第17章「的場編」
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「――そっか。リクオくんたちも妖の襲われた目撃情報を探っていたらこの森に来たんだね。」
「うん。ここ最近妖怪が無差別に襲われて血を抜かれるって事件が多発してるから、気になって調べてたんだ。そしたらこの森で偶然彩乃ちゃんたちと会って……」
「成る程、奴良組も的場のことを追っているとなれば話は早いね。良かったらお互いの情報を交換しないか?」
「名取さん?」
突然の名取からの申し出に、リクオは意外そうに名取を見つめる。
「情報交換……ですか?」
「ああ。僕等は的場の情報を知る限り教える。だから君も知っていることを全て教えるんだ。」
「リクオ様、こんな祓い屋の申し出など受ける必要はありません!」
「氷麗……」
名取をまったく信用していない氷麗は彼を警戒して睨み付ける。
氷麗の言葉にリクオは一瞬迷ったが、少しだけ考える素振りを見せると、まっすぐに名取を見つめた。
「わかりました。その話受けます。」
「リクオ様!?でも……!」
「雪女。リクオ様を信じているなら口出しするな。」
「だけど首無!……うう~……」
「交渉成立だね。」
氷麗は最後まで名取を警戒してリクオを止めようとしたが、首無に止められて渋々黙った。
そんな氷麗と首無のやり取りにも構わず、名取は清々しいほど爽やかな笑顔で微笑んだのだった。
「この辺を調べてみたんだけど、ほら、こうして僕と奴良くんの調べた妖が襲われた場所を地図に繋げていくと……」
「あっ、繋ぐと線になりますね。」
「そうなんだ。西から東へ向かって襲っているんだ。それで僕等はそのスタート地点になった辺りに行ってみようと思う。」
「――僕等も行きます。首無は屋敷に戻って情報を集めておいて。」
「わかりました。雪女、リクオ様を頼んだぞ。」
「ええ!」
こうして、彩乃と名取、ニャンコ先生にカゲロウに加え、リクオと氷麗も同行することになったのだった。
「うん。ここ最近妖怪が無差別に襲われて血を抜かれるって事件が多発してるから、気になって調べてたんだ。そしたらこの森で偶然彩乃ちゃんたちと会って……」
「成る程、奴良組も的場のことを追っているとなれば話は早いね。良かったらお互いの情報を交換しないか?」
「名取さん?」
突然の名取からの申し出に、リクオは意外そうに名取を見つめる。
「情報交換……ですか?」
「ああ。僕等は的場の情報を知る限り教える。だから君も知っていることを全て教えるんだ。」
「リクオ様、こんな祓い屋の申し出など受ける必要はありません!」
「氷麗……」
名取をまったく信用していない氷麗は彼を警戒して睨み付ける。
氷麗の言葉にリクオは一瞬迷ったが、少しだけ考える素振りを見せると、まっすぐに名取を見つめた。
「わかりました。その話受けます。」
「リクオ様!?でも……!」
「雪女。リクオ様を信じているなら口出しするな。」
「だけど首無!……うう~……」
「交渉成立だね。」
氷麗は最後まで名取を警戒してリクオを止めようとしたが、首無に止められて渋々黙った。
そんな氷麗と首無のやり取りにも構わず、名取は清々しいほど爽やかな笑顔で微笑んだのだった。
「この辺を調べてみたんだけど、ほら、こうして僕と奴良くんの調べた妖が襲われた場所を地図に繋げていくと……」
「あっ、繋ぐと線になりますね。」
「そうなんだ。西から東へ向かって襲っているんだ。それで僕等はそのスタート地点になった辺りに行ってみようと思う。」
「――僕等も行きます。首無は屋敷に戻って情報を集めておいて。」
「わかりました。雪女、リクオ様を頼んだぞ。」
「ええ!」
こうして、彩乃と名取、ニャンコ先生にカゲロウに加え、リクオと氷麗も同行することになったのだった。