続編
夢小説設定
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サラサラとインスタントのコーヒーをカップ2つに入れ、沸いたばかりのあつあつのお湯を注ぐ。ミルクと砂糖は別にして観音坂さんの前に出す。座って落ち着いた頃、ようやく観音坂さんが声を発した。
「連絡…いってない?」
そうだ、と携帯を取り出す。いまだ既読のついてない画面をそのままに差し出すと、観音坂さんは画面を凝視して固まった。すると、はぁと溜息をついてよかったと呟いた。それに私が首をかしげると、観音坂さんも同じように画面を見せるように私の前に差し出す。
自分の携帯とくらべて少し暗く感じる画面が、私とのトーク履歴を写し出した。
そこにうつされたのは、観音坂さんと連絡が取れなくなった後の履歴だった。私への連絡が既読のつかないまま残されていたのだ。私は自分のをもう一度見るが、その連絡はこちらには届いていなかった。
「来てない…」
なんらかのトラブルでお互いに連絡がとれなくなっていたようだった。
観音坂さんはさっきよりも長い溜息をついて安心したような表情を見せる。
「よかった…拒否されてたんじゃなくて…」
どうやら、私と連絡がとれなかったため、観音坂さんは元カノへ連絡して私に伝えようとしたらしい。
「拒否なんて…そんなの……」
そう言えば、元カノと別れていないという話は一体なんなのだろう。まだ私が疑問を持っている事に気づいたらしく、観音坂さんは首をかしげる。
「あの、彼女さんとは別れてないんですか?」
暫くそのまま首をかしげていたが、再び携帯を取り出し画面を変えて私に差し出す。
彼女とのトーク履歴。少し遡ったところには観音坂さんから別れようという言葉がある。しかし、不可解なことにそのメッセージに既読はついておらず、その後の有給休暇の事などには既読がついているのだ。
理解が追い付かず観音坂さんをじっとみると、えっとと癖っ毛なその髪を少しかいて、私に向き直った。
「本当は相手から、その、同意を貰えてなくて…」
嘘をついててごめんとしょぼくれる観音坂さんが俯いた。あ、これはあのモードに入るかなと慌てて次の言葉を用意しようとしたがそれより早く、観音坂さんは呟いた。
「切り捨てればいいって、思ったんだ…」
そろそろ冷めそうなコーヒーの薫りが鼻を突く。観音坂さんは顔をあげるが、その瞳は私を映さないところにあるまま続けた。
「答えが無い…でも一度別れを言ったんだからって…お互い顔を合わせて別れたわけじゃ、無い…だから、本当は、別れたって…ハッキリとは言えない。」
そうか…とようやく理解した。だってあの彼女だ、別れを告げられるって分かっていたら観音坂さんが切り出せないように動くだろう。きっと連絡のこともそうだ、別れを告げられたメッセージを見なければいいと、見る前に履歴を消す。
これは厄介な人を相手にすることになるな…と私は小さく溜息をついて、観音坂さんと呼ぶ。
「別れは…告げたんですね。それならいいんです。」
もし、どっちもキープしているようなら、それはアウトだがそうでないならいいのだ。
あとは彼女からの嫌がらせを私が耐えるだけ。余裕だ、だって観音坂さんは私を好きでいてくれる。羨ましいくらいに思わせるのは今カノである私の役目。
観音坂さんの瞳が私と合わさる。その不安気な瞳が私の次の言葉を待っている。その表情が可愛いくて自然と笑みがこぼれた。
「私は観音坂さんが私を好きでいてくれるならいいんです。」
嬉しかった、そのトーク履歴をすぐみせてくれたこと。そして、彼女ではなく私を選んでくれていることも。
観音坂さんはその碧い眼を輝かせる。
「も、もちろん…好き、他の誰より好き…てか好きには収まらないっ」
その必死さがここ2日の私の心を浄化するようだった。とりあえず、観音坂さんに落ち着いて貰おうとてを伸ばすと逆に観音坂さんに掴まれ引かれた。ぽすんとその細い胸に頬が当たる。見かけによらず力強い腕にどこか安心していると、髪の毛をくしゃくしゃにしないようにと丁寧に撫でられる。
大切に扱われてるのがとても愛しい。見上げると目が合い熱っぽく見つめ合う。
どちらからともないキスの後、恥じらい合って少し距離をとる。なんだか最初の頃みたいだった。冷めてしまったコーヒーを少し飲む。
きっと外回りも私の思い込みだろう。それでもやっぱりなんとなく気になって聞くと、あの神宮司寂雷先生のチームに誘われたのだと言う。予想外過ぎてコーヒーを溢しかけた。
いや、だって、あの神宮司寂雷先生だよ?
そんな、一体何があって…でも、観音坂さんのラップが聞けるのか…それは、聞きたい…
私がコーヒー片手に固まっているのを横目に観音坂さんもコーヒーを飲み干す。そしてカップを置くのと同時にゆうかと声を掛けられる。
「その、彼女がゆうかになにか言ってくるようなら…教えて。」
嫌がらせとか…と言ったところで私はニヤリと観音坂さんが続けるのを止めた。
「いいえ、言ってきたときこそ牽制のチャンスですよ!羨ましいって思わせたら勝ち!」
まぁ、一度はハメられて嫉妬やらなにやら思った訳だけど…と過去の私に苦笑いをする。
観音坂さんは一瞬驚いたように目を開いたが、すぐにいつもの力無い笑みで返す。
「はは…なんだそれ……本当に、女って強いな…」
「連絡…いってない?」
そうだ、と携帯を取り出す。いまだ既読のついてない画面をそのままに差し出すと、観音坂さんは画面を凝視して固まった。すると、はぁと溜息をついてよかったと呟いた。それに私が首をかしげると、観音坂さんも同じように画面を見せるように私の前に差し出す。
自分の携帯とくらべて少し暗く感じる画面が、私とのトーク履歴を写し出した。
そこにうつされたのは、観音坂さんと連絡が取れなくなった後の履歴だった。私への連絡が既読のつかないまま残されていたのだ。私は自分のをもう一度見るが、その連絡はこちらには届いていなかった。
「来てない…」
なんらかのトラブルでお互いに連絡がとれなくなっていたようだった。
観音坂さんはさっきよりも長い溜息をついて安心したような表情を見せる。
「よかった…拒否されてたんじゃなくて…」
どうやら、私と連絡がとれなかったため、観音坂さんは元カノへ連絡して私に伝えようとしたらしい。
「拒否なんて…そんなの……」
そう言えば、元カノと別れていないという話は一体なんなのだろう。まだ私が疑問を持っている事に気づいたらしく、観音坂さんは首をかしげる。
「あの、彼女さんとは別れてないんですか?」
暫くそのまま首をかしげていたが、再び携帯を取り出し画面を変えて私に差し出す。
彼女とのトーク履歴。少し遡ったところには観音坂さんから別れようという言葉がある。しかし、不可解なことにそのメッセージに既読はついておらず、その後の有給休暇の事などには既読がついているのだ。
理解が追い付かず観音坂さんをじっとみると、えっとと癖っ毛なその髪を少しかいて、私に向き直った。
「本当は相手から、その、同意を貰えてなくて…」
嘘をついててごめんとしょぼくれる観音坂さんが俯いた。あ、これはあのモードに入るかなと慌てて次の言葉を用意しようとしたがそれより早く、観音坂さんは呟いた。
「切り捨てればいいって、思ったんだ…」
そろそろ冷めそうなコーヒーの薫りが鼻を突く。観音坂さんは顔をあげるが、その瞳は私を映さないところにあるまま続けた。
「答えが無い…でも一度別れを言ったんだからって…お互い顔を合わせて別れたわけじゃ、無い…だから、本当は、別れたって…ハッキリとは言えない。」
そうか…とようやく理解した。だってあの彼女だ、別れを告げられるって分かっていたら観音坂さんが切り出せないように動くだろう。きっと連絡のこともそうだ、別れを告げられたメッセージを見なければいいと、見る前に履歴を消す。
これは厄介な人を相手にすることになるな…と私は小さく溜息をついて、観音坂さんと呼ぶ。
「別れは…告げたんですね。それならいいんです。」
もし、どっちもキープしているようなら、それはアウトだがそうでないならいいのだ。
あとは彼女からの嫌がらせを私が耐えるだけ。余裕だ、だって観音坂さんは私を好きでいてくれる。羨ましいくらいに思わせるのは今カノである私の役目。
観音坂さんの瞳が私と合わさる。その不安気な瞳が私の次の言葉を待っている。その表情が可愛いくて自然と笑みがこぼれた。
「私は観音坂さんが私を好きでいてくれるならいいんです。」
嬉しかった、そのトーク履歴をすぐみせてくれたこと。そして、彼女ではなく私を選んでくれていることも。
観音坂さんはその碧い眼を輝かせる。
「も、もちろん…好き、他の誰より好き…てか好きには収まらないっ」
その必死さがここ2日の私の心を浄化するようだった。とりあえず、観音坂さんに落ち着いて貰おうとてを伸ばすと逆に観音坂さんに掴まれ引かれた。ぽすんとその細い胸に頬が当たる。見かけによらず力強い腕にどこか安心していると、髪の毛をくしゃくしゃにしないようにと丁寧に撫でられる。
大切に扱われてるのがとても愛しい。見上げると目が合い熱っぽく見つめ合う。
どちらからともないキスの後、恥じらい合って少し距離をとる。なんだか最初の頃みたいだった。冷めてしまったコーヒーを少し飲む。
きっと外回りも私の思い込みだろう。それでもやっぱりなんとなく気になって聞くと、あの神宮司寂雷先生のチームに誘われたのだと言う。予想外過ぎてコーヒーを溢しかけた。
いや、だって、あの神宮司寂雷先生だよ?
そんな、一体何があって…でも、観音坂さんのラップが聞けるのか…それは、聞きたい…
私がコーヒー片手に固まっているのを横目に観音坂さんもコーヒーを飲み干す。そしてカップを置くのと同時にゆうかと声を掛けられる。
「その、彼女がゆうかになにか言ってくるようなら…教えて。」
嫌がらせとか…と言ったところで私はニヤリと観音坂さんが続けるのを止めた。
「いいえ、言ってきたときこそ牽制のチャンスですよ!羨ましいって思わせたら勝ち!」
まぁ、一度はハメられて嫉妬やらなにやら思った訳だけど…と過去の私に苦笑いをする。
観音坂さんは一瞬驚いたように目を開いたが、すぐにいつもの力無い笑みで返す。
「はは…なんだそれ……本当に、女って強いな…」
