続編
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昼休みになっても既読がつかないまま、私の疑問はだんだん浮気という疑いへとかわりはじめていた。同僚の話を聞いて意識してしまっているのもあるのだろうが、あまりにも引っかかることが多かった。
まずは外回りが長すぎること。今までそんなに長くかかる事はなかったのだ。しかし、その営業先は特別長く、しかも観音坂さん自身が患者として行くようになったくらいだ。
考えすぎと言われても、もし気になる人がそこにいたらとか思ってしまう。そして今日の有給も営業先と関係あるときた。そんな事って早々ないはずだろう。
そしてもうひとつ、彼女のことだ。観音坂さんは私ではなく彼女に連絡をしていたらしい。そして今最もよく分からないのはその彼女とはまだ別れていなかったということ。
観音坂さんは確かに別れたと言ったはずなのだが…
確認をとろうにも本人は居ない。しかし、どうすることも出来ず途方に暮れている訳にはいかないだろう。まずは彼女を探ってみよう。そうして私は通りすがったり、暇ができる旅に彼女に話かけていたのだが…全然まともに取り合ってくれない。
彼女はいつもの笑顔のままふふっと笑うだけで私にはなにも返してくれないのだ。
本人に掛け合うことが間違いなのだろう。すぐさま手を変えて、彼女と同期の後輩に聞いてみる。
「ああ…観音坂先輩と別れたって話は確かに聞きませんけど、それより澤田先輩と観音坂先輩が付き合ったって噂のがあったので別れたんじゃないんですかね…?」
別れた時期と私と付き合った時期がほとんど同じだからかもしれないのだが、どの後輩も別れたというのは一切聞いてないらしい。
「でもあの子って、最近も彼氏がどーのこーの言ってはいるらしいですけどね…」
それが唯一もらった情報で一番手掛かりになりそうだ。その彼氏の話を実際聞いてる子に会えれば良かったのだが、流石に後輩も彼女とは仲良しなわけではないため掴めなかった。
仕事が終わり帰宅してもまだ既読はついていない。スタ爆は流石に迷惑かなと止めていたが、何度もしそうにはなった。
部屋のベッドで色々考えながら携帯とにらめっこをする。今まで近くでやり取りをして愛し合っていた人が突然届かなくなったように思えて少し心細さを感じる。
まさか今日会えなかっただけでこんなにもどかしいとは…
そもそもこんな状況になってから観音坂さんを調べ始めるのもおかしなはなしだ。本来ちゃんとした彼女なら、例の元カノのように彼氏の管理は怠らないのだろう。
携帯の画面に既読の文字はない。それを眺めていると手の届かない不安に襲われた。
他に好きな人がいるのではないか。突然別れることになるのではないか。このまま会えなくなるのではないか…
時計を見て私は眠りについた。明日こそは観音坂さんに聞けると信じて。
翌朝、また昨日のようにキョロキョロと観音坂さんを探す。
起きてすぐ連絡がないか確認したのだがやはり既読はつかず、結局まだ確認がとれずじまいだった。そして、辺りを見回しても観音坂さんは見当たらない。まさか、また有給休暇?観音坂さんの行方が分からなすぎて、私は普段なら絶対にしない行動をとったのだ。
周りにおはようと笑顔を振り撒く彼女を無理矢理捕まえ、自動販売機の前に連れ去る。驚いた様子の彼女がなんですかと首をかしげる。
「観音坂さん何処にいるのか知ってるでしょ?」
まるで脅すように言ってしまう。しかしそんな事気にしてはいない彼女がまたいつもの笑顔で知ってますよと言う。
「今日は朝から外回りみたいですよ?まだ連絡とれてないんですか?」
私は苛立ちに任せて返す。
「どうして貴女は連絡がとれるの?別れてないって言うのもどういうことなの?」
もう苛立ちに嫉妬に分からなすぎることに混乱していた。彼女はふと笑顔を止めた。その顔は昨日も突然でた彼女のきっと裏の顔。そうだ、いつだって女子には裏があるものだったのだ。
「澤田先輩、独歩くん独歩くんうっざい。」
ぞわっとした。何度も苛ついたあの声がワントーン低く響く。目の前にいるあの子が発した声だよね?と疑う。
彼女は珍しく苛立ちを露にして続ける。
「どうして私にきくの?おかしいよね?別れたんでしょとか普通に聞いてくるあたりマジ無理。これだけ言えばわかるでしょ?別れてない!別れてなんかないから!」
叫ぶ彼女に周りの視線が刺さり、彼女はハッと声を抑えた。
「身辺調査とかしないで、ほんとうざいから」
そう言い残しさっさと自分の席に戻っていくその背中を見つめて口をあけて突っ立っているしかなかった。
彼女が怒りに任せて私に言った言葉は本物だろう。しかし途中彼女が彼女自身に言い聞かせているような気もしたのだ。
暫く佇んで、仕事へと戻った。
噂話は回るのが早いもので、昼休み隣の同僚が
「観音坂さんの元カノちゃんがゆうかにシャウト事件ってほんと?」
といってきた。シャウト事件ってなんでそんな小見出しがついたのかは知らないが内容としてはあながち間違いではない。
うーんまぁと言葉を濁してみたが、既にこの噂が回っていると思うとぞっとした。
ほんとなんだーとさほど興味無さそうに横で笑っている同僚が、椅子をクルっとまわしながらいう。
「あの子と喧嘩とかやめなよー、観音坂さんが気にするよー…ってもあの人今日ずっと外回りだけどね」
そうなのだ。今日も観音坂さんは会社に来ない。連絡も相変わらずで私は不安が募るだけだった。
彼女の周りを捜査するのは、彼女が傷つく行為だったと知って止めた。そして彼女にも話かける気にはならず、事実というものが本当に分からなくなっていた。
2日間で疑問が増えただけで、なにも解決にはなっていない。
しかし、観音坂さんに会えない限り今はもう解決の手段が無かった。課長にさりげなく観音坂さんの営業先を聞いたが、営業先を聞いただけではやはり分からない。聞いて思ったのはふーんあの神宮司寂雷先生の病院かぁくらいだ。女性情報など入る訳もない。
なにも分からないまま帰宅するのだ。
昨日以上に不安な状態でまたベッドの上で携帯とにらめっこをする。
何度も愛し合ったこの場所も今は加わって私に不安を煽る。ベッドに入るとどうしてだか浮気のことよりも会えない切なさに襲われるのだ。
しかし考えることは今日も変わらず意味がわからなかった彼女と営業先のこと。そりゃあ、主に疑うのはそこなのだ。他に考えることなんて持ち合わせていない。本当になにも聞かされていないのだ。
やはり同僚の話を真に受け過ぎなのだろうか。これではただの重い人なのではないだろうか…観音坂さんではないけれど、ネガティブモードに突入しそうになった。
その時だった。家のチャイムが鳴る。
こんな時間にと思わず驚き跳ねる。そして携帯をおいてインターホンを繋いだ。
「はい…」
少し無言ののちのんびりと答えたその声に私はマイクを切らずにドアを開けにいった。
「観音坂さん!」
飛び出た私を見て少し驚いたようだがすぐに表情が和らぐ。
「飛び出るほどかよ…いや、いいけど」
2日間考えすぎで随分長いこと会えなかった気がしてくる。連絡も途絶えていた彼が目の前にいる。聞きたいこともたくさんある。それでも最初の行動はどちらともなくぎゅうっと抱き締め合うことだった。
そしていつも道理に中に招き入れる。ようやく私の疑問が解決するかもしれない。
久々の熱は少し安心するそんな焚き火のような暖かさだった。
まずは外回りが長すぎること。今までそんなに長くかかる事はなかったのだ。しかし、その営業先は特別長く、しかも観音坂さん自身が患者として行くようになったくらいだ。
考えすぎと言われても、もし気になる人がそこにいたらとか思ってしまう。そして今日の有給も営業先と関係あるときた。そんな事って早々ないはずだろう。
そしてもうひとつ、彼女のことだ。観音坂さんは私ではなく彼女に連絡をしていたらしい。そして今最もよく分からないのはその彼女とはまだ別れていなかったということ。
観音坂さんは確かに別れたと言ったはずなのだが…
確認をとろうにも本人は居ない。しかし、どうすることも出来ず途方に暮れている訳にはいかないだろう。まずは彼女を探ってみよう。そうして私は通りすがったり、暇ができる旅に彼女に話かけていたのだが…全然まともに取り合ってくれない。
彼女はいつもの笑顔のままふふっと笑うだけで私にはなにも返してくれないのだ。
本人に掛け合うことが間違いなのだろう。すぐさま手を変えて、彼女と同期の後輩に聞いてみる。
「ああ…観音坂先輩と別れたって話は確かに聞きませんけど、それより澤田先輩と観音坂先輩が付き合ったって噂のがあったので別れたんじゃないんですかね…?」
別れた時期と私と付き合った時期がほとんど同じだからかもしれないのだが、どの後輩も別れたというのは一切聞いてないらしい。
「でもあの子って、最近も彼氏がどーのこーの言ってはいるらしいですけどね…」
それが唯一もらった情報で一番手掛かりになりそうだ。その彼氏の話を実際聞いてる子に会えれば良かったのだが、流石に後輩も彼女とは仲良しなわけではないため掴めなかった。
仕事が終わり帰宅してもまだ既読はついていない。スタ爆は流石に迷惑かなと止めていたが、何度もしそうにはなった。
部屋のベッドで色々考えながら携帯とにらめっこをする。今まで近くでやり取りをして愛し合っていた人が突然届かなくなったように思えて少し心細さを感じる。
まさか今日会えなかっただけでこんなにもどかしいとは…
そもそもこんな状況になってから観音坂さんを調べ始めるのもおかしなはなしだ。本来ちゃんとした彼女なら、例の元カノのように彼氏の管理は怠らないのだろう。
携帯の画面に既読の文字はない。それを眺めていると手の届かない不安に襲われた。
他に好きな人がいるのではないか。突然別れることになるのではないか。このまま会えなくなるのではないか…
時計を見て私は眠りについた。明日こそは観音坂さんに聞けると信じて。
翌朝、また昨日のようにキョロキョロと観音坂さんを探す。
起きてすぐ連絡がないか確認したのだがやはり既読はつかず、結局まだ確認がとれずじまいだった。そして、辺りを見回しても観音坂さんは見当たらない。まさか、また有給休暇?観音坂さんの行方が分からなすぎて、私は普段なら絶対にしない行動をとったのだ。
周りにおはようと笑顔を振り撒く彼女を無理矢理捕まえ、自動販売機の前に連れ去る。驚いた様子の彼女がなんですかと首をかしげる。
「観音坂さん何処にいるのか知ってるでしょ?」
まるで脅すように言ってしまう。しかしそんな事気にしてはいない彼女がまたいつもの笑顔で知ってますよと言う。
「今日は朝から外回りみたいですよ?まだ連絡とれてないんですか?」
私は苛立ちに任せて返す。
「どうして貴女は連絡がとれるの?別れてないって言うのもどういうことなの?」
もう苛立ちに嫉妬に分からなすぎることに混乱していた。彼女はふと笑顔を止めた。その顔は昨日も突然でた彼女のきっと裏の顔。そうだ、いつだって女子には裏があるものだったのだ。
「澤田先輩、独歩くん独歩くんうっざい。」
ぞわっとした。何度も苛ついたあの声がワントーン低く響く。目の前にいるあの子が発した声だよね?と疑う。
彼女は珍しく苛立ちを露にして続ける。
「どうして私にきくの?おかしいよね?別れたんでしょとか普通に聞いてくるあたりマジ無理。これだけ言えばわかるでしょ?別れてない!別れてなんかないから!」
叫ぶ彼女に周りの視線が刺さり、彼女はハッと声を抑えた。
「身辺調査とかしないで、ほんとうざいから」
そう言い残しさっさと自分の席に戻っていくその背中を見つめて口をあけて突っ立っているしかなかった。
彼女が怒りに任せて私に言った言葉は本物だろう。しかし途中彼女が彼女自身に言い聞かせているような気もしたのだ。
暫く佇んで、仕事へと戻った。
噂話は回るのが早いもので、昼休み隣の同僚が
「観音坂さんの元カノちゃんがゆうかにシャウト事件ってほんと?」
といってきた。シャウト事件ってなんでそんな小見出しがついたのかは知らないが内容としてはあながち間違いではない。
うーんまぁと言葉を濁してみたが、既にこの噂が回っていると思うとぞっとした。
ほんとなんだーとさほど興味無さそうに横で笑っている同僚が、椅子をクルっとまわしながらいう。
「あの子と喧嘩とかやめなよー、観音坂さんが気にするよー…ってもあの人今日ずっと外回りだけどね」
そうなのだ。今日も観音坂さんは会社に来ない。連絡も相変わらずで私は不安が募るだけだった。
彼女の周りを捜査するのは、彼女が傷つく行為だったと知って止めた。そして彼女にも話かける気にはならず、事実というものが本当に分からなくなっていた。
2日間で疑問が増えただけで、なにも解決にはなっていない。
しかし、観音坂さんに会えない限り今はもう解決の手段が無かった。課長にさりげなく観音坂さんの営業先を聞いたが、営業先を聞いただけではやはり分からない。聞いて思ったのはふーんあの神宮司寂雷先生の病院かぁくらいだ。女性情報など入る訳もない。
なにも分からないまま帰宅するのだ。
昨日以上に不安な状態でまたベッドの上で携帯とにらめっこをする。
何度も愛し合ったこの場所も今は加わって私に不安を煽る。ベッドに入るとどうしてだか浮気のことよりも会えない切なさに襲われるのだ。
しかし考えることは今日も変わらず意味がわからなかった彼女と営業先のこと。そりゃあ、主に疑うのはそこなのだ。他に考えることなんて持ち合わせていない。本当になにも聞かされていないのだ。
やはり同僚の話を真に受け過ぎなのだろうか。これではただの重い人なのではないだろうか…観音坂さんではないけれど、ネガティブモードに突入しそうになった。
その時だった。家のチャイムが鳴る。
こんな時間にと思わず驚き跳ねる。そして携帯をおいてインターホンを繋いだ。
「はい…」
少し無言ののちのんびりと答えたその声に私はマイクを切らずにドアを開けにいった。
「観音坂さん!」
飛び出た私を見て少し驚いたようだがすぐに表情が和らぐ。
「飛び出るほどかよ…いや、いいけど」
2日間考えすぎで随分長いこと会えなかった気がしてくる。連絡も途絶えていた彼が目の前にいる。聞きたいこともたくさんある。それでも最初の行動はどちらともなくぎゅうっと抱き締め合うことだった。
そしていつも道理に中に招き入れる。ようやく私の疑問が解決するかもしれない。
久々の熱は少し安心するそんな焚き火のような暖かさだった。
