第9章「温泉旅行編」
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「――黙っていれば良かったのかな。休養のつもりで誘ってくれたのに……」
「彩乃、一応友人帳は気を付けろよ。」
「うん、ちゃんと肌身離さず持ち歩いてるよ。」
そう言って友人帳を鞄から取り出す彩乃。
「……また、友人帳狙いの妖でもいるのかな……」
(だとしたら、私のせいで名取さんを巻き込んでしまうことになる。)
「……そういえば友人帳のこと、名取さんに話してないんだよねぇ」
「話すな。横取りされる。」
「名取さんはそんなことしないよ!」
「そんなこと言って、打ち明けたとしてもお前のことだ。その後どうせ友人帳目当てで構ってくれるんじゃないかとウジウジ悩むに決まってる。」
「……確かに。」
「ネガティブな奴め。」
「……はあ。」
そんな話をしながら彩乃とニャンコ先生は自室に戻ってきた。
ため息をつきながら襖を開けると、彩乃が帰ってきたことに気付いたリクオと氷麗が出迎えてくれた。
「おかえりなさい、以外に早く戻ってきたんですね。」
「そういえば名取さんは?」
「あっ、うん。実はね……」
彩乃は先程見た人の体のようなもののことを話した。
二人共彩乃の見間違いかもしれない話を真剣に聞いてくれた。
「……成る程、私達が部屋に戻っている間にそんなことが……」
「氷麗、ロビーにいた時、何か妖気は感じた?」
「いいえ、特には……」
カタン
三人と一匹で話し合っていると、部屋の押し入れから微かに物音が聞こえた。
カタ、カタカタ……カタン……
「……何の音だろ?鼠でもいるのかな?」
「えっ!?私鼠嫌いです!」
「僕が開けるよ。」
押し入れの中から小さな物音が聞こえるので、リクオが中を確認しようとそっと戸を開けた。
「……これは……」
「壺?」
中を覗くと、布団と一緒に大きな壺が入れられていた。
あまりにも不自然な為、三人と一匹は警戒しながら壺を見つめる。
「……何でこんな物が押し入れに?」
「この壺、蓋に何か切れかかった紙が貼ってある。」
「――何だか嫌な感じがします。」
「そういえば丁度この下あたりだったな。」
「……ん?」
「お前が見たと言う……人の体がぶら下がっていた場所さ。」
「「……」」
ニャンコ先生の言葉に、三人はまさかと顔を見合わせる。
「彩乃、一応友人帳は気を付けろよ。」
「うん、ちゃんと肌身離さず持ち歩いてるよ。」
そう言って友人帳を鞄から取り出す彩乃。
「……また、友人帳狙いの妖でもいるのかな……」
(だとしたら、私のせいで名取さんを巻き込んでしまうことになる。)
「……そういえば友人帳のこと、名取さんに話してないんだよねぇ」
「話すな。横取りされる。」
「名取さんはそんなことしないよ!」
「そんなこと言って、打ち明けたとしてもお前のことだ。その後どうせ友人帳目当てで構ってくれるんじゃないかとウジウジ悩むに決まってる。」
「……確かに。」
「ネガティブな奴め。」
「……はあ。」
そんな話をしながら彩乃とニャンコ先生は自室に戻ってきた。
ため息をつきながら襖を開けると、彩乃が帰ってきたことに気付いたリクオと氷麗が出迎えてくれた。
「おかえりなさい、以外に早く戻ってきたんですね。」
「そういえば名取さんは?」
「あっ、うん。実はね……」
彩乃は先程見た人の体のようなもののことを話した。
二人共彩乃の見間違いかもしれない話を真剣に聞いてくれた。
「……成る程、私達が部屋に戻っている間にそんなことが……」
「氷麗、ロビーにいた時、何か妖気は感じた?」
「いいえ、特には……」
カタン
三人と一匹で話し合っていると、部屋の押し入れから微かに物音が聞こえた。
カタ、カタカタ……カタン……
「……何の音だろ?鼠でもいるのかな?」
「えっ!?私鼠嫌いです!」
「僕が開けるよ。」
押し入れの中から小さな物音が聞こえるので、リクオが中を確認しようとそっと戸を開けた。
「……これは……」
「壺?」
中を覗くと、布団と一緒に大きな壺が入れられていた。
あまりにも不自然な為、三人と一匹は警戒しながら壺を見つめる。
「……何でこんな物が押し入れに?」
「この壺、蓋に何か切れかかった紙が貼ってある。」
「――何だか嫌な感じがします。」
「そういえば丁度この下あたりだったな。」
「……ん?」
「お前が見たと言う……人の体がぶら下がっていた場所さ。」
「「……」」
ニャンコ先生の言葉に、三人はまさかと顔を見合わせる。