
バスに乗って実家に近づくにつれ
「大丈夫だ」
そう言ってくれるお兄ちゃんの横で小さくうなずく事しか出来ないあたしに
「怖ければ種ヶ島と一緒に居ればいい」
「修ちゃんといても平気?」
「あぁ」
実家についた途端立海の皆とサブちゃん、あくと君、修ちゃんが降りてあたしとお兄ちゃんが降りた後
「お帰りなさいませ。月光様。そしてようこそお越しくださいました。立海の皆様方と強化選抜選手の方ですね」
使用人がそう言った後に皆の空気が凍り付いたのがよく分かった
そんな中家から出て来たのは
「あら。お帰りなさい。夢姫。それに月光」
「俺はついでのようだな」
「そんな事が有るわけないでしょうに」
「そうだな。夢姫もすっかり見ない間に随分と大きくなったな」
「お爺様、お婆様」
「ふふ」
「親父とお袋は」
「居ますとも」
家の中に入ると客間を2つ用意してもらい案内をしていると
「なんか随分な使用人さんだね」
「だな」
「あの人たちはあれが普通。あたしなんて最初からそんなものだよ。誰が母親かわからない素性の知れない子供の使用人なんて御免被りたいんでしょう」
立海の皆と修ちゃん達の部屋を分けて貰いお兄ちゃんはサブちゃんと同じ部屋にすると言うことになった
「お帰り夢姫」
「お母さん」
「元気そうね」
「はい」
「安心してるわ。4年も音沙汰無しだなんて寂しいじゃない」
「そんなわけないだろう。ちゃんと季節の節目で連絡は送っているし、写真も同封している」
お兄ちゃんが言ってくれている写真の存在を知らなかったらしいお母さんは
「え?写真なんてなかったわよ。ずっと月光からの手紙で夢姫の所在を把握していたのだし、氷帝学園を卒業後は立海へ行っているという手紙の内容だけだもの」
「いや。俺は夢姫が立海の制服を来ている写真もこの間の海原祭の写真も同封している」
まさかの写真が同封されているなんて思いもしなかったあたしは驚く事しか出来なくて
「またか」
「そうね。夢姫の写真は全て私たちに渡すように言っているのだけれど」
「そうなの?」
「当り前じゃない。我が家で待望の女の子は夢姫だけだもの。夢姫の些細な写真だって何だって取っておくに決まって居るでしょう?月光の写真だってとってあるのだから」
お兄ちゃんの写真?
「夢姫も知って居る写真もあるのだけれど、きっと氷帝学園にいた頃の月光の写真は知らないでしょう?」
「氷帝で部活をしていたのは見ているけど」
「それ以外よ。ちゃんととってあるのだから」
「見てみたいなぁ」
「後で見せてあげるわ」