悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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さっきまで挑発に乗らず冷静になれと言っていたハウレスは、今やミイラ取りがミイラ。
完全にスイッチが入った二人はもう止められない。
普段は何かと衝突することが多い二人だが、意外と息がピッタリなのかもしれない。
「余裕ぶりやがって…!
今だ!
弓で奴らを仕留めろ!」
男達がすかさず矢を放ってきた。
伏せるのがいつも正解なのか分からないが、俺は再び身を低くして何とか攻撃を避けようと試みる。
ズバッ!
「主様、大丈夫ですか?」
「ありがとう、ハウレス!助かったよ。」
位置的に狙われたのは俺のようだったが、矢はこちらへ届く前にハウレスが剣で斬り払ってくれた。
「お前ら…主様に矢を向けたな?」
鋭い眼光に男達が怯む。
ハウレスは自分とボスキの力を解放するように言ってきた。
普通の人間相手に悪魔の力は必要ないように思うが、ハウレスは俺を狙って放たれた矢に思いの外腹を立てているようだ。
ボスキも同調したため二人の力を解放することにした。
ボスキが契約した悪魔の力は一時的に身体能力の限界を跳ね上げる、超人的な能力だった。
「おい、怯むな!
ここで逃げたら、傭兵団の名折れだぞ!
それに!
相手は二人だ!数では負けてねぇ!」
正直、心配は全くしていなかったのだが、戦いを間近で見て改めて二人の強さを実感させられた。
安定感のある二人の息の合った動きは、彼らが共に場数を踏んできた証拠だろう。
たくさんいた男達をたった二人で倒してしまった。
「ボスキ、大丈夫か?
もう…その右腕は大丈夫なのか?」
ハウレスが心配して声を掛けるが、ボスキは余計なお世話だと跳ね除けた。
戦いの疲れからか少しふらついているボスキをアモンがフォローしてくれる。
「余計なお世話だっつってんだろ…。
ぐッ…。」
ボスキが苦しそうな声を上げた。
皆の心配にボスキは大した痛みではないと答えるが、辛そうなのは誰が見ても明らかだった。