本編
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社会人1年目、そろそろ仕事を覚え職場の人間関係も分かって来た頃に初めて大きなミスをした。課長に呼び出されその事に気付いた時は、頭の血液がサーっと引いていくのが分かるほどショックだった。
どうしよう…どうしよう…
身動きもとれず、そのままの状態でパニックになり焦り始める私に課長はまず言うことがあるのではないかね?と言った。そりゃもちろん謝らなくてはいけない。
「すみません…」
恐怖に震えながら謝罪の言葉を絞り出す。
幸運なことに私のミスは早い段階で気付いたということでなんとかなったらしい。
しかし、ミスも怒られることも初めての私にはショックが大きかった。
このミスはうまくカバーしてくれる人が居たからよかったものの、気づかないままだったら…という怖さとこれからの不安でいっぱいいっぱいになってしまう。
自分の席に戻りショックに浸っていると、今度は先輩である観音坂さんが課長に呼び出されて行った。普段から呼ばれてはすみませんすみませんと連呼する彼だが恐怖や不安などないのだろうか…そんな事を考えたが、そろそろ切り替えて今日のノルマを終わらせなくてはならない。
よし、ミスは二度としない!仕事するぞ!
午後8時、ノルマが終わりなんとか定時で上がることができた。スマホを見ると彼氏から家でまってるという連絡がきている。
彼氏はこうやって週何度か家にきて待っていてくれる。夕飯を作ってくれていたりと結構良い彼氏だった。
ちなみに今日の夕飯は?
そうラインすると即既読がつき
オムライス
と返ってきた。今日はオムライス。オムライスは私の好物だった。思わず口元が緩む。
早く帰ろうと会社を出ると外回りから帰ったらしい観音坂さんとすれ違う。
さっきまで怒られてて今度は外回りしてたなんて、先輩も大変だなぁと思う。
そういや、定時で上がってんの見たことないや…
私が残業してるときもいつもいる。やっぱり日々のミスの多さからなのだろうと勝手に決めつけて家路についた。
帰ると連絡どうり彼氏が既に私の家に上がっていた。おかえり、オムライス出来てるよと疲れきった私の前に出来立てのオムライスを出す。いただきますと言って食べる。
「おいしー!」
私より女子力高いのは最早確実だろうと思う。私の帰宅時間に合わせて夕飯を作り終えるのも、既にお風呂を入れてくれてるのも…もう主婦になるがいいよ。私のね。
最高な彼氏を捕まえたなぁと思う。
その夜は私の今日の出来事を聞いてくれる。ミスをしたこと、怒られてショックだったこと、彼はうんうんと聞いて次はミスしないように頑張れと言ってくれるのだ。
これだけで嫌な1日は最高へと変わる。
彼が帰り、私は布団に入る。早く寝ないと明日も朝早い。目を閉じるとすぐに眠れてしまうのだった。
今日もまた仕事。昨日のミスのペナルティが既に私の机に置かれていた。
うわ、最悪この量こなすの?
今日は久々の残業確定だろう。鬱々と仕事を始める。しかし、ペナルティの書類を見てみると私の仕事はほとんどなかった。大量にある書類はパラパラ確認して時々パソコンに打ち込むだけですぐに終わりそうだった。
随分やることないな…思ったより早く帰れるのかも…
その後デスクワークのノルマも終わり、外回りが終われば本日の仕事終了だった。
ラッキーと荷物を持って外回りへ向かおうと、立ち上がる。
あれ、今日観音坂さん休みなんだ。
いつも残業の彼がいない。珍しいわけではなかったが、なんとなく気になって近くの同僚に聞くとどうやら有給休暇をとっているらしい。
ふうん、まあ特に用もないからいいんだけどね。
私は外回りへと出た。
外回りの営業はスムーズに終えることができた。前回と前々回は耳の悪いおっちゃんが相手で何度も何度も説明したりと大変だったが、幸い今回はおっちゃんでなく若いお兄ちゃんが出てくれた。
今日は結構ツいてるかもしれない。
ふんふんと鼻歌を奏でながら帰ろうとするが、ふと今日は家に彼氏が来ていない事を思い出す。
自分でつくんの面倒だな…どっかで食べて帰ろうかな…
そう考えると私は駅の方へと行き先を変えた。
何を食べようか、焼き鳥、パスタ、海鮮、お蕎麦…うん、焼き鳥にしよう!
焼き鳥屋に入ってももの塩とタレを4本ずつと生ビールをとりあえずと頼む。
待つてる間に携帯をいじるがやることもないのでパズルゲームをして待つ。何気に暇つぶしになってオススメのゲームだった。
そのうち生ビールと焼き鳥が来てスマホをしまった。生ビールを飲む。今週の疲れがとれるみたいに喉を洗いながし、焼き鳥をひょいと口に入れた。塩味がとても染みて美味しい。
「あれ…君…」
ふと背後から声をかけられる。ふりかえると肩に酔いつぶれたおっさんを担いでいる観音坂さんがいた。
「うちの会社の…」
澤田…だったよな?…と軽く首をかしげられる。
今まで一度だって話したこと無かったのに、そもそも私の名前すら覚えていないと思っていた。こんなところで見かけても声かけてくるなんて。
「今晩は、先輩は有給とって飲みですか?」
少し嫌みな言い方になってしまう。普段からミス多いそれなのに有給とって飲んでいたなんてそりゃ少し引いてしまう。
「え、いや違…」
担がれたおっさんが身動ぎをする。随分飲んだのかなこの人。でもこの人どこかで見たことあるような…そう思って顔を覗きこむと、私の営業先のおっちゃんだった。
「え…?」
確かに今日居なかったけど、なんでこの人観音坂さんと飲んでんの?
「ちょっとごめん」
そう言って観音坂さんはおっちゃんを連れて外へ出る。
疑問がいきなり多過ぎた。するとおっちゃんをタクシーに詰めたらしい観音坂さんが戻ってくる。
「隣…いい?」
どうぞと言って置いてた荷物をどける。観音坂さんが座る。まさかこんなことになるとは…
観音坂さんも生ビールを頼む。
「さっきの…有給使って飲むっての違うから」
私の嫌みに反抗しに来たのか。私は焼き鳥を食べながら問う
「有給なんですよね?てゆうか、私達話したこともないのによく私を知ってましたね?」
やっぱり嫌みみたいな言い方になってしまう。私は自分の可愛いげの無さに鼻で嗤った。
「まぁ…覚えてないんだろ…いいけど…」
ん?話したことあったのかな?
そう思って思い返す。やはり覚えはない。
「それと今日俺有給とったけどそれは営業先の人に無理矢理連れて行かれてただけだから。」
とりたくて取ってないからと強調してくる。
ああだから今の…私が納得すると、ビールが置かれる。
「あの人、澤田の営業先だろ?」
観音坂さんはビールを一口飲んで、私と同じように焼き鳥を2本頼んだ。
「そうですけど…」
「あれ、去年までは俺の営業先だったから…」
あのおっちゃんとはその時何度か飲みに誘われて断れずに連れて行かれてたそうだ。そのために未だに課長の命令ではあるが飲みに行ってるのだそうだ。
「…そういうことだったんですね……その…嫌みみたいになっちゃってすみません…」
いい加減な人だとばかり思っていたが、もしかしたら滅茶苦茶苦労人なだけではないかと思い始める。
そのまましばらく一緒に飲み、愚痴を聞き合っているうちに、本当にただ苦労してるだけだとわかった。彼はミスばかりなのではなくむしろ他の人のミスや仕事をさせられている。なるほどだから毎度残業をせざるを得ない訳だ…
「…あれ?じゃあこの前の私のミスも?」
観音坂さんは何も言わない。無言は肯定…多分そう言うことなんだろう。とたんに申し訳なくなってくる…
「ごめんなさい!」
さっき嫌みを言ったのも、心のなかでミス多いんだろーなとか思っていたのもここで謝ります!なんかもう本当色々ごめんなさい!
そういう気持ちも込めてあやまる。
「あ、いや、謝らせるつもりは全然無かった…そんな…ミスなんて誰でもあるし…そもそもまだ澤田は新人だし…てか謝らせてしまったのは俺の配慮が足りなかったからだよな…俺のせいだ…君がミスをしたのも俺のせい…ハゲ課長が毎日うるさいのも俺のせい…今日電車が遅れたのも俺のせい…俺のせい…」
なんか困らせてしまった…のか?あわてて私が観音坂さんのせいじゃないですよ!と声をかけ、自分のミスのカバーのお礼を言う。
観音坂さんは落ち着いたのか、目の前におかれた焼き鳥を食べる。私もビールを口にしてからそういえばと観音坂さんに向き直る。
「どうして私を知ってたんですか?」
今まですれ違うことはあっても、声をかけたり挨拶すらもすることはなかった。存在感は自分でも悲しくなるくらい無いし、目立ったことをしたこともない。
それなのにどうして知っていたのだろう…
返答を待っていると、
「…なんで澤田は俺のこと知ってたの?」
逆に聞き返されてしまった。
「私が観音坂さんを知ったのは…その…正直にいうと、やけに謝ってる人がいるなって思ったからですけど…」
それと一番最初に見たときは…
「俺も、入社当初にすっころんでる子がいるなって思ったから。…同じようなもんだな」
入社当初…確かに転んだ。もしかしてその時てを差し出してくれていたのは…
最初から観音坂さんは良い人で、真面目で、断れない性格なんだ。私の決めつけは大間違い、とても申し訳なくなる。
私が観音坂さんを知ったのはやけに謝る人だなと思ったから…それと一番最初に見たときはくっきりした隈はあるものの、なんて綺麗な人だろうと思ったから。
観音坂さんは口の端で軽く笑ってそれじゃあなと去って行った。
どうしよう…どうしよう…
身動きもとれず、そのままの状態でパニックになり焦り始める私に課長はまず言うことがあるのではないかね?と言った。そりゃもちろん謝らなくてはいけない。
「すみません…」
恐怖に震えながら謝罪の言葉を絞り出す。
幸運なことに私のミスは早い段階で気付いたということでなんとかなったらしい。
しかし、ミスも怒られることも初めての私にはショックが大きかった。
このミスはうまくカバーしてくれる人が居たからよかったものの、気づかないままだったら…という怖さとこれからの不安でいっぱいいっぱいになってしまう。
自分の席に戻りショックに浸っていると、今度は先輩である観音坂さんが課長に呼び出されて行った。普段から呼ばれてはすみませんすみませんと連呼する彼だが恐怖や不安などないのだろうか…そんな事を考えたが、そろそろ切り替えて今日のノルマを終わらせなくてはならない。
よし、ミスは二度としない!仕事するぞ!
午後8時、ノルマが終わりなんとか定時で上がることができた。スマホを見ると彼氏から家でまってるという連絡がきている。
彼氏はこうやって週何度か家にきて待っていてくれる。夕飯を作ってくれていたりと結構良い彼氏だった。
ちなみに今日の夕飯は?
そうラインすると即既読がつき
オムライス
と返ってきた。今日はオムライス。オムライスは私の好物だった。思わず口元が緩む。
早く帰ろうと会社を出ると外回りから帰ったらしい観音坂さんとすれ違う。
さっきまで怒られてて今度は外回りしてたなんて、先輩も大変だなぁと思う。
そういや、定時で上がってんの見たことないや…
私が残業してるときもいつもいる。やっぱり日々のミスの多さからなのだろうと勝手に決めつけて家路についた。
帰ると連絡どうり彼氏が既に私の家に上がっていた。おかえり、オムライス出来てるよと疲れきった私の前に出来立てのオムライスを出す。いただきますと言って食べる。
「おいしー!」
私より女子力高いのは最早確実だろうと思う。私の帰宅時間に合わせて夕飯を作り終えるのも、既にお風呂を入れてくれてるのも…もう主婦になるがいいよ。私のね。
最高な彼氏を捕まえたなぁと思う。
その夜は私の今日の出来事を聞いてくれる。ミスをしたこと、怒られてショックだったこと、彼はうんうんと聞いて次はミスしないように頑張れと言ってくれるのだ。
これだけで嫌な1日は最高へと変わる。
彼が帰り、私は布団に入る。早く寝ないと明日も朝早い。目を閉じるとすぐに眠れてしまうのだった。
今日もまた仕事。昨日のミスのペナルティが既に私の机に置かれていた。
うわ、最悪この量こなすの?
今日は久々の残業確定だろう。鬱々と仕事を始める。しかし、ペナルティの書類を見てみると私の仕事はほとんどなかった。大量にある書類はパラパラ確認して時々パソコンに打ち込むだけですぐに終わりそうだった。
随分やることないな…思ったより早く帰れるのかも…
その後デスクワークのノルマも終わり、外回りが終われば本日の仕事終了だった。
ラッキーと荷物を持って外回りへ向かおうと、立ち上がる。
あれ、今日観音坂さん休みなんだ。
いつも残業の彼がいない。珍しいわけではなかったが、なんとなく気になって近くの同僚に聞くとどうやら有給休暇をとっているらしい。
ふうん、まあ特に用もないからいいんだけどね。
私は外回りへと出た。
外回りの営業はスムーズに終えることができた。前回と前々回は耳の悪いおっちゃんが相手で何度も何度も説明したりと大変だったが、幸い今回はおっちゃんでなく若いお兄ちゃんが出てくれた。
今日は結構ツいてるかもしれない。
ふんふんと鼻歌を奏でながら帰ろうとするが、ふと今日は家に彼氏が来ていない事を思い出す。
自分でつくんの面倒だな…どっかで食べて帰ろうかな…
そう考えると私は駅の方へと行き先を変えた。
何を食べようか、焼き鳥、パスタ、海鮮、お蕎麦…うん、焼き鳥にしよう!
焼き鳥屋に入ってももの塩とタレを4本ずつと生ビールをとりあえずと頼む。
待つてる間に携帯をいじるがやることもないのでパズルゲームをして待つ。何気に暇つぶしになってオススメのゲームだった。
そのうち生ビールと焼き鳥が来てスマホをしまった。生ビールを飲む。今週の疲れがとれるみたいに喉を洗いながし、焼き鳥をひょいと口に入れた。塩味がとても染みて美味しい。
「あれ…君…」
ふと背後から声をかけられる。ふりかえると肩に酔いつぶれたおっさんを担いでいる観音坂さんがいた。
「うちの会社の…」
澤田…だったよな?…と軽く首をかしげられる。
今まで一度だって話したこと無かったのに、そもそも私の名前すら覚えていないと思っていた。こんなところで見かけても声かけてくるなんて。
「今晩は、先輩は有給とって飲みですか?」
少し嫌みな言い方になってしまう。普段からミス多いそれなのに有給とって飲んでいたなんてそりゃ少し引いてしまう。
「え、いや違…」
担がれたおっさんが身動ぎをする。随分飲んだのかなこの人。でもこの人どこかで見たことあるような…そう思って顔を覗きこむと、私の営業先のおっちゃんだった。
「え…?」
確かに今日居なかったけど、なんでこの人観音坂さんと飲んでんの?
「ちょっとごめん」
そう言って観音坂さんはおっちゃんを連れて外へ出る。
疑問がいきなり多過ぎた。するとおっちゃんをタクシーに詰めたらしい観音坂さんが戻ってくる。
「隣…いい?」
どうぞと言って置いてた荷物をどける。観音坂さんが座る。まさかこんなことになるとは…
観音坂さんも生ビールを頼む。
「さっきの…有給使って飲むっての違うから」
私の嫌みに反抗しに来たのか。私は焼き鳥を食べながら問う
「有給なんですよね?てゆうか、私達話したこともないのによく私を知ってましたね?」
やっぱり嫌みみたいな言い方になってしまう。私は自分の可愛いげの無さに鼻で嗤った。
「まぁ…覚えてないんだろ…いいけど…」
ん?話したことあったのかな?
そう思って思い返す。やはり覚えはない。
「それと今日俺有給とったけどそれは営業先の人に無理矢理連れて行かれてただけだから。」
とりたくて取ってないからと強調してくる。
ああだから今の…私が納得すると、ビールが置かれる。
「あの人、澤田の営業先だろ?」
観音坂さんはビールを一口飲んで、私と同じように焼き鳥を2本頼んだ。
「そうですけど…」
「あれ、去年までは俺の営業先だったから…」
あのおっちゃんとはその時何度か飲みに誘われて断れずに連れて行かれてたそうだ。そのために未だに課長の命令ではあるが飲みに行ってるのだそうだ。
「…そういうことだったんですね……その…嫌みみたいになっちゃってすみません…」
いい加減な人だとばかり思っていたが、もしかしたら滅茶苦茶苦労人なだけではないかと思い始める。
そのまましばらく一緒に飲み、愚痴を聞き合っているうちに、本当にただ苦労してるだけだとわかった。彼はミスばかりなのではなくむしろ他の人のミスや仕事をさせられている。なるほどだから毎度残業をせざるを得ない訳だ…
「…あれ?じゃあこの前の私のミスも?」
観音坂さんは何も言わない。無言は肯定…多分そう言うことなんだろう。とたんに申し訳なくなってくる…
「ごめんなさい!」
さっき嫌みを言ったのも、心のなかでミス多いんだろーなとか思っていたのもここで謝ります!なんかもう本当色々ごめんなさい!
そういう気持ちも込めてあやまる。
「あ、いや、謝らせるつもりは全然無かった…そんな…ミスなんて誰でもあるし…そもそもまだ澤田は新人だし…てか謝らせてしまったのは俺の配慮が足りなかったからだよな…俺のせいだ…君がミスをしたのも俺のせい…ハゲ課長が毎日うるさいのも俺のせい…今日電車が遅れたのも俺のせい…俺のせい…」
なんか困らせてしまった…のか?あわてて私が観音坂さんのせいじゃないですよ!と声をかけ、自分のミスのカバーのお礼を言う。
観音坂さんは落ち着いたのか、目の前におかれた焼き鳥を食べる。私もビールを口にしてからそういえばと観音坂さんに向き直る。
「どうして私を知ってたんですか?」
今まですれ違うことはあっても、声をかけたり挨拶すらもすることはなかった。存在感は自分でも悲しくなるくらい無いし、目立ったことをしたこともない。
それなのにどうして知っていたのだろう…
返答を待っていると、
「…なんで澤田は俺のこと知ってたの?」
逆に聞き返されてしまった。
「私が観音坂さんを知ったのは…その…正直にいうと、やけに謝ってる人がいるなって思ったからですけど…」
それと一番最初に見たときは…
「俺も、入社当初にすっころんでる子がいるなって思ったから。…同じようなもんだな」
入社当初…確かに転んだ。もしかしてその時てを差し出してくれていたのは…
最初から観音坂さんは良い人で、真面目で、断れない性格なんだ。私の決めつけは大間違い、とても申し訳なくなる。
私が観音坂さんを知ったのはやけに謝る人だなと思ったから…それと一番最初に見たときはくっきりした隈はあるものの、なんて綺麗な人だろうと思ったから。
観音坂さんは口の端で軽く笑ってそれじゃあなと去って行った。
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