ボンゴレ十代目が好きになったのは奴良組のお姫様でした。
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凛が沢田綱吉と持田先輩の2人から盛大な公開告白をされたその日の夜、奴良組では何故か宴会が開かれた。
なんでもない事でも宴と称して騒ぐことが大好きな妖怪たちが宴会を開くのはいつものことなので、今日もまた大人たちが飲みたいがためだけに宴会でも開いてるのだろうと凛は思っていた。
しかし、今日はいつもと少しだけ違った。
いつもは凛は大人たちのつまらない自慢話や4代目を継ぐ気はないのかなどくだらない話をされるのが嫌で宴会には参加しないでいた。
けれど今日は祖父から絶対に宴に参加するようにと命じられてしまったのである。
だから気が乗らないながらも凛は今日の宴会に参加した。
すると凛が姿を見せた瞬間から妖怪たちの話題はすぐに昼間の告白の話へと変わったのである。
「よー、凛。おめぇ、今日人間の男に告られたらしいな。しかも2人!」
「ーーえっ!?なんでひいおじいちゃんがその事知ってるのよ!」
ぬらりひょんは凛の護衛たちから告白事件のことを聞いたのだが、自身に護衛がついていることを知らない凛は何故ぬらりひょんがその事を知っているのかと驚く。
ぬらりひょんは悪どい笑みを浮かべながらニヤリと口角を釣り上げる。
「じいちゃんの情報網を舐めちゃいけねぇよ?」
「えー、怖っ!」
「で、どっちが本命なんだい?」
「どっちも違う!そもそも本命とかいないし!」
「まあ、そんじょそこらの男じゃ凛には釣り合わねぇわな。」
「そういう訳じゃないけど……」
ぬらりひょんの言葉に凛は少しだけ口ごもる。
別に理想が高すぎるとかそんなつもりはないのだ。
持田先輩は女性に対してかなりチャラい感じがして苦手だし、沢田くんは優しくて悪い人ではないと思うが頼りなさげで好みではない。
今までの人生で異性から告白されたことは何度もあった。
けれどそんな凛も、恋に恋する可愛らしい女の子としての理想があったのである。
凛には理想の恋があった。いつか自分がピンチの時に颯爽と助けに来てくれるような、そんな頼りになるかっこいい男の子と添い遂げたい。
幼い頃から父の背中を見てきた。父の百鬼夜行は力強く、大きく、何者にも負けないようなそんな安心感のある揺るぎない信念のような力があった。
凛がまだ幼い頃、敵対する組に攫われたことがあった。
怖くて怖くて、とても心細かったのを覚えている。
そんな凛の前に父はすぐに駆けつけてくれて、颯爽と敵を薙ぎ払って助け出してくれたのだ。
そのかっこいい父の背中は凛の目に強く強く焼き付き、いつしか凛の理想の異性は父のような自分を守ってくれるそんな男となっていた。
「凛は珱姫によく似て美人だからモテるのはしょうがねぇ。……が、付き合う男はワシみたいないい男にしておけよ?ガハハ!」
「もう、ひいおじいちゃんたら!」
「可愛い曾孫をそんじょそこらの男になんか簡単にやれんわい!」
ひいおじいちゃんはそんな冗談なのか本気なのなよく分からない言葉を言って笑う。
珱姫……私はひいおばあちゃんによく似てるらしい。
昔、京都一と謳われた程の絶世の美女だったという。
そんなひいおばあちゃんに似ているなんてとても嬉しいけれど、似ているのはそれだけではないらしい。
私には生まれつき誰かの怪我や病気を癒す力があった。
それも珱姫……ひいおばあちゃんから受け継がれた力らしい。
私は妖怪になれない代わりに人間としてひいおばあちゃんの特殊な力を受け継いだのだろうか。
この力のお陰で助けられたことは多かったけれど、同時に妖怪たちからも狙われるらしいこの力は、無闇に人に話すなと固く言われている。
私からしてみれば、正直治癒の力よりも妖怪としての力が欲しかった。
そうすればお父さんたちの役にもっと立てたのに……
人間として生きると決めたのだって、自分が妖怪にはなれないと諦めたからだ。
私はもう12歳。妖怪としてはもう少しで成人である。
それなのに生まれてから一度も妖怪化できた事のない私にはきっと、妖怪としての素質はないのだろう。
私はふぅと小さくため息をつくと、気乗りしない明日の決闘のことを考えて憂鬱になった。
(明日、学校行きたくないなぁ〜……)
そんな事を願っても、明日は嫌でもやってくる訳で……
凛はその日、最悪な気持ちで登校した。
いつもは楽しくてしょうがない学校が、こんなに嫌な気持ちになるのは全部持田先輩のせいだ。後は少しだけ沢田くんも関わってる。
本当にどうしてこんな大事になってしまったんだろうか……
「凛ちゃん大丈夫?」
「京子ちゃん……うん、なんとか……」
「学校中で噂になってるわよ。」
「マジかぁ〜〜」
教室に来ると、京子ちゃんと花ちゃんがすぐに声をかけてくれた。
2人とも心配してくれてるのだろう、不安そうにしている。
私は花ちゃんの言葉に頭を抱えてしまう。
本当に学校中で噂になっているようで、クラスメイトのみんなはもちろん、他所のクラスの子達まで私のことを見に来ている。
遠目からひそひそと噂にされ、気分が悪い。
ああ、もう……本当に帰りたい。
居心地の悪い気持ちで教室で大人しくしていると、遅刻スレスレで沢田くんが登校してきた。
「沢田くんの登場でーす!」
クラスメイトの男子の1人が高らかにそう声を張り上げる。
噂の的になっている主役が揃ったことで、周りが期待と興奮で益々ざわついた。
みんな退屈しのぎになると楽しんでいるのだろう。当事者でなければ関係ないとお祭り騒ぎのみんなに嫌気がさす。
ーーそれにしても意外だ。てっきり沢田くんは学校をサボると思っていた。
私の中での沢田くんは争い事を嫌い、嫌なことからは逃げてしまうそんなイメージだった。
でも沢田くんは嫌そうながらもちゃんと登校して来たことに驚いた。
正直ちょっとだけ見直した。私だって今日は学校を休もうかと悩んだのに、沢田くんはちゃんと逃げずに来てくれたのだ。
私の中での沢田くんの勝手なイメージを変えなければ失礼だなと感じて反省した。
「よー!パンツ男!」
「へんたーい!」
「ちょっと!」
みんなから酷い言葉を投げかけられて、沢田くんは白目をむいていた。
勇気を出して学校に登校して来てくれた沢田くんになんて言葉をかけるんだ。
流石に言い過ぎだと文句を言いかけたその時、沢田くんは耐えられなかったのか、身を翻して逃げようとした。
けれどクラスの男子たちが目の前に立ちはだかり、通せんぼをする。
「!?」
「おっと、帰るのは早いぜ。」
「道場で持田先輩がお待ちかねだ!」
そう言うと男子たちは沢田くんを胴上げしてえっさほいさと連れて行ってしまった。
それを見ていた周りのギャラリーたちも面白そうだと道場に向かい始める。
「ほら、あんたも行くよ!」
「えっ!?ちょっと花ちゃん!」
私は花ちゃんに手首を掴まれて椅子から立たされると、みんなと一緒に道場に連れて行こうとする。
なんだか大事になったなとため息をつくと、観念して歩き出した。
なんでもない事でも宴と称して騒ぐことが大好きな妖怪たちが宴会を開くのはいつものことなので、今日もまた大人たちが飲みたいがためだけに宴会でも開いてるのだろうと凛は思っていた。
しかし、今日はいつもと少しだけ違った。
いつもは凛は大人たちのつまらない自慢話や4代目を継ぐ気はないのかなどくだらない話をされるのが嫌で宴会には参加しないでいた。
けれど今日は祖父から絶対に宴に参加するようにと命じられてしまったのである。
だから気が乗らないながらも凛は今日の宴会に参加した。
すると凛が姿を見せた瞬間から妖怪たちの話題はすぐに昼間の告白の話へと変わったのである。
「よー、凛。おめぇ、今日人間の男に告られたらしいな。しかも2人!」
「ーーえっ!?なんでひいおじいちゃんがその事知ってるのよ!」
ぬらりひょんは凛の護衛たちから告白事件のことを聞いたのだが、自身に護衛がついていることを知らない凛は何故ぬらりひょんがその事を知っているのかと驚く。
ぬらりひょんは悪どい笑みを浮かべながらニヤリと口角を釣り上げる。
「じいちゃんの情報網を舐めちゃいけねぇよ?」
「えー、怖っ!」
「で、どっちが本命なんだい?」
「どっちも違う!そもそも本命とかいないし!」
「まあ、そんじょそこらの男じゃ凛には釣り合わねぇわな。」
「そういう訳じゃないけど……」
ぬらりひょんの言葉に凛は少しだけ口ごもる。
別に理想が高すぎるとかそんなつもりはないのだ。
持田先輩は女性に対してかなりチャラい感じがして苦手だし、沢田くんは優しくて悪い人ではないと思うが頼りなさげで好みではない。
今までの人生で異性から告白されたことは何度もあった。
けれどそんな凛も、恋に恋する可愛らしい女の子としての理想があったのである。
凛には理想の恋があった。いつか自分がピンチの時に颯爽と助けに来てくれるような、そんな頼りになるかっこいい男の子と添い遂げたい。
幼い頃から父の背中を見てきた。父の百鬼夜行は力強く、大きく、何者にも負けないようなそんな安心感のある揺るぎない信念のような力があった。
凛がまだ幼い頃、敵対する組に攫われたことがあった。
怖くて怖くて、とても心細かったのを覚えている。
そんな凛の前に父はすぐに駆けつけてくれて、颯爽と敵を薙ぎ払って助け出してくれたのだ。
そのかっこいい父の背中は凛の目に強く強く焼き付き、いつしか凛の理想の異性は父のような自分を守ってくれるそんな男となっていた。
「凛は珱姫によく似て美人だからモテるのはしょうがねぇ。……が、付き合う男はワシみたいないい男にしておけよ?ガハハ!」
「もう、ひいおじいちゃんたら!」
「可愛い曾孫をそんじょそこらの男になんか簡単にやれんわい!」
ひいおじいちゃんはそんな冗談なのか本気なのなよく分からない言葉を言って笑う。
珱姫……私はひいおばあちゃんによく似てるらしい。
昔、京都一と謳われた程の絶世の美女だったという。
そんなひいおばあちゃんに似ているなんてとても嬉しいけれど、似ているのはそれだけではないらしい。
私には生まれつき誰かの怪我や病気を癒す力があった。
それも珱姫……ひいおばあちゃんから受け継がれた力らしい。
私は妖怪になれない代わりに人間としてひいおばあちゃんの特殊な力を受け継いだのだろうか。
この力のお陰で助けられたことは多かったけれど、同時に妖怪たちからも狙われるらしいこの力は、無闇に人に話すなと固く言われている。
私からしてみれば、正直治癒の力よりも妖怪としての力が欲しかった。
そうすればお父さんたちの役にもっと立てたのに……
人間として生きると決めたのだって、自分が妖怪にはなれないと諦めたからだ。
私はもう12歳。妖怪としてはもう少しで成人である。
それなのに生まれてから一度も妖怪化できた事のない私にはきっと、妖怪としての素質はないのだろう。
私はふぅと小さくため息をつくと、気乗りしない明日の決闘のことを考えて憂鬱になった。
(明日、学校行きたくないなぁ〜……)
そんな事を願っても、明日は嫌でもやってくる訳で……
凛はその日、最悪な気持ちで登校した。
いつもは楽しくてしょうがない学校が、こんなに嫌な気持ちになるのは全部持田先輩のせいだ。後は少しだけ沢田くんも関わってる。
本当にどうしてこんな大事になってしまったんだろうか……
「凛ちゃん大丈夫?」
「京子ちゃん……うん、なんとか……」
「学校中で噂になってるわよ。」
「マジかぁ〜〜」
教室に来ると、京子ちゃんと花ちゃんがすぐに声をかけてくれた。
2人とも心配してくれてるのだろう、不安そうにしている。
私は花ちゃんの言葉に頭を抱えてしまう。
本当に学校中で噂になっているようで、クラスメイトのみんなはもちろん、他所のクラスの子達まで私のことを見に来ている。
遠目からひそひそと噂にされ、気分が悪い。
ああ、もう……本当に帰りたい。
居心地の悪い気持ちで教室で大人しくしていると、遅刻スレスレで沢田くんが登校してきた。
「沢田くんの登場でーす!」
クラスメイトの男子の1人が高らかにそう声を張り上げる。
噂の的になっている主役が揃ったことで、周りが期待と興奮で益々ざわついた。
みんな退屈しのぎになると楽しんでいるのだろう。当事者でなければ関係ないとお祭り騒ぎのみんなに嫌気がさす。
ーーそれにしても意外だ。てっきり沢田くんは学校をサボると思っていた。
私の中での沢田くんは争い事を嫌い、嫌なことからは逃げてしまうそんなイメージだった。
でも沢田くんは嫌そうながらもちゃんと登校して来たことに驚いた。
正直ちょっとだけ見直した。私だって今日は学校を休もうかと悩んだのに、沢田くんはちゃんと逃げずに来てくれたのだ。
私の中での沢田くんの勝手なイメージを変えなければ失礼だなと感じて反省した。
「よー!パンツ男!」
「へんたーい!」
「ちょっと!」
みんなから酷い言葉を投げかけられて、沢田くんは白目をむいていた。
勇気を出して学校に登校して来てくれた沢田くんになんて言葉をかけるんだ。
流石に言い過ぎだと文句を言いかけたその時、沢田くんは耐えられなかったのか、身を翻して逃げようとした。
けれどクラスの男子たちが目の前に立ちはだかり、通せんぼをする。
「!?」
「おっと、帰るのは早いぜ。」
「道場で持田先輩がお待ちかねだ!」
そう言うと男子たちは沢田くんを胴上げしてえっさほいさと連れて行ってしまった。
それを見ていた周りのギャラリーたちも面白そうだと道場に向かい始める。
「ほら、あんたも行くよ!」
「えっ!?ちょっと花ちゃん!」
私は花ちゃんに手首を掴まれて椅子から立たされると、みんなと一緒に道場に連れて行こうとする。
なんだか大事になったなとため息をつくと、観念して歩き出した。