一日でも多く
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
少し遅めの朝食が終わる頃、ベリアンは各部屋の室長に執事の食堂へ集まってもらっていた。
室長を選出してはいるが、遠征に行くメンバーを決めるときは玄関に皆で集まるので、室長同士で集まることは殆どない。
せいぜい軽い伝達を頼むくらいだ。
今日わざわざ集まってもらっているのは確認事項があるからだが、それ自体も数分で終わるだろう。
ベリアンとルカスは朝に弱く、朝食も執事の中では遅く取っている。
他の執事達も本格的に仕事を始める前に話をした方がいいと思ったのだ。
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
主様が皆と平等にコミュニケーションを取りたいとのことで、担当執事を一日ずつ交代で行いたいと思うのですが、いかがでしょうか?」
「主様の希望ならば、構いません。」
「ふふ、相変わらず主様は優しいね。」
「私も主様の言うことなら問題ないよ。」
食堂にはハウレスとルカス、ミヤジがいた。
1階の室長は招集をかけたベリアン本人だ。
ルカスとミヤジは同じ空間にいるのが気まずいと分かっているので、なるべく手短に終わらせたいと思っていたが、問題はなさそうだ。
「皆さん、ありがとうございます。
私は今まで主様のお世話をさせて貰っていたので、明日から担当執事をロノくんにお願いしようと思っています。
明後日はバスティンくんと…1階の執事が一通り担当したら2階、3階と順番に担当していき、最後に地下の皆さんにお願いしたいと考えています。
各部屋の順番はそれぞれで決めて頂いて構いません。いかがでしょうか?」
「はい。問題ありません、ベリアンさん。」
「3階の執事もそれで構わないよ。」
「ミヤジさんはいかがでしょう?
順番としては地下の皆さんから順に担当するという方法もありますが。」
「いや、うちにはラトくんがいるからね…。
最初の頃に担当執事になるより、様子を見た方がいいと思うよ。」
「分かりました。皆さん、問題なさそうですね。
では早速、明日から…。」
「ちょっと待って下さ〜い!!」
思わぬ待ったが掛かる。
声がした方を見ると、ムーが息を切らし立っていた。
「どうして主様の担当執事を決める会議に僕が呼ばれてないんですか!
僕だって主様の立派な執事です!」
「ム、ムーちゃん…。」
「僕も担当執事に入れるべきです〜っ!」