bitter-sweet
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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どれくらい眠っていたのだろうか。
治療室の白い天井が目に入った。
まだ体のあちこちが痛む。
ベッドの脇には椅子に座りながら目を瞑るボスキさんの姿があった。
ここで眠らなくても、自分の部屋に戻って休めばいいのに…この人は意外なところで律儀なのだ。
起こさないようにベッドから静かに起き上がるつもりだったが、特に痛む場所があり思わず声が出た。
「ふわぁ〜あ、…なんだアモン起きたのか。」
「ボスキさん、起こしてしまったっすね…ごめんなさいっす。
…主人様はどうしたんすか?」
「舞踏会に行った。ルカスさんに診てもらったから問題ないだろう。」
そうっすか、呟いて息を吐く。
聞くとミヤジ先生もラトさんを探しに舞踏会に行ったのだとか。
他の執事達も舞踏会に駆り出されている、ということは…。
「二人っきりっすね。」
「お前、そういう冗談やめろよ…気持ちわりぃ。」
つれないっすねと苦笑い。
「ねぇ、ボスキさん。
オレ、主様に怪我させちゃったっす。」
「ああ?さっきも聞いたけど、主様が好きでアモンを庇ったんだろ…。
責任感じることねぇよ。」
まぁ、それは無理な話かと、ボスキさんは付け加えた。
実際オレがもっと強ければ、主様をあんな危険な目に合わせることはなかった。
まして自分を庇って怪我をさせるなんて…。
「でも、…正直ちょっと嬉しかったんす。」