第12章「月分祭編」
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体調が良くなった彩乃は、数日後に名取と再会した。
「やあ彩乃。もう体はいいのかい?」
「ええ、お陰様で。」
「あれから三隅の妖達は豊月神の祠を守っていくことにしたようだ。」
「柊。……そっか。良かった。」
「主様は神祓いもせずあの事態を収めたことで図らずも祓い屋での名声がまた一つ上がったぞ。」
「えっ」
「ちゃっかりしてるな若造。」
「ははは、お陰様でね。」
きらきらと爽やかな笑顔で涼しげに微笑む名取に、彩乃は苦笑する。
「――でも、名取さんが来てくれて良かったです。あの時、私だけじゃきっとやり遂げることはかなわなかったと思う。一人じゃ、きっと出来なかったです。」
「――そうだね、彩乃。そうだね。」
「名取さんや柊。それに……花開院さん達がいてくれたから、今回のことは上手くいったんだと思うんです。誰一人、欠けてもきっと駄目だった。だから……ありがとうございました、名取さん。」
「それは私の台詞だよ。」
「ふふ、じゃあお互い様ですね。」
クスクスと互いに笑い合う名取と彩乃。
(――たまには、私から名取さんに会いに行こう。)
相変わらず考え方や行動の違いに戸惑うことがあるけど、違うからこそ。
補い合っていけることもある気がした。
「やあ彩乃。もう体はいいのかい?」
「ええ、お陰様で。」
「あれから三隅の妖達は豊月神の祠を守っていくことにしたようだ。」
「柊。……そっか。良かった。」
「主様は神祓いもせずあの事態を収めたことで図らずも祓い屋での名声がまた一つ上がったぞ。」
「えっ」
「ちゃっかりしてるな若造。」
「ははは、お陰様でね。」
きらきらと爽やかな笑顔で涼しげに微笑む名取に、彩乃は苦笑する。
「――でも、名取さんが来てくれて良かったです。あの時、私だけじゃきっとやり遂げることはかなわなかったと思う。一人じゃ、きっと出来なかったです。」
「――そうだね、彩乃。そうだね。」
「名取さんや柊。それに……花開院さん達がいてくれたから、今回のことは上手くいったんだと思うんです。誰一人、欠けてもきっと駄目だった。だから……ありがとうございました、名取さん。」
「それは私の台詞だよ。」
「ふふ、じゃあお互い様ですね。」
クスクスと互いに笑い合う名取と彩乃。
(――たまには、私から名取さんに会いに行こう。)
相変わらず考え方や行動の違いに戸惑うことがあるけど、違うからこそ。
補い合っていけることもある気がした。