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「桃城君、凄い怪我」
「勝ちたい信念もそれだけあるっちゅーことやね」
「だね」
彼は決定かな
「パワータイプのテニス。久々に見たかな」
「やな」
「結構熱い人なんっすねー。見かけによらず」
手を差し出してる当たり根は優しいんだろう
「あほか。はよ病院行きや」
「大したことねーっすよ。これくらい」
あの怪我でこれ位なんて言える人あまりいないけどなぁ
「夢姫はどう思う」
「自分の力量を分かってくればあの合宿所でもやっていけると思うけど。彼はジュウ君タイプかな」
「やな」
「おや。この間の」
「この間ぶりですね竜崎先生」
「今日も見に来たのかい」
「えぇ。これからの事ですから」
「そうかい。大和は元気かい」
「えぇ。青学の良さは大和君譲りなのでしょうね」
「どうかねぇ」
中に入ると
「おい、部外者が…」
「あ、あたし部外者ではないので一応」
「え?」
まぁ合宿所のジャージを来てなくてパーカーにズボン、スニーカーだったら普通の人か。彼らからしたら
「処置しますよ」
「出来るのかい?」
「夢姫は一通り何でもできるで?」
「お兄ちゃん、これ持ってて?」
「構わない」
お兄ちゃんに例のファイルを渡すと桃城君の処置を始める。ある程度竜崎先生がしてくれていた。その処置のおかげもあって早い処置が出来ている
「おぉー」
その後のダブルスは、乾君と海堂君らしい
「どうやら止められそうにもない」
「そのようだ」
「え?」
「一体」
お兄ちゃんと跡部君の試合も見てみたいものだけど、いくらあの合宿所に来たところで、お兄ちゃん達と跡部君達が同じコートに入ることはない。同じ場所に行くかも知れないというのに
「へー。がっ君ダブルスなんだ」
シングルスであまり見ないと思ったらダブルス専門かな
「向日と」
「夢姫は向日とは幼馴染だからな」
「え?」
「マジ!?」
「本当。ついでに言えば亮君もジロ君も幼なじみだし」
「嘘だろ」
「本当」
そんな中始まったダブルスは
「随分と走らされてる気がする」
「あぁ。短期決戦でもする気か」
へぇ短期決戦か。なんて呑気に思っていると氷帝の先生がこちらを見て驚いているのがよく分かる
「夢姫。氷帝の監督を見てみろ」
なんて言うから少しだけ見てみると、お兄ちゃんの時から変わっていないようで
「榊先生なんだ」
「その様だ」
試合に目を戻すと4人共凄い汗をかいている
「何、今の」
最後の最後で見せた海堂君の技がいまいちよく分からなかったけど
「よっしゃぁ!」
っていう声が聞こえたからきっと自分でも出来るか分からなかったのだろう
「スネイクを武器にするか」
「みたいやな」
ダブルスで7-5で青学が勝っているけど
次のシングルスは一体…なんて思っていると
「え?嘘」
「ほんまかいな」
まさか部長の手塚君がシングルス2で出て来るとは思わなかった
これには氷帝も驚きを隠せず動揺しているようだけど、氷帝のあのデカいガタイのいい男の人。初日にラケットバックを2つ持っていたのが印象的だ
「樺地崇弘。氷帝学園中等部2年の選手だ」
「2年生なんだ」
「アイツもパワーテニスをしてくるぞ」
!?
「それはまた」
「凄いラリー」
「中々見られるもんじゃあらへんで」
「確かに」
「でも何で打たないんだろう」
「何をだ」
「比嘉戦でも出していたドロップショット」
「確かに」
「いや。出さないんじゃない。出せないんだ」
出せない?
「そう。相手の技を1度見ただけで吸収してしまう樺地の前では」
「不二先輩の言う通りっすね。全て部長と同じ急所を返してきてます」
「コピーされるって事か」
パワーだけじゃないということか
「なんとも面倒なのが氷帝にはおんなぁ」
「いやだなぁ。修ちゃんがいた頃の舞子坂だって同じようなものだったでしょうに」
「そないな事あらへんで」
どうだか
「河村先輩の波動球を打った時のように」
「夢姫、見てみぃ」
「うん?」
「手塚の奴先ほどから動いていないな」
「たしかに」
「手塚ゾーン完全にコピーされたな」
「いや。そうでもないみたいだね」
「え?」
比嘉で見せたあのドロップショットまでもコピーした樺地君に対して何の躊躇もなく返して1ゲームとった手塚君
「彼のような選手が氷帝にいたらお兄ちゃんの再来だったかもしれないね」
「どうだろうな」
「お前の能力存分に見せて貰った。だがそれだけでは俺には勝てない」
「お兄ちゃんそっくりだね」
「どうやろうな」
「そんなに、お兄さんに似ているのかい?」
「似てるよ。まぁお兄ちゃんは中学も高校も試合は全戦全勝だしね」
「嘘…っ」
「マジ!?」
「次はこっちの番だな」
比嘉の時に見せた天衣無縫
「あまり酷使するのもよくないんだけどなぁ」
「だがその分の負担も何か策があるのだろう」
「え?」
樺地君のサーブで始まった次のゲーム。そっくりそのまま打ち返されたことによって呆然としているようで
「打たれ弱いなぁ彼」
「え?」
「そっくりそのまま返される。なんて樺地君は想像もしてなかっただろうけど、比嘉戦を見ていたのならこうなるという事も予測で着ていたことでしょう?」
「成程。自分のボールがそっくりそのまま返って来るのが信じられない事なんだ」
「彼にしてみれば、初めての経験なんだろうね」
お兄ちゃんの隣で試合を見ていると
「本当に彼も入れておくの」
「あぁ。入れておけ。彼奴も力を付ければ化けるだろ」
確かに
「百蓮自得の極みを使える中学生がいるとはね」
「末恐ろしい世代だな」
「彼の強さはどこまであるんだろう」
「君の強さの底が見えないや」
「データでは測り切れない男だよ」
「俺からしたらお前は憧れさ」
「テニスの鬼って感じ。ちょっと苦手だけど」
「尊敬するっす」
「いつか倒させてもらいますよ。絶対に」
突然降ってきた雨というアクシデントにボールが入らなくなり、いら立ちも出てきている樺地君
「これは手塚君の勝ちかな」
「え?」
「どんな戦局でも苛立ってしまえば入るモノもはいらない」
「こういう試合になってしまうとお兄ちゃん興味ないでしょ」
「興味ないって」
「自分の後輩っすよね」
「後輩だろうが何だろうがテニスとはそういうものだ」
流石は元№4で現No9の実力者かな
結局7-6で手塚君の勝利で終わったものの
「この雨じゃ一時中断かな」
「だろうな」
「次!コートに入れよ」
そう言った声の主は
「亮君と」
「鳳」
成程。あの身長の大きい人は鳳君か
そんな中入ったアナウンスからは
「皆さまにお知らせします。青春学園対氷帝学園の準々決勝は雨によるサスペンデッドゲームとします」
「おいおい、出来んだろ!これ位の雨ならよぉ」
「いいですよ宍戸さん。楽しみは明日に取っておきましょう」
「コンディションバッチシなのによ。激ダサだぜ」
なんて言っている亮君と目が合ってしまい
「宍戸さん?」
「何でアイツ青学側に」
「え?」
「それじゃ、また明日見に来るとするか」
「そうだね」
帰ろうとしたあたし達に
「待って」
「ん?」
「君達は一体どういう」
「来年」
そう言ったあたしの返答に首をかしげている青学と氷帝
「来年?」
「そう来年また会えるよ。あたし達にね」
あの合宿所で
「あたし達が来ている目的は偵察じゃない視察。勝敗なんてものにあたしは興味ないけどどれだけの実力があるかをあたしは知りたいだけだから」
「どういう意味ですか」
「そのままの意味だよ?」
「夢姫なんで氷帝サイドで見てねぇんだよ。お前は」
「在籍しているだけだからね氷帝には。外部受験して行く高校も決めてるし氷帝に上がらないことも事実だし」
「ならばその手に持って居るものはなんだ」
「視察に必要なものですよ。榊先生」
「視察だと?」
「そうですよ。来年選抜強化合宿所に招致するの為の視察資料です」
そんな中他にも来ていた合宿所の人たちも揃って来ていて
「越知。夢姫」
「コーチたちからの連絡だ。今日は撤収して来いとのことだ」
「あぁ」
「しゃーない」
「帰ろっか」
「あの人たちは一体」
「さぁな」
コートを後にしてバスに乗り込んだあたし達。濡れているという事もありバスの中に置いていたJAPANの文字が入ったジャージを着用
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「タオルでも巻いておけ。風邪でも引いたら大変だろう」
「ありがと」
全員乗り込んだのを確認するとバスも走り出して合宿所に着くころにはまだお昼にもなっていない
「お兄ちゃん。あたしコーチたちと話をしてくるね」
「その前に風呂に入って行け」
「せやね。ちゃんと体あっためてから行き」
「はーい」