悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「なぁバスティン、助けてくれよ!
あの時のことも謝る!
だから…せめて命だけは…。」
「ふざけるな…。
俺はあんたを許さない。
だが…。
別に、ここであんたに何かするつもりもない。」
バスティンは他の傭兵団の皆も急所を外しており、気を失っているだけで誰一人死んでいないと言った。
全員グロバナー家の警備隊に引き渡すつもりだったらしい。
戦士でもない傭兵団は、手を下す価値もないと。
「団長…お前は一生牢屋で暮らせ。
そして罪を悔い改めるんだな。」
自分は悪魔化する程辛い、因縁の相手だというのに…。
傭兵団を全員縄で縛り終わり、後は警備隊が来るのを待つだけだ。
辺りを探したが逃げ出したサルディス家の隊長とユーハンさんの姿はもうなかった。
ベリアン達に話を聞くと、罠を仕掛けたのは隊長達でユーハンさんはそのことを知らなかったらしい。
ぐぅ〜…。
「おい、誰だ?
この状況で腹なんて鳴らしてやがんのは?」
音の主はロノだったが、その直後バスティンのお腹も鳴った。
その様子ではもう大丈夫そうだと皆が安心する。
緊張が解けたのか、俺達は暫し談笑モードになった。
ロノは料理をリクエストされたのが余程嬉しかったのか、食べたいものがあったら何でも言ってくれと張り切っている。
無理はしないでと言うと元気なことをアピールしようとして、逆に傷に障ってしまったようだ。
「お料理は、ルカスさんに診てもらった後にした方がいいですね。」
ベリアンの言葉に頷くロノ。
ロノがバスティンに料理を手伝うように言うと、ご飯の為なら仕方がないとバスティンも了承した。
以前の二人に戻ったようで嬉しい。
ベリアンが帰りの馬車を用意してくれると言う。
自分のために用意させるのは忍びないが、少なくとも身体にダメージを負ったロノとバスティン、ボスキは馬車に乗った方がいいだろう。
そんなときムーが、あっ!!と大きな声を上げた。
ムーの視線の先には天使が佇んでいた。
それも一体ではなく複数体。
せっかくバスティンの悪魔化を阻止できて帰ろうとしていたのに、嫌なタイミングで現れる。
ボスキとハウレスの力を解放するように言われ呪文を唱えた。