鬼滅の刃
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
・我妻善逸がピカチュウ
・擬人化あり
*******
「わぁあぁあーーー!!無理無理無理ーー!!」
ここはとある森の中。一人の少女の絶叫が辺りに響き渡る。
少女は一匹のリングマに追いかけられていた。
木の実を取りに一人で森に入ったばっかりに、迂闊にもリングマの縄張りに入ってしまったのが運の尽きだった。
「グマぁーー!!」
「わきゃーー!!死ぬ死ぬぅーー!!」
バキバキと木を薙ぎ倒しながら追い掛けてくるリングマは、縄張りに侵入されてしまった怒りからか、ものすごく凶暴になっていた。
どこまでも追いかけてこようとする気迫で少女、名前を追い回す。
ここまで必死に逃げてきたが、手持ちボケモンのいない、トレーナーでもない名前ではこのリングマをどうすることもできなかった。
やがて名前にも限界がやってくる。息も絶え絶えになりながらヘロヘロになるまで走ってきたが、本気でヤバイ。
「も、もう……ダメ……」
ヘロヘロになりながら、等々名前は地面にへたり込んでしまう。
そこにすかさず追いついたリングマが鋭い爪で名前に襲いかかってきた。
「グマーー!!」
「ギャァーー!!」
「ピカピカピカチューー!!」
名前が思わず悲鳴を上げたその時、バリバリと稲妻が迸る音がした。
何処からともなく現れた1匹のピカチュウが、稲妻を身体に纏ってリングマに突進してきたのだ。
「ボルテッカー」電気タイプの大技の一つ。
それをまともにくらってしまったリングマは、目を回して地面に倒れ込んだ。
「……へ?」
「ピカ?(――あれ?)」
目の前で起きた出来事をぼかんと間抜けにも口を開けたまま茫然と見ていると、助けてくれたらしいピカチュウがふらりと動いた。
そのピカチュウはなんと鼻提灯を出しながら眠っていたのだ。
そしてパチンと風船の割れるような音を立てて鼻提灯が割れると、ピカチュウは不思議そうに首を傾げたのだ。
「ビカビカ?(あれ?俺何してたんだっけ?)」
「……ピカチュウ?」
「ピカ?(……へ?)」
それが名前と、後に彼女の手持ちとなり、善逸とニックネームを与えられたピカチュウとの出会いであった。
**********
「なんてことがあったよね~」
「ピカピカチュウ(俺、全く覚えてないんだけど……)」
「あっ、善逸!あんまりこっちに来ないで。」
「……」
善逸が名前の傍に寄ろうとすると、すかさず手で制する名前。
それに善逸は不満そうに目を細めた。
この少女、名前はトレーナーのくせにポケモンに触れないのである。
「お願いだから、半径3mは離れててくれる?」
「……いい加減ちょっとはポケモンに慣れてくれない?」
「無理!」
「即答!?」
いつの間にか善逸は人の姿になっていた。
実はこのピカチュウ。人間に変身できるのである。
善逸はボルテッカーという一つの技しか使えない代わりに、何故か人間に変身できるのである。
そしてそれは、ポケモンに触れない名前にとっては好都合な能力であった。
「うう、善逸はもうずっとその姿でいればいいよ。」
「無理だって!!人間に変身するピカチュウなんて普通に変だし、知られたら研究とかされちゃんでしょ!?俺嫌だよ!!」
「えー」
「えーじゃないよ!!」
「だって、バトルとかしたくないし、そもそもトレーナーになんてなりたくなかったし。」
「じゃあなんでトレーナーになったのさ!?」
「だーかーらー!旅が好きなの!でも旅をするならポケモンを連れてないと危ないからって……そしたら運良く人間に変身できる善逸会えた!もうこれって運命だよね!」
「えっ、まっ、まあ……そうだね。」
名前がにっこりと笑うと、善逸はほんのりと頬を赤く染め、テレテレと恥ずかしそうにもじもじとしながらそう言った。
「私、善逸に会えて本当に良かったよぉ~!」
「えっ、お、俺も……その……」
「ポケモンは嫌いじゃないけど、何でかこう……生理的に触るのは無理なんだよね。鳥肌が立っちゃう。」
「……」
「でも善逸となら旅ができるよ。ピカチュウの姿は無理だけど、人の姿の時は平気だし、善逸のお陰で旅ができる。いつもありがとう!」
「名前……」
「えへへ、なんかこうやって改めてお礼を言うのって、すごく照れくさいね。」
にっこりと善逸に照れながらお礼を言うと、善逸は感動したように目を潤ませた。
そして何を思ったのか、がっちりと名前の手を両手で包み込むように握り締めた。
「名前!」
「ふえ?」
名前の手を握り締めたまま、善逸が真剣な眼差しで名前を見つめてくる。
そして心なしかフガフガと鼻息を荒くして興奮しているようだった。
その眼差しをきょとんと不思議そうに見つめ返す名前。
「お、おおおお、俺と結婚して!!」
「…………へ?」
どうやら二人の関係はポケモンとトレーナーのままでは終わりそうにないらしい。
この二人の物語の続きはいつかまた、どこかで。
・擬人化あり
*******
「わぁあぁあーーー!!無理無理無理ーー!!」
ここはとある森の中。一人の少女の絶叫が辺りに響き渡る。
少女は一匹のリングマに追いかけられていた。
木の実を取りに一人で森に入ったばっかりに、迂闊にもリングマの縄張りに入ってしまったのが運の尽きだった。
「グマぁーー!!」
「わきゃーー!!死ぬ死ぬぅーー!!」
バキバキと木を薙ぎ倒しながら追い掛けてくるリングマは、縄張りに侵入されてしまった怒りからか、ものすごく凶暴になっていた。
どこまでも追いかけてこようとする気迫で少女、名前を追い回す。
ここまで必死に逃げてきたが、手持ちボケモンのいない、トレーナーでもない名前ではこのリングマをどうすることもできなかった。
やがて名前にも限界がやってくる。息も絶え絶えになりながらヘロヘロになるまで走ってきたが、本気でヤバイ。
「も、もう……ダメ……」
ヘロヘロになりながら、等々名前は地面にへたり込んでしまう。
そこにすかさず追いついたリングマが鋭い爪で名前に襲いかかってきた。
「グマーー!!」
「ギャァーー!!」
「ピカピカピカチューー!!」
名前が思わず悲鳴を上げたその時、バリバリと稲妻が迸る音がした。
何処からともなく現れた1匹のピカチュウが、稲妻を身体に纏ってリングマに突進してきたのだ。
「ボルテッカー」電気タイプの大技の一つ。
それをまともにくらってしまったリングマは、目を回して地面に倒れ込んだ。
「……へ?」
「ピカ?(――あれ?)」
目の前で起きた出来事をぼかんと間抜けにも口を開けたまま茫然と見ていると、助けてくれたらしいピカチュウがふらりと動いた。
そのピカチュウはなんと鼻提灯を出しながら眠っていたのだ。
そしてパチンと風船の割れるような音を立てて鼻提灯が割れると、ピカチュウは不思議そうに首を傾げたのだ。
「ビカビカ?(あれ?俺何してたんだっけ?)」
「……ピカチュウ?」
「ピカ?(……へ?)」
それが名前と、後に彼女の手持ちとなり、善逸とニックネームを与えられたピカチュウとの出会いであった。
**********
「なんてことがあったよね~」
「ピカピカチュウ(俺、全く覚えてないんだけど……)」
「あっ、善逸!あんまりこっちに来ないで。」
「……」
善逸が名前の傍に寄ろうとすると、すかさず手で制する名前。
それに善逸は不満そうに目を細めた。
この少女、名前はトレーナーのくせにポケモンに触れないのである。
「お願いだから、半径3mは離れててくれる?」
「……いい加減ちょっとはポケモンに慣れてくれない?」
「無理!」
「即答!?」
いつの間にか善逸は人の姿になっていた。
実はこのピカチュウ。人間に変身できるのである。
善逸はボルテッカーという一つの技しか使えない代わりに、何故か人間に変身できるのである。
そしてそれは、ポケモンに触れない名前にとっては好都合な能力であった。
「うう、善逸はもうずっとその姿でいればいいよ。」
「無理だって!!人間に変身するピカチュウなんて普通に変だし、知られたら研究とかされちゃんでしょ!?俺嫌だよ!!」
「えー」
「えーじゃないよ!!」
「だって、バトルとかしたくないし、そもそもトレーナーになんてなりたくなかったし。」
「じゃあなんでトレーナーになったのさ!?」
「だーかーらー!旅が好きなの!でも旅をするならポケモンを連れてないと危ないからって……そしたら運良く人間に変身できる善逸会えた!もうこれって運命だよね!」
「えっ、まっ、まあ……そうだね。」
名前がにっこりと笑うと、善逸はほんのりと頬を赤く染め、テレテレと恥ずかしそうにもじもじとしながらそう言った。
「私、善逸に会えて本当に良かったよぉ~!」
「えっ、お、俺も……その……」
「ポケモンは嫌いじゃないけど、何でかこう……生理的に触るのは無理なんだよね。鳥肌が立っちゃう。」
「……」
「でも善逸となら旅ができるよ。ピカチュウの姿は無理だけど、人の姿の時は平気だし、善逸のお陰で旅ができる。いつもありがとう!」
「名前……」
「えへへ、なんかこうやって改めてお礼を言うのって、すごく照れくさいね。」
にっこりと善逸に照れながらお礼を言うと、善逸は感動したように目を潤ませた。
そして何を思ったのか、がっちりと名前の手を両手で包み込むように握り締めた。
「名前!」
「ふえ?」
名前の手を握り締めたまま、善逸が真剣な眼差しで名前を見つめてくる。
そして心なしかフガフガと鼻息を荒くして興奮しているようだった。
その眼差しをきょとんと不思議そうに見つめ返す名前。
「お、おおおお、俺と結婚して!!」
「…………へ?」
どうやら二人の関係はポケモンとトレーナーのままでは終わりそうにないらしい。
この二人の物語の続きはいつかまた、どこかで。