悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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「俺も戦う…。」
安静にしていた方がいいとハウレスが心配するが、自分だけ指を咥えて見ている訳にはいかないとバスティンは言う。
「それに、俺は…。
この命をかけて、主様を守ると心に誓った。」
それならば自分も戦うとロノも名乗りを上げた。
助けられてばかりでは我慢ならないと。
「遅れるなよ…ロノ。」
「お前の方こそ、大振りすんなよ。
この、キツネ野郎。」
本当に身体は大丈夫なのか疑問だが、二人からは力がみなぎっているように感じられた。
俺は二人で力をあわせてと言って、バスティンとロノの力を解放した。
二人は声を掛け合いながら次々と天使を倒していく。
お互いの動きに合わせフォローし合うように戦っている。
これまでの戦いでは見られない連携だった。
何だか二人とも、とても楽しそうに生き生きと戦っていた。
「あいつら…いつの間にこんな連携を…。」
「こりゃあ俺たちの出る幕はないな…。」
結局、二人で殆どの天使を倒してしまった。
「なんとかバスティンが…。
オレに追いついたって…感じじゃねぇか?」
「勘違いするな…。
俺は…まだ本気の10%も…出していない。」
二人はまたいつものように口喧嘩を始めてしまったが、長い間二人を見守ってきたハウレスは二人が協力し合うことができて嬉しそうだ。
「一時は、どうなるかと思いましたが…。
雨降って地固まるでしたね!」
ムーもバスティンの件では心配して積極的に頑張ってくれていた。
一件落着だねと顔を見合わせる。
「おやおや。
もう全部、倒されちゃったの?」
今度こそ屋敷へ戻ろうと話をしていたところに、知らない男が現れた。
男は天使のような羽根を携え眩い光を放っている。
見事に天使の特徴を持ち、空を飛んでいた。
容姿端麗なその姿は、まさに天使が個性を持ったと言うに相応しい。
しかし今までの天使は決まったワードを言うだけで、こんな風に話をする前例はなかった。
「なになに?
皆、驚いた顔して…珍しいものでもみた?」
皆が目の前の事実を否定しようとする中、ベリアンが口を開いた。
「あ、あなたは…。
一体何者なのですか?」
「私…?
それはどう見ても…。
『天使』でしょ。」