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お風呂に入って身支度を整えてコーチたちのいるであろうモニタールームに行くと
「おや。もうちょっと時間がかかるのだと思っていたけれど」
「まだ全員ではありませんけど。コーチに相談が」
「相談?」
黒部コーチに関しては珍しくモニターから視線を外してくれて
「はい。愛知の名古屋星徳の選手です。少し調べて頂きたいのですが」
「おや」
「ふむそれはまた」
「彼らはもしかしたら留学生なだけで日本人ではないかもしれません」
「なるほど。いいだろう早急に調べておくよ」
「ありがとうございます」
「しかし」
「はい?」
「夢姫ちゃんが氷帝戦を見るとはだれも思わないだろうね」
「でしょうね。でも青学には後1人見なくてはいけない選手がいるのも事実ですので」
「そうか」
「それと、比嘉の選手ですが」
「比嘉の選手がどうかしたのかい?」
「個人的には関わりたくない選手です。昔の氷帝の時の事を思い出しました」
「そうかい。いや、少し考えさせてくれ」
「はい」
「時に」
そう話だした黒部コーチは
「昨日も話したが今いる強化選抜の選手10名はそのまま残ってもらう事になったから」
「言っていましたね。何か理由がおありなのですか」
「あぁ。海外は其れに向けて既に動き出していると言ってもいい」
「え?」
すでに動き出している?
「ワールドカップが入るんだ。21歳までの選手たちで中学生、高校生・大学生・アマチュア・プロが入り浸って居る」
へぇ
「その選手強化選抜の為に中学生も見て来いと言ったのですね」
「そういう事だ」
「成程。明日晴れれば氷帝戦の途中から見ることになります」
「そうか」
「大丈夫なのかい?」
「大丈夫ですよ」
「おや。丸が付いていない選手も中々にいるね」
「舞子坂は今年も駄目みたいですよ。カナ君が見てくれているので確実だと思いますけど。九州二翼の抜けている獅子楽中も衰退している。いうてもお兄ちゃんの抜けている氷帝も衰退はしていますけど」
「けど?」
「お兄ちゃん曰く個人としてのテニスのレベルは上がって居るとのことなので」
「そうか」
「そうそうに立海大も決めているようだね」
「サブちゃんが決めてくれていますよ。この後不動峰の例の2人の選手の試合を見ようかと思いまして」
「何かあったのかい?」
「怪我で棄権しています。この全国大会」
「おやおや」
「ですがリストに上がっている以上確認をするのは関東大会の映像のみ。という事でこれから修ちゃん達と確認してきます」
「頼んだよ」
モニタールームを出て、リラックスルームに行くとすでにお兄ちゃんたちは見始めていて
「お待たせ」
「いや。見始めたばかりだから平気や」
「そっか」
借りてきた試合すべて見終わると、すでに夕方になって居て
「決定やな」
「だね」
「怪我さえ治ってしまえばどうとにでもなる」
「で夢姫はなんであんな遅かったん?」
「そういや確かに遅かったよな」
「コーチたちに報告に行った割りにはだな」
「コーチと話してた。修ちゃんは一昨日電話越しに訊いてたから大雑把には聞いてたんだけど」
「せやね」
「今度、ワールドカップが入るらしく21歳までの選手で構成。今ここにいる10名は残留してもらうって」
「ほう」
「それはまた」
「あたしたちに見て来いと言ったのは最初高校生になる人材だけ。でもふたを開けたら実は中学生も参加させます。中学生、高校生だけではない。大学生もアマチュアの選手プロの選手も踏まえるとのことです」
「ほう」
「それとあたしからも報告」
「何だ」
「珍しい。夢姫からの報告だなんて」
「あたし、立海を外部受験することにした」
「そうか」
青学でも良かった。だけどそれだと氷帝の皆にも出くわす可能性が高くてそれを避けるためだけに都外の選択をしてしまった
「ならば全国大会が終われば夢姫は本格的に受験生になるという訳ですね」
「そうなる。その前に氷帝にも出さなくちゃいけない書類が沢山あるから1度行かなくちゃいけないのも事実なんだけどね」
「そうか。その時はついて行ってやろう」
「ありがとうお兄ちゃん」
「問題ない」
「まぁ勉強の面は問題ないでしょう。でも受験となれば話は別です」
「僕たちも可能な限り夢姫の受験勉強見てあげられるようにするさ」
「でも」
「そこまで遠慮する間柄でもないだろう」
「素直に甘えとき」
修ちゃん迄…
「ありがとう」
「構いません」
「夢姫の場合理数系は苦手なようですし、そちらを集中して勉強しましょう」
「あ、はい」
さすが育人君とあくと君。周りの事もよく見てるなぁ
「だが、俺達も中坊たちの試合が終わったと同時に遠征があるのも事実だろ」
「夢姫は今回は置いて行く」
え?
「どうせ、修二も来ねぇだろ?」
「当たりや」
「つーことで夢姫は修二と留守番な」
「じゃあ、その間少しでも勉強したりする時間に当てても構わない?」
「構わん。どうせその間にでもマネージャー業務も出来てんだろ」
「出来る限りでマネージャー業務はしていくつもり」
「出来なくとも他にもできる奴なんかわんさかいるからな」
ここにそんなわんさかいるとは思わないけど
「入学する頃にはまた遠征が待ち受けている。其方には参加をしてもらうつもりでいるからな」
「うん」
「そう言えば寿三郎も立海へは編入していますよね」
「あぁしとります」
「そしたら多少は分かるのではないですか?」
「いや。どないでしょ私立の編入試験ともなれば受ける試験毎回違うんとちゃいます」
「そうか」
「それはまた夢姫にとっては難しいだろう」
「うぅ…」
「でも」
でも?そう優しい顔であたしを見てくれているあくと君は
「俺達の妹が自分の意思で決めた事なら応援してやらないといけないからね」
「あくと君」
試験勉強もあるという事もあり、育人君もあくと君も2人が行ってしまうと見られないという事になり、あくと君も育人君も残ってくれるという
「お兄ちゃん」
「何だ」
「あたし頑張るね」
「あぁ。だが無茶はするなよ」
「うん」
翌朝、昨日の雨が嘘かのように晴れ渡って居て
「先に氷帝に寄って欲しい」
「!?」
あたしからのその申し出は皆にも驚きを隠せなかったようで、氷帝の中に行くには氷帝の制服を着なくてはいけない。
この制服を着ることになるなんて思わなかったであろう、きっとこの合宿所にいる人たちは皆そう思っているのだろう。あたし自身もそう思っているのだから
「大丈夫なのか?」
「問題ない。俺も付いて行く」
「ツキさん?」
「昨日のうちにお兄ちゃんには話してたんだ。中等部に書類を出しに行くこと。だけどやっぱり1人って言うのは怖くて。そしたらお兄ちゃんがついて来てくれるって言うからその言葉に甘えちゃった」
「そうか」
合宿所から氷帝に行くと、亮君やがっ君たちが其処にはいて
「夢姫?」
「なんでこんな朝早くから」
後ろからお兄ちゃんも降りてくればそれは驚くだろう
「え?先輩?」
氷帝のテニス部の雰囲気が一気に変わったのがよく分かる
「夢姫」
「うん」
お兄ちゃんの後をついて職員室に行くと
「珍しい。越知君が中等部に来るなんて」
「今日は夢姫の事だ」
「おや。特段問題はなさそうだけどねぇ。合宿所にいるコーチの方たちからはよく動いてくれていると話は聞いているよ」
「問題ないのは良く知って居る。夢姫はそういうタイプではない」
「では」
「夢姫が氷帝の高等部に上がらないという事は以前も話しただろう」
「そんな事を言っていたが」
「夢姫が行きたいと決めた学校がある」
氷帝学園から出るという事がそう不思議でもない事だろう。お金さえ積めばなんでももみ消せると思っているくらいだ
「夢姫は立海大附属に外部受験をすることに決めている。今日はその手続きだ」
「な、なにも立海でなくとも」
「同じ文武両道を掲げている学校なんて」
「いくらでもあるか?仮にそうだとして夢姫が受けた心の傷はどうやっても消えないままだぞ。いくらあの時の生徒が既に氷帝にいないからと言ってもだ」
「な!?」
いろいろな書類を書いて行くと直ぐに手続きを始めてくれた先生たち
渡された書類を持って外に行くとまだ入り口に立っていたテニス部
「あ…」
「夢姫」
「亮君。がっ君たちまで」
「珍しいじゃねぇか」
「てか3年間で今日が初めてじゃね?夢姫が中等部の制服を来てるなんて」
「本当だぜ」
「うん」
そうかもしれない。でもきっともう着ることなんてない制服だ
「夢姫?」
「3人には伝えておこうと思って」
「何だよ改まって」
「そうだろ。俺たちそんな間柄じゃねーだろ」
そんな間柄…か
「そう、だね」
「夢姫ー?」
「あたし、氷帝の高等部には上がらない。都外の学校に外部受験することにしたの」
「「!?」」
「嘘でしょ!?」
「嘘じゃない。氷帝の高等部に上がらないのも、外部受験をするって決めたのもあたしの意思」
「だってあの時の先輩はもういねぇじゃねーかよ」
「確かにいないよ。居ないけどそれでも氷帝に居れば何時かまた氷帝で同じことをされるんじゃないかって言う恐怖があるのも事実だよ
お兄ちゃんと同じところにいれば確かに安全は保障されている。其れだけの実力者が揃えられているのも事実としてあって、あたしがされたようなことをするような人たちがいないという事も教えてくれた。高校の進学を考えたのは一昨年くらい」
「一昨年?」
「ちょっと早くねぇか?」
「早いと思う。でも中等部でも同じような事をされたからさ。お兄ちゃんと同じ場所に来たある人の試合を見た時正直よく分からなかったのも事実ででも去年その人がお兄ちゃんやあたしのいる場所に来た時正直怖かった。また氷帝でされた時と同じことをするんじゃないかって」
「なら!」
「でもその人もテニスラケットで人に危害を加えるつもりもボールを当てる趣味もない。そう言ってくれたの。きっとその人がいる学校はそう教えてくれているんだろう。そう思ってこの間その人のいる学校に見学に行って来た」
「な!?」
「確かに、いい学校でもあるしその人が通っているだけあって部活も力が入って居るのも事実だったけどね」
「おいっ」
バスを見ると早く乗れの合図をしてくるほー君の姿があって
「じゃあ試合会場で」
バスの中に乗り込むとすぐに試合会場に向けて走り出したバス
「よかったんか?」
「え?」
「アイツらと話途中やったろ」
「大丈夫だよ。だってどうせすぐに会う事にはなるし。聞きたければ向こうだって話して来るよ」
「さよか」
「ねー修ちゃん」
「なんや?」
「あたしが立海に行くのって寂しい?」
「んなわけあるかいな。俺達は夢姫にどんな道で有れ高校位は出て貰わんとそっちの方が寂しいやろ」
そっか