第9章「温泉旅行編」
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カタ……カタカタ……
「……?」
漸く眠りについた彩乃だったが、微かに聞こえてくる物音に目を覚ましてしまった。
不思議に思って物音のする方を見ると、例の押し入れの戸が微かに開いてるのに気付いた。
(押し入れが開いてる……ちゃんと閉めた筈なのに……)
カタカタ……カタタ……
ごとんっ!
(!、壺の蓋が開いた!?)
壺の蓋が開いた瞬間、瘴気が壺から溢れ出してきた。
ざわりと肌がピリピリするような嫌な感じに、彩乃は慌てて隣で眠る氷麗を起こそうと動いた。
「つ、氷麗ちゃ……!」
「はい。起きてますよ彩乃さん。」
「あっ!」
彼女も押し入れから漏れ出る瘴気で目を覚ましたのだろう。
彩乃が起こす前に既に氷麗は目を覚まし、警戒しているのかいつの間にか雪女の姿に戻っていた。
「私、リクオ君と名取さんを起こしてくるね。ほら先生!いつまで寝てるの!」
ぺしぺし
「……む?何だぁ?もう朝ごはんかぁ?」
「寝惚けてないでほら行くよ!」
「??」
寝起きで事情が分からない先生を連れて彩乃は居間で眠るリクオと、隣の部屋で眠る名取を起こしに行った。
*****
「……この中にある壺から瘴気が漏れ出てたんだね?」
「たぶん。……何かが落ちる音と同時に嫌な気配が流れて出てきたんです。」
「――よし、開けてみよう。」
ガラッ!
名取が慎重に押し入れの戸を開けると、そこにはやはり蓋が開いた壺があった。
「……こんな所にあったのか。」
「……え?」
「空っぽだね。それとも何か入っていたのが逃げたのかな。」
「!?、私、下の階を見てきます!行くよ先生!」
名取の言葉に思い当たることがある彩乃は、慌ててロビーに向かって走って行った。
「あっ!待ってください彩乃さん!」
「僕達も行くよ、氷麗!」
「はい!」
「……」
彩乃とニャンコ先生の後を追いかけるリクオと氷麗。
一人部屋に残された名取は、何かを考えるように真剣な顔をしていた。
「……?」
漸く眠りについた彩乃だったが、微かに聞こえてくる物音に目を覚ましてしまった。
不思議に思って物音のする方を見ると、例の押し入れの戸が微かに開いてるのに気付いた。
(押し入れが開いてる……ちゃんと閉めた筈なのに……)
カタカタ……カタタ……
ごとんっ!
(!、壺の蓋が開いた!?)
壺の蓋が開いた瞬間、瘴気が壺から溢れ出してきた。
ざわりと肌がピリピリするような嫌な感じに、彩乃は慌てて隣で眠る氷麗を起こそうと動いた。
「つ、氷麗ちゃ……!」
「はい。起きてますよ彩乃さん。」
「あっ!」
彼女も押し入れから漏れ出る瘴気で目を覚ましたのだろう。
彩乃が起こす前に既に氷麗は目を覚まし、警戒しているのかいつの間にか雪女の姿に戻っていた。
「私、リクオ君と名取さんを起こしてくるね。ほら先生!いつまで寝てるの!」
ぺしぺし
「……む?何だぁ?もう朝ごはんかぁ?」
「寝惚けてないでほら行くよ!」
「??」
寝起きで事情が分からない先生を連れて彩乃は居間で眠るリクオと、隣の部屋で眠る名取を起こしに行った。
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「……この中にある壺から瘴気が漏れ出てたんだね?」
「たぶん。……何かが落ちる音と同時に嫌な気配が流れて出てきたんです。」
「――よし、開けてみよう。」
ガラッ!
名取が慎重に押し入れの戸を開けると、そこにはやはり蓋が開いた壺があった。
「……こんな所にあったのか。」
「……え?」
「空っぽだね。それとも何か入っていたのが逃げたのかな。」
「!?、私、下の階を見てきます!行くよ先生!」
名取の言葉に思い当たることがある彩乃は、慌ててロビーに向かって走って行った。
「あっ!待ってください彩乃さん!」
「僕達も行くよ、氷麗!」
「はい!」
「……」
彩乃とニャンコ先生の後を追いかけるリクオと氷麗。
一人部屋に残された名取は、何かを考えるように真剣な顔をしていた。