ちょこっと千代子
新時代2回目。感想と考察。
2024/06/01 16:46「ウマ娘新時代」、これはきっと「呪い」「絶望」そして「それらを抜けた先にある光」の物語なのだな、と思った。
そもそもウマ娘たちはみんな「別世界の運命」という呪いに縛られているが、ここで登場するウマ娘たちは、みんな自縄自縛で呪われている。皐月賞のタキオン。印象だけを残して消えて行く飛行機雲で表現された彼女は、ポッケに大きな絶望を残し、彼女に「もしタキオンがいたら」「自分はタキオンにずっと勝てない」と呪いを掛けて去っていく。しかし、その呪いはポッケ自らが掛けたものだ。彼女は幻影のタキオンに怯え、振り払うようにがむしゃらにトレーニングをして、しかしダービー以降負け続ける。レースの勝敗ではなく、自分自身に負けてしまう。「ダービーに勝ってほしい」と伝えたフジ。自分もタキオンと同じくポッケに呪いを掛けてしまったと自覚したのは、きっと夏祭りの時だろう。しかし、彼女もまた「もう走れない」「自分の時代はもう終わり」と自身に呪いを掛けていたわけで。けれど、ポッケのダービーでフジは「また走りたくなった」と呪いを解く。フジの走りがポッケの憧れ、走るきっかけになったように、ポッケの走りがフジの憧れになったのだろう。だからこそ、フジはポッケが自縄自縛だと言い当て、勝負服で二人きりのレースをするという荒療治でポッケの呪いを解く。え、フジポケ尊いね……?
前回「描写不足で不満」と書いたカフェとダンツ。ダンツの「タキオンやポッケがいるから平凡な自分は勝てっこない」という自縄自縛を解いたのは、不調の期間が長くても努力を続け、走ることを諦めなかったカフェの「私は負けません 必ず追いついて、追い越します」という夏合宿の言葉だったのでは?と。カフェだけは、5人の中で唯一自縄自縛にならず、カフェだけは、5人の中で唯一自縄自縛にならず、一心不乱に努力し、芽吹く時を虎視眈々と待ち続けていたから。彼女の自分に負けない強さに、ダンツは救われたのではと思う。
そしてタキオン。「もう十分だ」「彼女たちが私の代わりになってくれる」と自身に言い聞かせ、呪っていた彼女。ポッケがタキオンを恐れていたことを素直に認め、それでも諦めず走り続けることを伝えた時、あまりにもポッケはタキオンにとって眩しすぎたんだろうな。だから光に背を向けた。けれど、ポッケの素直な言葉があったからこそ、タキオンは閉ざしていた心を開いて、ジャパンカップを観に行ったんだ。心を開いたから、タキオンは初めて「置いてかないでくれ……」とずっと溜め込んでいた気持ちをこぼしたんだろう。吹っ切れたポッケの全身全霊の走りを見て、「先に行くぜ」という気持ちが伝わって、タキオンは再び走り出す。タキオンの呪いを解いたのはポッケだった。ウマ娘は、結局「走り」じゃないと分かり合えない。不器用な生き物だなぁ。だからこそ、4回しか走らなかった(走れなかった)タキオンはポッケにとって理解不能で恐ろしい相手だったんだな。
そもそもウマ娘たちはみんな「別世界の運命」という呪いに縛られているが、ここで登場するウマ娘たちは、みんな自縄自縛で呪われている。皐月賞のタキオン。印象だけを残して消えて行く飛行機雲で表現された彼女は、ポッケに大きな絶望を残し、彼女に「もしタキオンがいたら」「自分はタキオンにずっと勝てない」と呪いを掛けて去っていく。しかし、その呪いはポッケ自らが掛けたものだ。彼女は幻影のタキオンに怯え、振り払うようにがむしゃらにトレーニングをして、しかしダービー以降負け続ける。レースの勝敗ではなく、自分自身に負けてしまう。「ダービーに勝ってほしい」と伝えたフジ。自分もタキオンと同じくポッケに呪いを掛けてしまったと自覚したのは、きっと夏祭りの時だろう。しかし、彼女もまた「もう走れない」「自分の時代はもう終わり」と自身に呪いを掛けていたわけで。けれど、ポッケのダービーでフジは「また走りたくなった」と呪いを解く。フジの走りがポッケの憧れ、走るきっかけになったように、ポッケの走りがフジの憧れになったのだろう。だからこそ、フジはポッケが自縄自縛だと言い当て、勝負服で二人きりのレースをするという荒療治でポッケの呪いを解く。え、フジポケ尊いね……?
前回「描写不足で不満」と書いたカフェとダンツ。ダンツの「タキオンやポッケがいるから平凡な自分は勝てっこない」という自縄自縛を解いたのは、不調の期間が長くても努力を続け、走ることを諦めなかったカフェの「私は負けません 必ず追いついて、追い越します」という夏合宿の言葉だったのでは?と。カフェだけは、5人の中で唯一自縄自縛にならず、カフェだけは、5人の中で唯一自縄自縛にならず、一心不乱に努力し、芽吹く時を虎視眈々と待ち続けていたから。彼女の自分に負けない強さに、ダンツは救われたのではと思う。
そしてタキオン。「もう十分だ」「彼女たちが私の代わりになってくれる」と自身に言い聞かせ、呪っていた彼女。ポッケがタキオンを恐れていたことを素直に認め、それでも諦めず走り続けることを伝えた時、あまりにもポッケはタキオンにとって眩しすぎたんだろうな。だから光に背を向けた。けれど、ポッケの素直な言葉があったからこそ、タキオンは閉ざしていた心を開いて、ジャパンカップを観に行ったんだ。心を開いたから、タキオンは初めて「置いてかないでくれ……」とずっと溜め込んでいた気持ちをこぼしたんだろう。吹っ切れたポッケの全身全霊の走りを見て、「先に行くぜ」という気持ちが伝わって、タキオンは再び走り出す。タキオンの呪いを解いたのはポッケだった。ウマ娘は、結局「走り」じゃないと分かり合えない。不器用な生き物だなぁ。だからこそ、4回しか走らなかった(走れなかった)タキオンはポッケにとって理解不能で恐ろしい相手だったんだな。
コメント
- 甘楽 (非ログイン)2024/07/15 02:10
コメント失礼いたします
私も映画みました…タキオンがプランBに舵を切ったらこうなるのだろうかと恐怖しました…
皐月賞でほとんど表情が見えなかったのが余りにも辛くて…
ポッケ経由でフジ先輩も、タキオンもダンツもカフェも、走りたい、勝ちたい、という気持ちに拍車がかかるのが激アツ過ぎて…
タキオンがジャパンカップにて観客席で呟いた「勝ってくれ」なのか「待ってくれ」なのかどちらなんだろうって思いながら今日も映画を見てきました…
今週の木曜日まで映画やってるらしいので最後まで彼女達の物語を見続けて号泣してきます。゚( ゚இωஇ゚)゚。
度重なるコメント失礼いたしました[ 返信する ]