お花に水をあげましょう
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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アモンと付き合い始めて数ヶ月が経った。
屋敷に帰って来たときに庭にいるアモンに合図を送るのは習慣と化しているが、なんだか最近アモンに避けられている気がする。
この間アモンが担当執事だったときも仕事が忙しいと言っていたし、その前もグロバナー家にルカスとナックの付き添いで出掛けて疲れていると言われ、ゆっくり会えなかった。
キスだって一週間もしていない。
ベリアンにそれとなく聞いてみたが、皆の仕事を積極的に手伝っているのは本当らしい。
最近トレーニングも真面目に頑張っていると言うし、良いことではあるのだけど…。
足りない、圧倒的にアモンが足りない。
潤いが…、潤いがない。
いくら忙しいとは言え時間を作って会いに来てくれても良いのに。
二人きりでなければアモンに触れることもできないし、俺の心は枯渇している。
それとも、嫌になったのだろうか?俺と付き合うのが。
「主様…その、何だ。
ササクレみたいになってるぞ。」
上手いこと言うなぁ、ボスキは。
乾燥して少しトゲトゲしちゃってるよね。
顔にも態度にも出ちゃってるのかな…。
「ごめん、ボスキ。」
「いや、別にいいんだけどよ…。珍しいな、あんたにしては。」
天使狩りを終えたばかりの俺は担当執事のボスキと一緒に自室へと帰って来たところだった。
部屋に戻るとボスキがいることも気に留めず、立派な衣装を来たままベッドにダイブした。
「そんなにアモンと会えないのが寂しいのか?」
「そうなんだよね、アモンとーって、……ゔうえぇえー!?」
「ん?…ああ、わりぃな。でも皆知ってると思うぞ。」
「み、みんな…!?」
「アモンが担当のときだけムーを1階の執事部屋に預けてるだろ。何言ってんだ、今さら。」
他に良い方法が浮かばなかったのだが、…やはり不自然だったのか。
ムーは普段と違う場所でのお泊まりに楽しそうにしていたけれど。
しかし皆に知られているとなると、公認!?
いや、黙認されている。
主と執事は恋愛禁止ではないのかな?
ベリアンやハウレスはどう思っているのだろう。
「まぁ落ち着けよ、主様。
アモンが仕事を頑張ってるのもトレーニングしているのも、全て主様のためだ。
分かってるだろ、それくらい。
今はアモンのことを信じて待っていてくれ。」
本当に、良いこと言うなあ。ボスキは。
アモンもボスキのことを慕っているし、何だかお兄様みたいだ。
お兄様って呼んだら嫌がるんだろうなぁ…お兄様って何だよ、とか言って。