sweet revenge
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「主人になった、ちとせ 月城です。
よろしくお願いします。」
漫画とかでよく見る、ボンッ!という効果音と共に茹でダコのように顔が赤くなる演出。
それが今まさに、目の前で行われたのだ。
思い過ごしや自意識過剰の類ではない。
今この場にいる皆が『あぁ、恋に落ちちゃったんだな』と、少し気の毒な思いでその男を見守っていた。
「主様、ティータイムのお菓子と紅茶をお持ちしました。」
そう言って自室の俺のテーブルに優雅な所作で紅茶を置いてくれたのは、ハウレス・クリフォード、今日の俺の担当執事だ。
そして彼こそが主人である俺に、いわゆる一目惚れをしてくれた男なのである。
性別が…とか言うのは今の時代に合わないので割愛するとして、どうしてよりによってこんな平凡な男を?というのと、格好良くて完璧なハウレスがどうして俺を?という気持ちが強かった。
この二つは似て非なるものだと思う。
「美味しいよ、ハウレス。ありがとう。」
俺の言葉に、にこりと執事らしい笑みを浮かべる。
今でこそハウレスはこのようなスマートな態度をとっているけれど、最初の頃は会うだけで顔を赤くしてたいへんだったのだ。
さっきまで執事達と話していたお前はどこに行った?という感じで居たたまれない。
その反応を見たボスキがチャンスとばかりに面白がったので、ますます気の毒だった(俺がボスキでもそうする)。