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夢小説設定
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冷蔵庫から取り出して来たクレープと、お弁当を見せると
「丸井、仁王」
「柳」
「幸村君も」
「随分と早いお着きじゃのぅ」
「お前たちも早めに休憩に入れ」
「でもそしたら柳達が入る時間が」
「問題ないよ」
他の部員たちもいるわけで、レン君たちは今日は弦君たちと一緒に食べるそうだ
「お前たちは夢姫に言われているのだろう」
「そうじゃのぅ」
ベンチコートに座ると
「相変わらずすっごい量じゃのぅ夢姫」
「そうでもないよ」
サブちゃんのはサブちゃんの。ブンちゃんのはブンちゃん
「丸井や先輩と随分とメニューが違うようじゃが」
「そりゃあ多少は違うよ。サブちゃんは合宿所でもちゃんと考えて食べているし、昨日は天ぷらにしてたから今日は揚げ物を入れてないだけで」
「流石やな」
「でもブンちゃん達は外に居るからと思って普段は作らないような感じのお弁当にしたけど」
あたしはお握りを入れ込んできたお弁当だ
「しかしお前さんの弁当は」
「それで足りんのかよぃ」
「足りるよ?それと今日はブンちゃんは嬉しいかもね」
「なんで」
冷やしておいたクレープを出すと
「マジかよぃ」
3等分に切ると
「なんでお前さんの分がないんじゃ」
「ちゃうちゃう」
後ろから声がすると思えばお兄ちゃんと修ちゃん、竜君が来ていて
「毛利の分がねぇんだよ」
「どうしてだよぃ」
「昨日散々作ったのを俺達が食わされてんだ。そら今日は食わねぇだろうよ」
「まじ?」
「本当」
お握りを食べていると
「そう言えばこの時間に来るの珍しいね」
「あぁ。お前たちを今日の夜ここに迎えに来ることを伝えにだな」
「夜なんだ?」
「あぁ」
「今日の夜迎えに来て3日間合宿所での練習だが振り替えは2日。その2日間は朝からの練習も可能ではある」
朝からの練習!
「何で夢姫が嬉しそうなんだよ」
「修ちゃんとお兄ちゃんのテニスが朝から見られる幸せ」
「そっちかよ」
「いや。今日ツッキーのテニスは見られるやろ」
「え?」
「ツッキーと毛利が今日帰ってから練習するんや。お前たちも見といた方がええよ」
「どうせ夢姫の場合は確実に見てんだろうよ」
「途中で寝るかも」
「いつものことだろし」
お弁当を食べ終わると
「今日は食べたようだな」
「普段はちゃんと食べてる」
「2日間も抜いた奴が何を言っている」
午後もあっという間に売り切ってしまい片付けも終わらせた後
「凄い数を売り上げたな」
「その様ですね」
「作った本人はどうして」
なんて声も聞こえているが顔を上げる気力もなくテーブルに突っ伏していると
「これはまた」
「随分と」
「疲れたんだろう。あの合宿所以上に作っていたようだからな」
「そうなんですね」
なんて話をしていると
「夢姫」
「しゅーちゃぁん」
「電池切れやな」
「こりゃ、合宿所帰ってきたら速攻で寝るタイプじゃねぇか」
「りゅーくんもいるぅ」
「そらいるだろうよ。修二たちと一緒に来てんだからよ」
「夢姫が種ヶ島先輩を見ても動かないなんて」
「動かないんやない。疲れ切って充電が切れてる状態なんよ。今の夢姫は」
「へ?」
「それと、今日の夜にはここにいろよ」
「立海にですか」
「そうだ。今日の夜から3日間合宿所で面倒を見てやるって越知も修二も言ってただろ」
あたしの背中に何かを掛けてくれた修ちゃんは
「掛けといてやり」
「え?」
「俺達は先に帰るから。夢姫の荷物も一緒についでにな」
次に目を開けた時には既に薄暗くなっていて
「起きたようだね」
「あれ?」
「充電切れだからってそのままにしてくれていったよ。先輩たちが」
「そうなんだ」
あたしの背中に掛かってた上着
「修ちゃん?」
「すぐに分かるんだ」
「うん」
この上着は間違いなく修ちゃんの物だ
「先輩たちがお前の荷物も持ち帰っておくと言っていたが」
「大したものは行ってないから平気だよ。制服もあるしスマホもあるから」
「ならいい」
ガラっと開けて来たまーくん
「お帰り仁王」
「おん」
あたしの腕を引っ張り上げたまー君
「ちょ…っ何!?」
「話があるけぇ」
そう連れて来られたのは屋上で
「夢姫」
「まーくん?」
「俺はお前さんが好きじゃ」
!?
「きっとお前さんが立海に入る前の去年の全国大会を見に来ておったあのベンチで横になってたあの日から」
!?
「初めて知った」
「そりゃ誰にも言ったことがないからのぅ。確かにお前さんが先輩を好きなんも知っとる。じゃが俺もお前さんが好きな事を知っておいてほしかっただけぜよ」
!?
それじゃと屋上を出て行ったまー君と残されたあたしに電話がかかってきて
「夢姫。今立海についたが」
「分かった」
屋上からお兄ちゃんたちのいる方へ行くと
「なんや随分と」
なんて言われたときにせーちゃん達と一緒に来たまー君を見ると恥ずかしくてすぐにお兄ちゃんの後ろに隠れてしまったあたしに
「随分だな」
「だけど、朝はこんな感じじゃなかっただろ」
「仁王に連れて行かれるまで全然平気だったよね」
「夢姫?」
「何もされてない…」
首を横に振ったあたしに
「本人が何もされていないと言っている以上何も言わないがきっと夢姫が照れるだけの何かを言って来た人間がいるんだろう」
「なるほど」
「後は夢姫自身が眠いんやろ」
「「え?」」
真横からの声に顔を向けるとサブちゃんが居て
「問題ない。いつものことだろう」
「そうやな」
「しゅーちゃん」
「一体」
バスの中に乗り込むとお兄ちゃんが1番後ろに座ってくれたのを確認してお兄ちゃんの隣に横になると
「寝ておけ」
「いい?」
「問題ない」
お兄ちゃんの言葉に安心して目を閉じると
「本当に子供みたいだね」
「実際子供のようなものだろう」
「俺らからしたら妹と何ら変わりねぇし」
なんて言葉が聞こえて来ていて
「合宿所に来た時もこないな感じやったしなぁ」
「あぁ」
「へぇ。その時の夢姫も見てみたいもんじゃのぉ」
「今以上に猫みたいな奴だったからな」
向きを変えたあたしに
「こら本格的に寝る奴やな」
「だな」
合宿所に戻って来てすぐ、お兄ちゃんに部屋に戻されたあたし
「おにーちゃんの練習が見たい」
「いつでも見られるだろ。今日はもう寝ていろ」
「でも…」
「3日間の慣れない疲れが出てるんだ。無理をすればどうなるか、分からない夢姫ではない事は俺達も知って居る」
うぅ…
「途中で起きてそれでも俺と毛利が打って居たら見に来ればいい」
「うん」
「それと種ヶ島からの伝言だ」
「修ちゃん?」
「そうだ。明後日は空けておくようにと言っていたが」
「分かった」
お休み。そう言ってあたしにちゃんと布団をかけて出て行ったお兄ちゃんと寝てしまったあたし。
でもそれでもお兄ちゃんの言う通り途中で起きたあたしはまだテニスボールを打っている音が聞こえて来ていて
「まだ、してるかな」
部屋着に上に修ちゃんのジャージを羽織って外に出ると
「もう起きたのか」
「起きちゃった」
そんな中お兄ちゃんとサブちゃんの打ち合いはまだ続いていて。きっとお兄ちゃんの事だ。あたしが来たことにも気づいているだろう
「お、起きて来たんか」
「寝てたよ?起きちゃっただけで。やってたら見に来ていいって言ったのはお兄ちゃんだもん」
「さよか。明後日開けておき」
「うん」
「なんかあの人嬉しそうっすね」
「赤也。夢姫は立海で俺達の同級生だよ」
「え?マジであの人先輩なんっすか」
「そうだ」
「聞こえてんで」
なんていう修ちゃんの声に驚いている立海の皆は
「お前らの先輩凄いやろ」
「確かに。サボりの常習犯の毛利先輩がなぁ」
「ここではサボってないよ。寧ろお兄ちゃんと同じ部屋だし、お兄ちゃんときっと予定も一緒に組んでるから」
「マジかよ」
「本当。今日も最初は予定なかったんだから」
「え?」
「そうやな夢姫が自分たちの練習を見る。お前たちも此処に来る。見せるには絶好のチャンスやからあえて今日お前たちに見せてるんやろ」
ある程度打ち合ったお兄ちゃんたち
「あ。リミッター解除する」
「そうみたいやな」
「リミッター?」
「まー君なら試合をしたことがあるから分かるでしょ?サブちゃんやお兄ちゃんのサーブの凄さ」
「動けんかったぜよ」
「あれでもリミッター60で制限してたんだよ」
「は?」
「
「マジか」
リミッターを解除した時のお兄ちゃんのサーブは氷帝学園中・高等部の試合に出ていた頃を思い出させてきて
「すっげぇ」
「せやな。でもホンマにそろそろ夢姫も限界やろ」
「え?」
「だって寝て来たんじゃ」
「寝てきたは寝て来たんやろうけど。それでも寝る時は寝るやろ。氷帝の寝てるアイツと同じように」
ジロ君のことか。なんて納得してしまえば其れ迄なんだろうけど
「お前らは満足するまで見て来らええよ」
「え?」
「なかなか見られるもんじゃないからなぁ。夢姫はよー見とるけど」
あたしを抱えた修ちゃんはあたしが本当に眠かったのを分かってくれていたんだろう
「部屋にちゃんと連れて行ったるから寝とき」
「うん」