最終選別~柱合会議まで
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「カァァーーッ!!休息!!休息!!負傷ニツキ、完治スルマデ休息シロ!!」
「えっ?休んでいいのか?俺、今回怪我したまま鬼と戦ったけど……」
「ソレハソレ。コレハコレダ!」
「そ、そうなのか?」
炭治郎が突然の休息を言い渡されたことに戸惑っていると、屋敷の門を開けて一人のお婆さんが出てきた。
「あっ、夜分に申し訳ありません。」
「お化けっ……お化けだ!!」
「こらっ!!」
「鬼狩り様でございますね。どうぞ……」
善逸がとても失礼なことを言っても、お婆さんは気にせずに丁寧に頭を下げて炭治郎たちを歓迎してくれた。
炭治郎たちが案内された屋敷は、まるで旅館のように広い立派なお屋敷だった。
「まずはお風呂をご用意しましたので、ゆっくりと疲れを取ってくださいませ。その間にお食事とお布団を用意しておきます。」
「あっ、ありがとうございます。」
「では……」
風呂場へと案内された炭治郎たちは、お婆さんこと、ひささんに言われた通りに戦いで汚れた体を清めるのも兼ねて、ゆっくりとお風呂に入ることにした。
折れた肋が痛くて辛かったが、それでもこうしてゆっくりと休ませてもらえるのはとても有り難かった。
漸く一息つける場所に連れてこられて、炭治郎は安堵から無意識に息を吐き出した。
「――ふう。やっと身体を休められる……」
「そうだな。俺もう身体中が痛くて死にそうだよ!!どっかの猪のせいで!!」
「ああっ!?なんか文句あんのかてめぇ!!」
「大有りだよ!!」
「風呂場で騒ぐな!……それよりも、この家は何なんだろう。どうして俺たちにここまで良くしてくれるんだ?」
「――それは此処が藤の花の家紋だからだよ。」
「「!!」」
炭治郎が何気なく呟いた一人言に返事を返してきた人物がいて、三人は驚いて声のした方を見た。
するとそこには素っ裸で腰に手拭いを巻いた清隆が立っていたのだ。
意外な人物の登場に、炭治郎は驚いたように、けれどどこか嬉しそうに彼の名を呼んだ。
「清隆!久しぶりだな!どうしてお前がここに?」
「――誰?炭治郎の知り合い?」
「おう誰だてめぇは!!」
「俺は信濃清隆。階級は丁。お前たちの先輩だ!」
「因みに小羽のお兄さんだ。」
「何ィィ!!それを早く言えよぉ!!」
炭治郎の一言に激しく反応したのは善逸だった。
善逸は清隆が小羽の兄と分かるや否や、さっきまでの警戒する態度をコロッと変えて、ヘラヘラと頼りない笑みを浮かべてへりくだった態度で接してきたのだ。
「お、お兄さん?いやお義兄さん?初めまして。俺は我妻善逸って言います。小羽ちゃんには最終選別でとてもお世話になって……」
「……ああ、小羽からお前の話は聞いてるよ。色々とな!!」
「ヒェッ!!何でそんな般若みたいな顔するんだよぉ!!」
善逸にギロリと鋭い視線を向ける清隆の顔は、まるで般若のように恐ろしい形相になっていた。
「小羽に求婚したそうだな!!殺す!!その上小羽に求婚しておいて他の女共にまで求婚しまくっていたとは……許さん!!お前はここで殺すっっ!!」
「ヒェェーーー!!!何で知ってるんだよォ!!たた、炭治郎助けてェ!!」
「人に助けを求めるな!!そんな情けない奴に可愛い妹はやらん!!」
「ギャアァァァーーー!!!!」
「清隆落ち着いてくれーー!!」
そんな感じですっかり頭に血が上った清隆を炭治郎がなんとか宥め、四人で大人しくお風呂に入ることになった。
「――それで清隆、お前は何で此処にいるんだ?それにさっき藤の花の家紋がどうのって……」
「ん?……ああ。門のところに藤の花の家紋があっただろ。あの家紋を持つ家は鬼狩りに命を救われた一族であり、鬼狩りであれば無償で尽くしてくれるんだ。任務で負傷したり、泊まる所が無い時に利用させてもらってる家なんだよ。」
「へぇ~、そうだったのか。通りで……それじゃあ清隆も任務でここに立ち寄ったのか?」
「……まあ、そんなところだ。小羽も一緒に来てるぞ。」
「何だってェェーーーーー!!!!!」
「うわぁっ!善逸静かにしろ!」
「ばっかやろう!!それを早く言えよ!!こうしちゃいられない!!小羽ちゃぁ~~ん!!」
「おい待てコラ!!妹に近付くな!!」
「あーもう!!いい加減にしろーー!!」
「……騒がしい連中だな。」
昼間の自分の暴走ぶりを棚に上げて、伊之助は一人だけ静かにお風呂を満喫したのであった。
そうして四人が騒々しい入浴を済ませると、ひささんに部屋へと案内された。
そこに居たのは……
「――あっ。おかえりなさい。随分とゆっくりしてきたんだね。」
のんびりとお茶を啜る小羽がいたのであった。
「えっ?休んでいいのか?俺、今回怪我したまま鬼と戦ったけど……」
「ソレハソレ。コレハコレダ!」
「そ、そうなのか?」
炭治郎が突然の休息を言い渡されたことに戸惑っていると、屋敷の門を開けて一人のお婆さんが出てきた。
「あっ、夜分に申し訳ありません。」
「お化けっ……お化けだ!!」
「こらっ!!」
「鬼狩り様でございますね。どうぞ……」
善逸がとても失礼なことを言っても、お婆さんは気にせずに丁寧に頭を下げて炭治郎たちを歓迎してくれた。
炭治郎たちが案内された屋敷は、まるで旅館のように広い立派なお屋敷だった。
「まずはお風呂をご用意しましたので、ゆっくりと疲れを取ってくださいませ。その間にお食事とお布団を用意しておきます。」
「あっ、ありがとうございます。」
「では……」
風呂場へと案内された炭治郎たちは、お婆さんこと、ひささんに言われた通りに戦いで汚れた体を清めるのも兼ねて、ゆっくりとお風呂に入ることにした。
折れた肋が痛くて辛かったが、それでもこうしてゆっくりと休ませてもらえるのはとても有り難かった。
漸く一息つける場所に連れてこられて、炭治郎は安堵から無意識に息を吐き出した。
「――ふう。やっと身体を休められる……」
「そうだな。俺もう身体中が痛くて死にそうだよ!!どっかの猪のせいで!!」
「ああっ!?なんか文句あんのかてめぇ!!」
「大有りだよ!!」
「風呂場で騒ぐな!……それよりも、この家は何なんだろう。どうして俺たちにここまで良くしてくれるんだ?」
「――それは此処が藤の花の家紋だからだよ。」
「「!!」」
炭治郎が何気なく呟いた一人言に返事を返してきた人物がいて、三人は驚いて声のした方を見た。
するとそこには素っ裸で腰に手拭いを巻いた清隆が立っていたのだ。
意外な人物の登場に、炭治郎は驚いたように、けれどどこか嬉しそうに彼の名を呼んだ。
「清隆!久しぶりだな!どうしてお前がここに?」
「――誰?炭治郎の知り合い?」
「おう誰だてめぇは!!」
「俺は信濃清隆。階級は丁。お前たちの先輩だ!」
「因みに小羽のお兄さんだ。」
「何ィィ!!それを早く言えよぉ!!」
炭治郎の一言に激しく反応したのは善逸だった。
善逸は清隆が小羽の兄と分かるや否や、さっきまでの警戒する態度をコロッと変えて、ヘラヘラと頼りない笑みを浮かべてへりくだった態度で接してきたのだ。
「お、お兄さん?いやお義兄さん?初めまして。俺は我妻善逸って言います。小羽ちゃんには最終選別でとてもお世話になって……」
「……ああ、小羽からお前の話は聞いてるよ。色々とな!!」
「ヒェッ!!何でそんな般若みたいな顔するんだよぉ!!」
善逸にギロリと鋭い視線を向ける清隆の顔は、まるで般若のように恐ろしい形相になっていた。
「小羽に求婚したそうだな!!殺す!!その上小羽に求婚しておいて他の女共にまで求婚しまくっていたとは……許さん!!お前はここで殺すっっ!!」
「ヒェェーーー!!!何で知ってるんだよォ!!たた、炭治郎助けてェ!!」
「人に助けを求めるな!!そんな情けない奴に可愛い妹はやらん!!」
「ギャアァァァーーー!!!!」
「清隆落ち着いてくれーー!!」
そんな感じですっかり頭に血が上った清隆を炭治郎がなんとか宥め、四人で大人しくお風呂に入ることになった。
「――それで清隆、お前は何で此処にいるんだ?それにさっき藤の花の家紋がどうのって……」
「ん?……ああ。門のところに藤の花の家紋があっただろ。あの家紋を持つ家は鬼狩りに命を救われた一族であり、鬼狩りであれば無償で尽くしてくれるんだ。任務で負傷したり、泊まる所が無い時に利用させてもらってる家なんだよ。」
「へぇ~、そうだったのか。通りで……それじゃあ清隆も任務でここに立ち寄ったのか?」
「……まあ、そんなところだ。小羽も一緒に来てるぞ。」
「何だってェェーーーーー!!!!!」
「うわぁっ!善逸静かにしろ!」
「ばっかやろう!!それを早く言えよ!!こうしちゃいられない!!小羽ちゃぁ~~ん!!」
「おい待てコラ!!妹に近付くな!!」
「あーもう!!いい加減にしろーー!!」
「……騒がしい連中だな。」
昼間の自分の暴走ぶりを棚に上げて、伊之助は一人だけ静かにお風呂を満喫したのであった。
そうして四人が騒々しい入浴を済ませると、ひささんに部屋へと案内された。
そこに居たのは……
「――あっ。おかえりなさい。随分とゆっくりしてきたんだね。」
のんびりとお茶を啜る小羽がいたのであった。