第6章「牛鬼編」
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「……っ」
ズキズキと身体中に走る痛みに、牛頭丸は目を覚ます。
「俺は……」
痛みで上手く動かない体をゆっくりと起こすと、ふと体に違和感を覚えた。
戦いの最中に乱れたのか、何故かはだけている着物の中を覗くと、リクオに刀で斬られた胸元から腹にかけて丁寧に包帯が巻かれていた。
(手当てされてる?いったい、誰が……)
馬頭丸だろうか?
いや、もしあいつが手当てしたのだとすれば側に居る筈だし、声もかけずにいなくなる訳がない。
だとすればいったい誰が……
牛頭丸は考えを巡らせるが、仲間以外で自分を助けてくれるような者に心当たりがなかった。
「……まさか……あいつか?」
ふと、茶髪の長い髪の少女が脳裏にちらついて、牛頭丸は目を細めた。
「……くっそ!!」
だんっ!!
ギリリと歯を噛み締めて、悔しげに拳を近くにある木に打ち付ける牛頭丸。
(負けた……負けた負けた負けた!!人間の血が混じった半端者に!!しかも、レイコの孫に助けられたのか!?)
リクオに負けた悔しさと、人間の娘に助けられたという事実に、自分が情けなくて、惨めに感じた。
ふつふつと胸に沸き上がってくる感情は怒りだ。
「……これで勝ったと思うなよ。奴良リクオ……俺はもっと強くなってやる!!」
自分があまりにも情けなくて、牛頭丸は決意した。
もっともっと強くなり、今度こそリクオを倒すと……
そして……巻かれた包帯を見つめながら、牛頭丸は小さく吐息を漏らした。
「……そういや、あいつの名前……なんだったっけな……」
今度会ったら、何故自分を助けたのか文句を言ってやろう。
そう思いながら、牛頭丸は牛鬼の元へ向かうべく腰を上げたのだった。
ズキズキと身体中に走る痛みに、牛頭丸は目を覚ます。
「俺は……」
痛みで上手く動かない体をゆっくりと起こすと、ふと体に違和感を覚えた。
戦いの最中に乱れたのか、何故かはだけている着物の中を覗くと、リクオに刀で斬られた胸元から腹にかけて丁寧に包帯が巻かれていた。
(手当てされてる?いったい、誰が……)
馬頭丸だろうか?
いや、もしあいつが手当てしたのだとすれば側に居る筈だし、声もかけずにいなくなる訳がない。
だとすればいったい誰が……
牛頭丸は考えを巡らせるが、仲間以外で自分を助けてくれるような者に心当たりがなかった。
「……まさか……あいつか?」
ふと、茶髪の長い髪の少女が脳裏にちらついて、牛頭丸は目を細めた。
「……くっそ!!」
だんっ!!
ギリリと歯を噛み締めて、悔しげに拳を近くにある木に打ち付ける牛頭丸。
(負けた……負けた負けた負けた!!人間の血が混じった半端者に!!しかも、レイコの孫に助けられたのか!?)
リクオに負けた悔しさと、人間の娘に助けられたという事実に、自分が情けなくて、惨めに感じた。
ふつふつと胸に沸き上がってくる感情は怒りだ。
「……これで勝ったと思うなよ。奴良リクオ……俺はもっと強くなってやる!!」
自分があまりにも情けなくて、牛頭丸は決意した。
もっともっと強くなり、今度こそリクオを倒すと……
そして……巻かれた包帯を見つめながら、牛頭丸は小さく吐息を漏らした。
「……そういや、あいつの名前……なんだったっけな……」
今度会ったら、何故自分を助けたのか文句を言ってやろう。
そう思いながら、牛頭丸は牛鬼の元へ向かうべく腰を上げたのだった。