sweet revenge
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「ごめんなさい!!
ハウレスの気持ちを弄ぼうとか、そういう気はなかったんだ。
でも、ハウレスを傷つけちゃったよね。
本当にごめん。」
ハウレスは主人である俺の前で、理想的な執事でありたいと思ってくれていたんだ。
「主様…。」
「俺、ハウレスの気持ちに気付いてて…、最初はどうしたらいいか分からなかったけど。
完璧なハウレスじゃなくてもいいというか、執事として澄ました顔以外の表情もたくさん見たくなってきて、
ハウレスが他の執事や貴族達と恋人になるとこを想像したら、すごく嫌だって思ったんだ。」
何故そこで他の執事や貴族達が出てくるのか。
少しズレた思考に、思わず口角が上がる。
さっきまで胸の内をぐるぐると掻き乱していた泣きたくなる程の複雑な感情は、主様の言葉に洗われて穏やかになっていった。
執事でありながら主人に好意を寄せるなんて…、まさか自分がそうなるとは思っても見なかった。
認められない感情だと思い隠し通すと決めたけれど、自分の気持ちを抑えるのがこんなにも苦しいとは思わなかった。
主様の目には涙が滲んでいる。
「俺、ハウレスのことが…。」
言い終わる前に、そっと抱き締めて口付ける。
きっと不器用な口付けになってしまったけれど、等身大の俺でいいのだと主様が言ってくれたから。
好きになったのが主様で良かった。
主様が好意を抱いてくれたのが、俺で良かった。
「俺も、好きです…ちとせ様。」
振り払ってしまった手を大切に握りながら告げると、主様の顔は茹でダコのように赤くなっていた。