あなただけみつめてる
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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ボクの主様は綺麗で優しくて格好良くて、凛々しくて繊細で健気で、笑顔がと〜っても素敵!
こんなに素敵な主様、世界中探しても他にいないって思う!
前にルカス様が、自分が仕える人が心から素敵だと思えるのは幸せなことだと言っていたけれど、本当にその通りだと思う。
大好きな主様のためなら何だってできる。
主様と一緒にいられるなら何だってする。
ボクが誰よりも一番、
ずっと見てたから…。
知ってるよ、主様がローズくんと付き合ってること。
ローズくんがうまくやったんだよね。
主様が弱ってるところにつけ込んで、主様と付き合えるように上手く誘導したんだよね。
主様と執事の関係上、遠慮していた人は他にもいると思うのに、…本当ローズくんってずるいなぁ。
主様、もしボクの方が先に気持ちを伝えていたら…ボクも主様とお付き合いできたかもしれないの?
今隣で笑っているのは、ボクだったかもしれないの?
ねぇ。答えてよ、主様…。
でも知ってるよ、ず〜っと見てるから。
今、主様が幸せだってこと。
ボクが一番、誰よりも見てたから…。
「ラムリくん、ちょっと離れてもらえるかな?
今日中に調合したい薬があるんだけど…。」
「…、ルカス様っ、ごめんなさい。
今日だけっ、きょうだけ……ごめ、なさい…。」
治療室にいるルカスの背中にラムリは顔を埋めていた。
もう長いことその態勢で動かないが、度々漏れる嗚咽と背中の感触で泣いていることはすぐに分かった。
仕方ないなぁとルカスは呟いて、今日だけだとラムリに念を押す。
今だけは大好きな人の背中を借りて、泣かせて欲しい。
主様には元気な姿を見せたいから。
また明日、笑って主様に会いたいから。
「ラムリくん…、キミは本当に優しい子だね。」
薬の調合は明日の午前中、空き時間に終わらせれば何とかなるだろう。
ルカスは背中を独占するラムリが気が済むまで泣き終わったら、彼の為に良いワインを開けてあげようと思った。